サロン94 田谷の洞窟と県立フラワーセンター大船植物園(2016.5.20)

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saron93-1.jpg日時;2016年5月20日(金)晴れ、曇り。
参加者;8名(男4,女4)吉生(リーダー、写真)、勝巳(記録)、三貴也、美奈子、憲治、美保、恵美子、亮子。

コース;徒歩2時間弱
大船駅西口10時集合――神奈中バス――洞窟入口――定泉寺――瑜伽洞――陶器市場――大船駅(昼食13時30分発)――徒歩――県立フラワーセンター大船――大船駅(解散)15時30分。
saron93-2.jpg田谷の洞窟は横浜市栄区である。鎌倉でも大船でもない。洞窟は20代のころ一度だけ行ったが、周囲は全く田んぼだったのに、今や、人家が軒を連ねる。寺の舌状大地の下にあるのだが、洞窟の上に民家が建ってるのではないかと心配になるくらいだ。鎌倉時代の開鑿から、紆余屈折を経て現在に至っているが、当然、物見遊山の場所ではなく修行の、宗教的要素の濃い場所であり、「現代の珍スポット」などと言われると抵抗を感じる真面目な場所だ。壁はもちろんすべて手掘り。夥しい鑿の痕が、ひと堀り、ひと堀り深い信仰を語ってやまない。洞窟内はいつも16度。地下水の音無川が流れ、川の向こうは彼岸である。天井にも、壁にも十八羅漢、西国と四国八十八か所の壁画、豊富な仏教彫刻が三段に階層分け暗い洞窟に祭られている。なんでもここをお参りすれば、全部行ったことになるという誠に霊験あらたかな場所である。横着な信心深くない輩には400円で済ませる誠に便利なところだ。
入り口で木製の30センチ程度の蝋燭立をもらってこわごわ入るが、薄暗い電球と、蝋燭が消えないようにゆっくりと行く地下巡礼は心を清純にする。記者会見で言い訳に苦労している都知事にもぜひ来てもらいたいものだ。外に出て、現世に帰る。瞬間だが、皆いくらか真人間になったように見えるのが不思議なご利益だ。
途中、陶器市が今日から偶然開催されているのにぶつかる。芸術作品のような陶器類だが、今のをどう捨てるかに苦労している高齢者には手が出ない。一体こんな食器はどこにどんなふうにしまうのかとか清貧が身に着いた感想が優先し見るだけで早々に退散した。
saron93-3.jpgフラワーセンターは県立の植物園だから、公園とは目的が全く違う。ここは学術的な教育要素を大切にする機関だ。ただ、薔薇を愛でる場所ではない。といっても入場料は65歳以上は100円。例のカメラ道楽ジジ、ババが何を間違えたか重たくて使いこなせない高級カメラを見せあっている。植物園は手入れも多くを自然に任せているのか親しみが持てる。イギリスの田舎の風景の様だ。こんなところに税金を使うなら、もっと払ってもいい。
知らない所に多くの未知がある。野に出でて知を刺激する機会は今回のように沢山ある。

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