No.531日光白根山 

user-pic
0

実施日:  2022年10月18日(火)――20日(木)

参加者:  10名(男4,女6) 勝巳(企画、記録)、才美、憲治(リーダー、車両)、貞子、達也(行動記録)、茂子、吉生(写真、車両)亮子(写真)、和子、恵美子 レンタカー定員の関係で、申し込み順10名。

集合: 横浜駅みどりの窓口前、午前7時25分

切符購入: 横浜――沼田 普通乗車券(175?のためジパング往復購入注意)

持ち物:雨具、防寒具、非常用品、懐中電灯、水筒、コロナ対策。等

移動:沼田――丸沼間、レンタカー(運転、憲治,吉生)。

531-1.JPG

第一日:(10月18日 火)出発日 曇り、晴  レンタカー63?。90分 7時26分横浜発上野東京ライン――高崎着10時21分――高崎発両毛線10時26分―沼田着11時12分――トヨタレンタカー手続き――昼食――12時20分沼田出発―12時40分沿道のリンゴ園―14時10分金精峠トンネル越え――14時50分宿着――15時丸沼散策――18時夕食――19時30分懇談会――20時30分解散
宿泊 「日光 丸沼温泉 環湖荘」0278?58?2002    部屋(2人1室、夫婦3組)3人1室(亮子、和子、恵美子)1人部屋(吉生) 宿に早く着いたので、チェックイン前に車で金精峠トンネルを超え栃木日光側の紅葉を観る。途中、中禅寺湖方面からくる多くの車両に出会う。たぶん、この季節の表日光の混雑、渋滞は相当なものだろう。途中、やたらに道路工事。予算消化だろう。この辺は雪が来れば工事不能。どうしても晩秋までがかき入れ時。金精トンネルを超えると、男体山が正面に。大きな堂々とした名峰。はるか下に湯の湖。

531-2.JPG 夕食までの時間。丸沼遊歩道を散策。釣り人がこの寒さの中、湖に腰までつかって糸を垂れている。鏡のような湖面。枯葉の落ちる音が聞こえる。 夕食後、懇談会。久しぶりの山行でほぼ全員揃ったお祝いと、感想。温泉も、食事も。部屋も良い。これで明日の山がなければなどと不遜な考え。残念ながら明日は快晴。絶対登る。何しろ、まともな山にコロナに邪魔されて数年間登っていいないのだから。

第二日:(10月19日 水)登山日 快晴 レンタカーで宿ロープウエー間往復8km 7時30分 朝食8時25分宿発ー?ロープウエー8時25分着――山頂駅着9時――二荒神社――鹿よけフエンスから登山道へ――9時50分大日如来小休止――11時2240m小休止後、登頂組と、下山組に別れる2名は2400m到達後引き返し(以下は下山組の記録時間)、――8名は下山開始――12時30分昼食2060m――13時40分七色平コース血の池地獄――14時不動岩――ロープウエー乗車口着15時――レンタカーで宿着15時20分――夕食18時――湖畔で夜空星観察(天の川)――20時宿(就寝)
早朝のロープウエーからの景色は広大。15分乗った2000mの終点も思ったより寒くない。 派手な神社で参拝、鹿止めの柵を越えて、自動車道の道のような道はすぐ途切れて山路
はじめは傾斜も少なかったが、やがて、白根の本性を現す。傾斜も増し、道もでこぼこの岩が多く、木の根も行く手をふさぐ。先日の粉雪は溶け始め歩きにくい。もとより、コロナでろくにトレーニングもしていない身には堪える。黙々と歩む10人の列を若い人たちが勢い良く追い越す。途中で道を間違え山作業の道に入る人を何度も注意、引き留める。 風景に大きな変化はない。歩きにくい道を、ひたすら歩く。シラビソの原生林。香りが山の深さを語る。常緑樹で、そよ風と小気味よい日陰を作る。2240m地点で昼食後引き返す。

531-3.JPG ここまでくれば満足。力の余っている2名がさらに進む事とし帰りの場所と、ロープウエーに時間を確認して別行動。帰り、多少の余力と、時間に余裕ができたので、七色平から血の池地獄を回る。鬱蒼たるシラビソの原生林。海抜2000mを超える森は、霊気さえ漂う。531-4.JPG 不動岩を経由、ロープウエーの駅に達したのは3時。早い秋の夕暮れに追われるように温泉と夕食の待つ宿につく。船橋市の小学校の生徒と同じ宿。とても行儀が良い。大きな体をしてスヌーピーのリックを背負い、黄色い帽子をかぶっている。ほほえましい。 夕食後は星の鑑賞会。天空に、こんなに多くの星があるなどとすっかり忘れていた。天の川が、薄雲のように夜空に白く浮かんでいる。夜気でも真暗な湖がそれとわかる。

