No.528体力測定登山(2022年6月25実施)記録

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実施日: 2022年6月25日(土)快晴。山頂は霧、曇天、強風。

参加者: 憲治、貞子、勝巳、才美、吉生、亮子、和子

コース:(健ハイ体力測定コース)

集合:小田急線、新松田駅改札口8時40分

新松田駅バス発8時55分―関本着9時12分―タクシ― 最乗寺最奥駐車場9時30分(測定登山開始。行程は各自自由。)―最乗寺バス停発14時50分―関本―バス―新松田駅―海老名乗換(解散)――二俣川16時ごろ

コロナと、悪天候で何度も中止、何年振りかの体力測定コース。やっと懸案の標識整備が吉生さんの努力で完成。新緑の気配を残す路は、緑陰で、適当に風もあり快適な環境。全体に路が荒れている。たぶん、直近の強風、豪雨があったためだろう。そのためもあってか、低山特有の登山路を外れる適当な路が多く、迷う。慣れた山も、やっぱり山だ。 目的が各自の体力を把握することであり、コールや到達目標はもとよりない、その分、気楽。だが自己判断と自主性が問われる。単独行の一面を持つ。

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体力は人によって異なる。昔はこんなことはなかった、もっと気楽に全工程を踏破した、とか、なんでこんなに時間がかかってしまうのか、なんで自分だけ遅れてしまうのか、等雑念が入る。こんな考えは、この登山に限ってはまさに雑念。あくまでも、今の自分の体力を自分で知るための登山だ。そもそもが、このコースを設定したとき、こんな簡単なコースで体力測定はできない、できるとしても、加重20?を条件になどと考えた。それが今はどうだろう。高齢化とはこんなものだ。myoujin-3.JPGmyoujin-2.JPG 昔より、自身の体力が落ちているのを嘆くことはない。でもこんな時、もう山には登れないのではないかと不安になる。ほかの人に迷惑を掛けるのではないかと委縮する。一人山中に残されるのではないかと一瞬の恐怖さえ覚える。単独行での山中の夜を知ればその恐怖を理解できる。そんなことが起こらないようにするための施策だ。自分の体力を正確に知るのは結構難しい。どうしても往年の記憶が邪魔する。こんなはずではなかったと、つきつけられた現実を否定してしまう。そして過去の自分との比較で委縮する結果になる。バカげたことだ。老齢化は自然なのに。
myoujin-4.JPG 現状がみじめなのではない。これが今の結果で、「ここまでは登れると確信できる」ことが体力測定だ。悲嘆にくれるためではない、明日の登山のための動機づけをするためにある。 登る山は無限にある。どこをどんな季節に、どんなコースで選ぶかはまったく自由。誰に強制されるものでもないし、困難な岩登りが上位で、低山散策が下位のはずはない。山に登る自己の価値観さえ持てばいい。うるさい巷にあふれる山岳情報に惑わされることはない。それとても、多くは、受け売りの経験だ。自ら、道を開いた人などごく少数だし、もともと山に入るのは、キジシ、マタギ、鉱石を求める山師か、未知を求める漂泊の山人の世界だ。その人たちの跡を今辿っているに過ぎない。文明の乗り物を使い切り、人の作った広い登山道を、誰かが建てた道標を頼りに登っているのがほとんどだ。そこに、貴賤の差異などあるはずがない。だから、困難な高山に登れなくなっても、胸を張っていい。
myoujin-5.JPG 私たちは、目指すものがある。「健康な、文化的な生活を」一日でも長く維持することだ。体力測定はこれからも、そこまでは行けるとの自信を得るためのもの。失いがちな自信を回復してくれるのだ。それこそが生きていくために今必要なことだ。そう思えば、風景は変わるだろう。
変化がなければ心は枯れる。旅ば新たな世界を垣間見せてくれる。 感覚は研ぎ澄まされあらゆる世事に心鋭くなる。見てなかったことを見ることができる。優しい言葉をかけなければならないことに深く気づく。誰もが優しく親切だったと気づく。myoujin-6.JPG 旅から得る効能は、旅の速度に反比例する。歩く旅こそ本物。点と点で、忙しく引き回される観光ツアーは旅ではなく単なる物見遊山、観光旅行だ。少なくても旅に求めるものをはじめから放棄している。歩けるうちは歩き回ろう。しかも人が見向きもしない路を。思考は歩くテンポに従う。思索は歩く場所、未知の場所にこそある。知らない路に勇気をもって乗り出そう。そしてその風景の出逢いに感嘆する。立ち止まって、野の人と声をかわそう。出逢ったこともないような好人物に出会える。一瞬の出逢いを死ぬまで忘れない経験をすることすらある。myoujin-7.JPG あの向こうの峠を越えればどんな村があるかと心ときめかせる。その村を我が故郷のように思い続ける。 元気に歩ける期間は、今まで生きてきた時間を既にはるかに下回る。 野に出よう。知らない街に出逢おう。清風の峠を越えよう、 たまならく、紫の山波に胸が痛くなるほど行きたくなるあの若き日の衝動を讃えよう。

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