No.363 平標、草津記録(進。勝巳) (2017.7.18~20)

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平標山、草津白根記録。(平標山記録;進)・(草津白根含む全体記録;勝巳)。
7.19.matutex.JPG実施日;

  • 2017年7月18日(晴から曇・霧午後豪雨。落雷)山小屋泊。
  • 2017年7月19日(曇り晴れ)平標山。草津移動。リゾートマンション泊。
  • 2017年7月20日(晴れ)草津白根。愛妻の丘。
参加者;(5名)進(平標山リーダー、写真)、勝巳(全体リーダー)、才美、一朗(車両)、亮子(会計、写真)、19日松手山下山後進氏別行動。
7.18.9311ax.jpgコース記録;
  • 第一日 7月18日(晴れ、曇り)。
    二俣川農協前6時20分発――自然歩道入り口10時10分――ゲート(駐車)――平元新道登山口11時10分――平標山の家13:10(以後、豪雨と落雷の為小屋に滞在)宿泊。
    2食7500円。避難小屋に1名。他は同宿者無し。
    二俣川から一朗さんの車で、三国国道から平標登山口から林道を約15分でゲート前に駐車する。林道を約50分で平元新道登山口に着いて登山準備・体操して出発する。木の間隠れの空には西方から時々黒い曇が飛んでいる。汗を拭きふき緩い登りから急斜面をジグザグ登って平標山の家の前に到着。雨はまだ来ないが平標や山々の山頂あたりはガスの中である。山の家にチェックインしてザックを解いて一息する。山の家の建物は2棟あって、登山者の素泊り(冬は避難小屋)用+トイレと、食事有の登山者の大部屋と小屋主人+従業員の中二階および厨房があり、二つの棟の間には屋根が渡っている。時折強い雨の合間に虹を見たり、各自思い思いに時を過ごしたり、各自の非常用品の品評会をしたり、地図・コンパスの使い方などする。
    7.19.kirinonakax.JPG明日の天候を予想し予定を話し合って、山の家から平標山へ登り松手山コースに変更する。 夕食は5時、炊きたてのご飯と山菜の天ぷらとみそ汁、懐かしい味で美味しい。
    夜中に外を出て見ると星空の中に薄っすら天の川が見えていた。
  • 第二日 7月19日(霧から晴)。
    平標山の家5:00――平標山6:15-6時30分――松手山8:20-8:30――鉄塔9:15-9:25――登山口下山11:00。
    簡単に体操して小屋を後にして平標山へ向かう。少し登って振り返えると今登った小屋が下に霞んで見える。辺りはガスの中に入って這松も見るようになり、西方向から風が吹いて霧ションの中の頂上に到着した。遠い昔、懐かしい友と一緒に土樽から冬雪のラッセルした事など思い出す。頂上を後にして松手山から下山を目指す。ガスで辺りは展望ないが、天気が良いと急な下りはないが濡れる道は時折滑ったり、霧の中に高山植物に咲く可憐な花々を見たり下る。
    7.19.tairayamax.JPG下に松手山が見える様になるとガスも上がって展望が開いてきた。下からハイカーがたくさん登って来るのが見え、松手山にたくさんトンボも飛んでいる。木々の中で風が無く、急な道を約45分下って松手登山口に下山した。
    以前、多くの登山のリーダーをしていたが、健ハイでのリーダーをしたのは初めてでしたので、良かった事や至らなかった事など反省などしています。メンバーの下りの遅れで、一部先行するメンバーが離れて、コミュニケーション出来なかった事は残念なことと思います。「登山は「絞め」で下山を終わる」と思っています。
  • 第二日 7月19日午後。
    12時猿ヶ京(まずい昼食)――中之条(素晴らしい高岩の道の駅)13時30分――草津着15時――ホテル夕食送迎18時30分――宿泊所着20時(就寝)。
  • 第三日 7月20日 帰着。
    手創り朝食後、8時30分車出発――山頂駐車場9時10分――(コマクサリフト)9時30分――コマクサ群落経由白根最高地点10時30分――展望台11時――鏡池――ロープウエイ山頂駅(近道)――山頂駐車場12時――愛妻の丘――横川釜飯早い夕食15時――二俣川19時30分(解散)。
7.20.12422x.jpg草津本白根。(平標山、)全体記録。
勝巳;
今回ほど、計画の作り直しをした山行は珍しい。普通は、計画再策定は3回位。今回は7回。当初、日帰り登山計画だったが、参加者の希望状況を見てせっかくだから近くの有名な名湯「法師温泉」に泊まる2泊の行程にし、1泊、2泊のどちらでも参加できる計画に変更。参加者を再確認。この結果、1泊は1名。2泊は4名となった。もともとは東洋のマッターホルンと言われる「大源太」(だいげんた)1598mを計画したが、降雨の季節で、渡渉が困難な場所があることなどの事情から近くにあって途中に同名の山「大源太山」1764mがある平標山1983mから三国峠、法師温泉に至るコースに変更。この段階で改めてブログ掲載をした。所がこの梅雨の季節は法師温泉周辺は山蛭が多いとの情報。早速、法師温泉の宿に問い合わせると「いますよ、山ですから」とつれない返事。丹沢で山蛭の、首や、背中、足への襲来に恐怖体験をしているので、山蛭のやや少ない明るい尾根道だけを歩き、法師温泉には泊まらず、コマクサの群落が見ごろの草津白根に向かう事とした。宿泊も予約もなく実費で確保できる宿もあるし蛭もいないので。
