(例外会)頭高山、震生湖 反省記録 (2019.5.3)

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IMG_2785 (003).JPG連休はどこの山も満員。365日連休の身には珍しくもないが、せっかくの五月晴れと言う事で、思いつきで気楽なハイキングのはずだった。
山が低く、天気も良く、何度も通ったコースだったため油断した。体力を過信せず、どんな山も山であるという当たり前のことを再認識した。反省の弁をあえて記録をし、今後の事故防止の教訓にしたい。
帰り道、白笹稲荷神社近くに「白笹うどん店」を見つけ田舎うどんの本物の味を賞味した。

日時;2019年5月3日 (快晴)24℃。
参加者;3名。勝巳、才美、(他1名)。
IMG_2772 (003).JPGコース;徒歩約5時間
小田急線「渋沢」駅9時30分――タクシー――泉蔵寺――徒歩――頭高山――かりが根の松――栃窪――立ち入り禁止の寺――渋沢丘陵――巻き道と思しき迷い道――渋沢丘陵に戻る――震生湖――白笹神社――白笹うどん――「秦野駅」――海老名――希望ヶ丘。

巻き道を行く(所要時間を2時間程度オーバー要した)。
渋沢丘陵の稜線コースを取らずアップダウンを避け横着して巻き道と思しき踏み跡に入る。猪の荒らした跡がやたらと多い道はやがて途切れ、理由は不明だが白い紐が背の高さに縦横に張り巡らされている深い森に入り込む。どうせ低山、どこを歩いてもコースに合流するはず、その上畑跡もあるしと、たかをくくったが、さっぱり登山道に出会わない。森は緑濃く風景も見渡せない。途中明らかに巻き道ではないと気がつくが、弱音は伝染するので先頭を何事も無いかの如く進み、ますます獣道深く入り込む。時間も経過すると流石に引き返すことを考え何とかして歩けそうな地形を捜し、やっと山畑の道を見出す。その間2時間弱。時計を見たり、写真を撮る余裕はなかった。

事実としてはこれだけの事だが多くの教訓を得た。

    1. 低山をなめるな(どんなところも山は山)体力は確実に年齢で低下しいてる。
    2. 準備を完全に(5万を含め3枚の地図を所持していたが見もしなかった)。
    3. 出発時間は可能な限り早朝に(いざと言う時の余裕につながる)。
    4. 最低1L以上の水。杖、懐中電灯、携帯、医薬品、雨具、非常食、避難シート、軍手はどんな時でも必携。(使わなくて当然、この荷重は登山の通行税と思うこと)。
    5. 必要な時にはマダニ(危険な害虫)よけの為、長袖、帽子、スパッツの着用。山ヒルは休憩のたびに相互に衣服や、靴下、靴中を点検して発見した。
    6. 登山靴で登ること。運動靴の形式では深い落葉の森や、荒天時には不向き、蛭害にあう。登山靴でさえ山蛭が2匹入り込んでいた。また今回の森では猪狩りの足先を挟む罠があり極めて危険な状態だった。
    7. 巻き道は明確な指導標識がないときは入らない(正当なコースを避けて楽をしようと入ればその道は30%は巻き道ではなく作業道で行き止まる経験あり)。
    8. この道は怪しい、不自然と思ったら引き返す。それが本当に楽な巻き道と後でわかってもそれはそれで構わないと割り切る。引き返すことは恥ではない。どの時点で引き返すかも経験に基づく登山技術の内。
    9. 倒木などで行き止まりの道を無理に藪漕してまで進まない。高齢者がよく行く、伊豆、丹沢や、千葉、奥武蔵、奥多摩、道志周辺などの低山は何処も獣道があり歩けるため、この判断が厄介。事前に予想される、悪天候や、藪漕は高齢者には絶対だめ、やむなきときも登山中止を含めて極力避ける。
    10. 冬季以外は、山ヒル、虫避けは必携。(今回は持参したがヒルを見て慌てて使用)。
    11. 整備されていない登山道は危険に満ちていると思う事。一人の捻挫でも、天候が悪化したり、夕闇が迫れば山中でビバークもある。その危険を重大視すること。特に知らない道にはよっぽどの根拠がなければ入り込まない。コースを省略して労力で楽しようとせず、苦しくても王道を行く。登山道の間違いはパニックを招き、団体行動が混乱して危険な状態になる。

IMG_2778 (003).JPG以上、今回の山行を通じて、忘れかけていた登山常識を改めて思った。
なによりも登山は慢心がいけない。相手は大自然。いつでも、どこでも初心に帰り謙虚でありたい。
それが何よりも長く登山を愛好するための一番の事故防止対策だから。

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