この、訓練の目的は、近く確実に発生すると言われている大地震に対して、「被災した外出先から、目的地まで」徒歩で移動する体験をすることにある。もとより、実際の災害時には、多くの困難な事象が発生することとなるが、最も基本的な、「街中を目的地まで安全に歩く」ことに徹する訓練に絞り込んだ。
本来なら、土地勘のない遠方での体験が望ましいが、今回は、近場の最終ゴールが中華街とした。その代り出発地はリーダーが適宜選んだ「大池公園」として、そこからの移動として、出来る限り、未知のコースを移動する個人的な体験を重視した。このため、コースを選びながら歩く先導メンバーを抽選で2人一組とし全員が30分交代で担当した。こうすることで、先導役は他のメンバーからの 孤立をはかり、個人が被災に遭遇した環境に近づけることを目指したものである。
想定は、途中での買い物は、「コンビニ」のみ、休憩トイレは「公共施設」のみとしたが、途中、「大判焼き」屋で、休憩した。これは、疲れていたこともあり「コンビニ」の変形として容認される範囲であろう。
全員が思ったより早いペースで、桜の満 開の街を歩き、しかも、結果を振り返ってわかったが、コースにほとんど無駄がなく強風の中を良く歩いたと思う。街中を5時間も歩けばさすがに疲れる。これは、山の疲れとは違う。この疲れは2--3日は残るかも知れない。
昼食は、食べ過ぎた。ビールがうまかった。これで、電車で帰れると思ったのが間違い、また、中華街から横浜駅までいささか厳しい行程だった。
この結果に基づく、参加者からの体験報告が4月14日の月例会に行われる。きっと、いろいろな貴重な体験が語られるだろう。
昨日、ちよ子さんから電話があり、今回の震災でご実家が被災したので、当分山行には参加できないとのことでした。 昭