第三日:(10月20日 木)帰着日 快晴  レンタカー約53?。100分
7時30分朝食――各自フロントで清算後8時30分出発――9時尾瀬片品道の駅買い物(クーポン券使用)――養蜂園立ち寄り――10時30分レンタカ―返還手続き――昼食――沼田駅前で自由時間――12時15分両毛線沼田発―高崎発13時14分湘南新宿ライン――横浜着15時30分 (解散)クーポン券は今日中に使わなければならない。ビールや、ロープウエーで使ってもまだ余りがある。そのことが気になって、食事時間を早め8時30分出発、9時に開く道の駅に向かう。リンゴを各自買いなんだか、尾瀬片品村から、お土産をもらった感じ。そのあと、養蜂園に立ち寄る。沼田がリンゴや養蜂がこんなに盛んだったとは知らなかった。ただ、沼田といえば河岸段丘と小学校で習った。明治のはじめ、鉄道を通すのに、汽車の火の粉で家が焼けると反対し、街から遠くを駅にしたことなどを覚えている。そのとおり、街と駅はかなり遠かった。駅前のスーパーを兼ねたお土産屋やで、お茶を飲みながら大福餅の昼食。駅前なのに、誰もいない。どうしたのだろう。

531-5.JPG

特記事項: 費用――一1人当たり2泊、総計割引額▲24700円 内訳コロ応援策2泊1万円、クーポン券2泊6千円。部屋グレードUP2泊8千円あり(再訪割引でランク上の部屋を使用差額1泊一人4000円)。ロープエー往復割引一人700円等)
宿評価――前回使用し好評だったロープウエー横のシャ―レ丸沼は閉鎖中のため経営の同じ環湖荘を利用。湖に面したバストイレ付きの登山者には贅沢な10畳、サンルーム、玄関部屋付き。増築で階段が多く、食堂や、温泉へ行く道を迷う。食事は贅沢すぎるほど。丁寧で、手抜きがない。ヤマメ、イワナ、山菜など。昼食弁当780円は豪華。2段重ね。東京では倍の料金のはず。暖房は、温泉を利用。従来登山は雨露が防げる宿で良いとする考えを反省。良い旅館もいいものだ。従業員もフレンドリーで親切。この季節なのに一般客がどうしてか空いている。温泉はゲラガラ。小学生が一晩同宿したが、まったく迷惑はない。行儀が良い。我々との接点がないよう、部屋割り、食堂、温泉利用時間など相当工夫している。特に部屋のレベルアップをしてくれたがこちらから清算時にいわなければ何も言わないおっとりした対応。(恩着せがましいところが全くない)。割引適用などがありきわめて廉価な宿泊になった。(恩田の具体例。個人清算のため各人多少の差がある)

531-6.JPG 2人総支払額、2泊、ビールなど飲んで3万円と少し。予定の半額。この分を次回の清里宿泊に回す。コロナ流行も割引についてはいいところもある。    感染者特別割引はなかったが。 改めて、25000に地図をしげしげとみる。これきしの山に登頂できないとは。 この山には2007年9月。健ハイメンバー7人で登頂。しかも前日には、男体山2484mに登っているのだ。日光白根山は往復5時間。前日の男体山は往復5時間。1泊2日で何事もなく、全員が登頂。しかも、コースは北側に下り両手を頼りにする岩場の阿弥陀池への道を通。才美さん、幸子さん、邦子さんも含んでいる。それでいて快適な登山の記憶しかない。15年前とは言えこの違いに愕然とする。ここまで、体力は落ちるものかと悔しさを越えて、笑い出したくなる。記録や写真は、山登りの楽しさに誰もが輝いている。(記念誌第5号153ページ)登山の昔語りをしてはいけない、そんなものは、参考にならない。体力が別人のように違いがあり、気力も、精神力もまったく往時と異なっているからだ。天候も、コースも、実施時期もほとんど同じでも、この変わりよう。余裕時間があり、秋の快晴に恵まれて、しかも前夜は温泉泊まで英気を養っていたのに、山頂に達せず2名が2500m、他は、2400mで引き返した。理由をこじつければ、前夜の小雪が道を濡らしていたこと、コロナと加齢による体力不足。それにしてもすさまじい変わりようだ。ゆめゆめ、体力と行動記憶は反比例することを忘れてはならない。過去の登山経歴など、まったく役に立たないことを肝に銘じた方が良い。高齢者はだれでも、とかく過去の栄光に浸りたがる。その延長に今もいると錯覚する。どう見ても、往時の半分が今の体力なのに。登山は、特に歳を重ねるという事と、正面から向き合わなければならない。
531-7.JPG 全天候の軽く高性能の登山装備を持ち、豊富な情報を容易に得る立場にいて、時間も金もあるのに、肝心の体力がない。わずかに精神力でそれを補うだけだ。その精神力も、燃えていない。いぶしてる程度だ。青い山脈を見ると、このまま山に行きたくなるようなパッションは既にない。その中での今後も山行は、冷静に、環境と、条件を見定め、驕らず、身の丈に合った、謙虚さが求められる。安全の前にすべての行動はひれ伏さねばならない。一般的な安全ではなく、高齢者の安全である。全員が出かける前と同じ状態で、帰宅しなければならない。そのための団体行動。途中引き返しは、恥ではない。むしろ推奨、賞賛されるべき勇気ある行動だ。頂上に立てなかったが今回の結果は、むしろ誇るべきものと考えてよい。登りに全精力を使い果たせば、下りで必ず事故を起こす。全員の動きを見て、適正な引き返し点の判断をしなければならない。早すぎれば、不満を起こし、遅ければ事故を起こすだろう。高齢者登山は計画変更を常態とする。計画ありきの無謀は悲惨な結果を招く。その戒めは、過去の体力過信にすべてある。行動は謙虚に、計画は適宜柔軟に徹したい。531-8.JPG

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kenhai2100.com/cp-bin/mt/mt-tb.cgi/2413

コメントする

カウンタ

月別 アーカイブ