潮来、あやめ(花菖蒲)散策  記録

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実施日: 2023年6月17日(土)快晴

参加者: (6名) 勝巳、憲治、吉生、達也、亮子、和子

集合: 横浜駅みどりの窓口前7時30分
   横浜発7時41分(成田空港行き)――佐原乗換え――潮来着10時28分??早めの昼食。うなぎ屋――前川サッパ遊覧船――嫁入船――あやめ園散策――潮来駅発15時08分――香取駅乗換え――千葉駅乗換え――横浜着18時34分

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541-1.JPGあやめ、かきつばた、花菖蒲の区別も知らないまま潮来へ。ともかく早めの食事処を探すが、 「ウナギや」しか開いていない。我々のクラブの信条(山以外の費用は節約し、その分を未 知の山行にまわす伝統)に反するが高価な忙しい食事後、女船頭はほか数名という貴重な船 頭さんの方言を聞きなが櫓舟遊覧。手漕舟の視線は低く、見慣れない風景。改めて梅雨時の 水の量の多さに黙する。
541-2.jpg 50年昔、手漕ぎ船に乗り暑かった。潮来は意外に遠い。片道3時間弱。千葉県北部は、な ぜか交通の便が悪い。したがって行くのが億劫。なのに何としても梅雨時の、アヤメ咲く「潮 来」と意気込んだ自分が不思議だ。でも、なんでこの字で「いたこ」と読むのだ。
541-4.jpg 霞ヶ浦と北浦を結ぶ北利根川の面する水郷地帯の中心地だが。江戸への東北方面からの物 流で栄えたので、多分、潮がここまで来るところからの命名と勝手にきめる。 潮来の第一印象は「滔々の川」だ。残念ながら「あやめで」はない。「野菊の墓」の渡しを 連想する。ここの人生時間すべてが下界との比較が馴染まない。「潮来囃子舟」を伴った「嫁 入り舟」などに出逢ったからか。遠く、潮来囃子の音が近づく、時代外れのテンポで、ゆっ たり流れる、川面に溶け込み。徐々に川音の中に現れ。木陰の柵にもたれて、川風の中に待 つ。やがて揃いの地味なハッピ姿の若集20人ほどが乗った手漕ぎ船が近づく。流れに任せ、 川風の中を。太鼓や、笛、鐘が奏でる眠そうな、子供のころを思い出させる合奏は不思議だ が心地よい。
541-6.jpg 玄界灘を越え、瀬戸内海を過ぎ、大和の内陸にある海石榴市(つばいち)で最強国「唐」の賓客を大和朝廷は自らの後進性小国家を隠蔽するため、身分不相応な、馬ならべ、と同時に楽隊をもって出迎えた。大和川の岸辺での出来事だ。楽隊の演奏は、国家の力さえ矜誇する。ましてや、現代の私たちはこの川べりの空のもとに聞きなれない合奏を怱怱と受け入れたのだから心に深懐をもたらしたのも自然。
囃子舟を伴った「嫁入り舟」に至っては、自然な涙を誘う。金襴緞子の花嫁が、大きな日よけ傘を伴って手漕ぎ舟でやってくる。ゆっくりと炎天の川風の中を。見物する周囲は急に静かに声もなく自分の思いに深く満たされている。自然に「幸せになるように」と願っている。 みんなのこの心に偽りはない。潮来は不思議に清浄な地だ。541-7.jpg

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