No.318 曽我丘陵を歩き別所梅園へ(2014/2/26快晴)

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(記録:勝巳)   

soga-4.jpg花の満開に出くわすのはむしろ珍しい。いつもズレがあって何となく心残りだが、今回はズバリ的中。しかも快晴の春の陽気。数か月前に日程を決めるのに知っていて決めたら神技。偶然ならたまにはありうること。もちろん後者。結果良しである。

soga-5.jpg曽我梅林の「別所梅林」は湯河原の幕山と違って山裾に広い範囲に梅畑が広がっている。中には人家があり集落すらある。その合間に梅の花畑が点在する。みかん畑が点在する。そもそも梅の花は桜の絢爛さがなく静かでお人よしで自己主張しないところが奥ゆかしい。

soga-6.jpg     「見晴らし台」から眺めると梅の花に民家の屋根が埋もれ、その向こうに箱根の山と雪の富士山が控え、相模湾までが光っている。この「見晴らし台」は、観光協会の地図に堂々と記載されているのに、行ってみると6畳ほどの空き地に古いベンチとトイレがあるという至って簡素なものだが、景色は一級。普通は反対なのが多いのにいまどき立派だ。山から近道をして花咲く村に下ると、当然どこも梅の花。行先は何やらスピーカーが奏でる声の方向なら間違いないとの意見に従い、富士見食堂に至る。ラーメンとビール。あとは売り切れ。おばさんが「無いんだからしょうがない」と堂々としているがこの陽気では憎めない。梅の花と陽光で昼食。

soga-1.jpgそれでも、花の村に至るまでに3時間は歩いている。タクシーで、「いこいのむら」まで来て、そこから曽我丘陵を上下する道だ。登り下りするというほどではない。のどかな湘南の風景があって、遠く海が見えて、何時も富士山があって、思い出したようにみかん畑があって、たまに頂上らしいところに出っくわす。不動山はその中でもはっきりと存在を示していた。何しろ327m。浅間山に至っては、アンテナが林立してどこが頂上か見分けるのに苦労する。

soga-2.jpg途中の道標はこれ以上不親切に作ることはできないという代物。たぶん机の上で、誰かが作って現地に無理やりはめ込んだに違いない。低山とはいえ稜線沿いの道は結構自然林が多い。鳥の声も聞こえる。途中、みかんが収穫されずに放棄されている。食糧がどの段階で使われずに廃棄されるか、いつも小売店や、家庭ではない。生産現場も同じことだ。

soga-3.jpgともかく時間が有り余っているから、途中で、みかんを買って梅の花の下草で春の香を楽しむ。梅園と思しき梅の花の群落が見え隠れしてくると今日の山のコースは終わりに近い。一日梅の花の元を歩いているのに、一片の花びらも落ちていなかった。梅は満開なのに。年に数日しかない日に出くわしたに違いない。                                                        

  • コース: 徒歩3時間強新松田駅8時―タクシー2000円―「いこいの村あしがら」8:40―浅間山9:20―不動山10:00―高圧線下10:20―六本松10:40―曽我別所(梅園)11:30―昼食―下蘇我駅13:30―臨時バス―新松田駅
  • 参加者:勝巳、善右衛門、憲治、貞子、幸子、吉生 計6名
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