平標である。夏の登山に向け、定例集会で安全のための周知文を配布しておいたが、まさに、上越国境の梅雨明け特有の雷と集中豪雨、加えて熱中症対策である。
この特に雷と豪雨の両方はなんとしても避けなければならない、稜線上で、豪雨と雷にあったら間違いなく遭難もの、松手山1613m経由のコースは登りに急登がありどうしても山小屋に着く時間は15時を過ぎる。もともと、国道の平標登山口に車が着くのが10時の予定であることから已むおえないことだが。この時期の雷は昼飯を食い終ると待ってましたとばかりに暴れ出す。何しろくどいようだが上越国境の梅雨明け。一刻も7.19.hanax.JPG早く山小屋に逃げ込まなければならない。それならばと、計画変更して、安全でかつ午後早く小屋に着く上信越自然歩道でもある平元新道にコースを変えてしまえばいい。途中に水場はあるし、林道歩きも上手くいけば車で途中まで入れる。それになんと言っても松手山の急登を避けられるので、13時ごろには小屋に入れる。ともかく安全第一だ。小屋に入って午後早く、黒雲が山を覆い、強風が騒ぎ、見る見るうちに雨の轟音が会話を遮り、雷が天を引き裂く。なんと幸運。この小屋に入っていれば、「どんどん降れ、雷よ落ちろ」と声さえ上がる安心感。この時間に稜線にいれば地獄の恐怖に逢うだろうに。当初、小屋に着いたときは、雨も雷もなかったので、これから平標へ行こうかとの声もあったが雷探知機の情報もあり行かずに正解だった。
次の日の計画は、このまま、三国峠を越えるか、当初予定の平標から、松手山を経由して駐車場に降りるか。いずれにせよ朝の食事は弁当にして、明るくなったらすぐ出発し午後早く下山すればさすがの雷や豪雨も追っかけてこないだろうと検討の結果、当初計画の山蛭のいる、三国峠方面は避けて、平標に向かう。途中山蛭は一度だけご挨拶に出てきたが。松手山の思った通りの急な下りを降りながら、こんな場所で昨日の雨に逢わなかった幸運に感謝する。
下山後車を取りに行った一朗さんのご苦労で登山口の駐車場前に全員合流。苗場プリンスの前で今日帰る仲間を送り、猿ヶ京で安いが、極め付きの不味いそばを食べる。薄暗い店に見覚えがある。昔ここに泊まった時もやな思いをしたのにまた来るとは。因果なことだ。猿ヶ京を出てから、中之条方面に山に分け入る道があったので草津への近道と勇敢にも入り込むが中之条がこんなに山深い所とは知らなかった。途中の「たけやま」と言う道の駅は、近頃の商業一辺倒の道の駅とは違い、風格があり、地元産物を優先した見事な、昔の道の駅だった。日本一の巨木もある静かな村を過ぎる。
本日の宿、草津のマンションに着いたのは14時ごろ。休憩して温泉に入り、ホテルのバイキングの送迎車を待つ。流石に昨日からの疲れが出て、早めの就寝。
7.20.12393x.jpg朝風呂、朝食後8時30分出発。9時に草津山頂駐車場着。やっと動き出したコマクサリフトで100m楽をし1時間でコマクサの群落地。まだ、今年は花が小さいようだ。コマクサがこんなに咲いているのに、大きいとか小さいとか言うのは罰が当たる。一つ見つけて泣いて喜ぶことだってあるのだから。天気は快晴。風景も遠く心地いい。2000mの高山は爽やかな風が吹く。東京は熱波で大きな雹が降ったそうだが気の毒なこと。途中、白いコマクサを見つける。毎年この場所にだけ咲くのが不思議だ。やはり観光客は多い。ほとんど中高年の団体。展望台で非常食で簡単に昼食。鏡池を回って静かな木陰の裏道を経由し駐車場に戻る13時30分頃。このまま、草津に戻るコースで帰るかと相談の結果、変化を求めて万座温泉を経由し、旧軽から横川に出て高速に乗ることとした。途中、今年の冬、スノーシューを履いて苦労してたどり着いた「愛妻の丘」に偶然出くわす。夏と冬では全く違う風景だ。なんだか反省だけをする愛妻への標語に、照れくさくて下を向き速足に通り過ぎる。道は細切れの有料道路を快適に進み、image (5)x.jpg周囲の森が美しい。久しぶりに「峠の茶屋」で釜飯を食べる。若いときは、量が多いと思わなかったが、何と多いことか。味は期待を裏切らない。何度かの休憩をして二俣川に着いたのは19時ごろ。運転担当の方は大変だったろう。
数か月前に策定した計画は実施日では参考までのものに過ぎない。
直近の現地情報が一番正確だから、実施計画は最新状況で変更してこそ正しい計画。計画の為の計画は意味をなさないだけでなく危険ですらある。そのためには、同行者の当日の体調をはじめとする情報を十分に知り尽くすことと、周囲の山域を完全に把握していることが求められる。金科玉条、決まった通りの行動は安全登山に適さないことも。特に高齢者集団には無理は禁物。そのための計画変更は正しい選択である。
安全の為には状況に対応して臆病で、自己を過小評価する勇気が必要だ。

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