サロン99 深川七福神めぐり(2017.1.10)

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P1100005.jpg実施日;2017年1月10日(月)快晴 暖か。
参加者;6名 吉生(リーダー、写真)、勝巳(記録)、憲治(会計)、善右衛門、進、亮子。
コース;約3時間
門前仲町駅1番改札口集合11時――七福神めぐり――昼食大江戸博物館前(深川めし)――大江戸線森下駅解散 14時。

七福神の個別の紹介はどこも同じの為省略するが、ここ深川という処はまことに奥行きがある。もともとは、深川八郎右衛門が450年前に一族を連れて、芦の茂る荒れた三角州を開拓したことから始まるが、その後、江戸時代を通じて隆盛を極める。渋谷や新宿が狐狸の闊歩する村だったころに、此処は文化の薫り高い街だった。何しろそこらじゅうにいわゆる名所旧跡がごろごろしている。芭蕉に至っては、句碑、記念館、公園、神社、芭蕉通りまであり弟子たちの碑も多い。ちょっとした寺や神社には、勧進相撲発祥の地だったり、春日局の墓があったり、こんなところにあったのかと言うレベルP1100008.jpgの歴史的有名人の墓や、生誕の地だったりする。法被を着た神社の受付のおじさんに聞けば「此の町内に相撲部屋が5個所ある」とさり気無い。好い加減な気持ちで深川に来てしまったが、此処は、事前調査を完全にして来れば奥行きのある面白い町なのだ。
昼飯は名物深川めし。大体いまどき「めし」などと言ったら、若い女性は店に入ってこない。最近は多少気取って「深川丼」と言い、若干料金を高めて商魂の勝利。もともと旨いものではない。此の地の開拓に多くの人が地方から集まり参画したが、その人たちの食事が深川めしだ。どこにもうじゃうじゃいたアサリを飯に載せ、みそ汁を上からかけただけ。もちろん、店などあろうはずもなく、立って食った。早くて安く、厳しい労働に耐えるために、その量はまことに多い。ほとんどの人が食べ残す為、店は、初めから持ち帰り用のサランラップを食卓に用意している。現代人が食べる量はわかってるなら、初めからすくなくすればいいのに、それをしないでいるのが、此の地の伝統だ。御客が、気を使って注文時に、「ご飯を少なめに」と言ったら、残ったら持ち帰ってくれと店員が言っていた。此の心意気こそ深川だ。渋谷や、銀座でP1100020.jpgはこうはいくまい。湯治場だった温泉地の食べ物もやたらに量が多いし塩辛い。近郊の農民の生活に合わせた伝統だからだ。こんなところに深川が愛されるところがあるのだろう。この時代に、どう見ても取り残された商店が目につく。それが似合ってるのも深川だ。行きかう人も親しみがある。ちょっと道を聞けば古い日本の人間に会える。新年に相応しい街歩きだ。
それにしてもなんでお賽銭の習慣があるのだろう。神様仏様が要求しているとは思えないし、額でご利益を変えるほどみみっちくないはず。純真な心を上手く利用する神社仏閣の運営者の見事な経営戦略?施設の維持費なら入場料で取ればいい。神様仏様を利用するのはどうかと思う。

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