No.265 奈良・関西方面専用バス旅行(2011.4.21--24)

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Nara2011_01.JPG【総括記録】

(記録担当 勝巳)

 ともかく、大したものである。70歳平均の13名の集団が一糸乱れず行動し、少しの事故もなく、行程を消化してみんながそれなりに満足できたことは、誇れる事だ。おそらく、他の同種集団には不可能だろう。

 それも日頃の、強い絆に裏打ちされているからだがそれ以上に、それぞれが、自己の分担を全うし、「他の仲間のために尽くす」事を実践したからだ。健ハイが十数年のキャリアを積んで到達した立派な境地である。基盤ができていれば、これから健ハイの各種計画は、意義深い楽しいものになるに違いないし、それを通じて各人が健康な精神と意欲を持ち続けることができるだろう。

Nara2011_02.JPG 先はそんなに永いことはないが、この関係は長く継続できればと思う。そのためには、自身が健康で、何事にも積極的に参画しようとする貪欲な向上心を作為的に持ち続けること、これぞ「健ハイ2100の会」の究極の目的であり存在理由である。

 東日本大震災の余波の中、気分の高揚は陰るが、どんな時であっても健全な生活を求め、一歩を踏み出していきたい。今回の経験は貴重である。

  • 実施日:2011年4月21日--24日(3泊4日)
  • 参加者
    三貴也、美奈子、孝儀、多摩江、善右衛門、恵美子、勝巳、才美、伊久枝、憲治、貞子、きみ子、幸子、以上計13名、男5名、女8名
    • リーダー(全体進行、ナビゲーター等):勝巳、孝儀、憲治、三貴也
    • 会計: 幸子、貞子、恵美子
    • 車内担当:善右衛門、きみ子、貞子、三貴也
    • 記録(日別担当):全体=勝巳、21日=善右衛門、22日=憲治、23日=孝儀、24日=三貴也
    • 調査:五個荘石塔寺=才美、伊久枝、高野山=伊久枝、貞子、佐保路=多摩江、才美
    • 宿関係部屋割、運転手対応、宿、車の飲食持ち込み関係:三貴也、美奈子
    • 日別責任者の役割:ナビゲーター、人数、忘れ物出発時間確認
  • コース概略(詳細は日別記録参照)
    • 【第1日】4月21日(木)(当日の責任者:勝巳)
      石塔寺、五個荘等(調査担当:才美、伊久枝) 晴れ 集金2万円
      二俣川農協裏(6:30集合、出発 時間どおり、昼食、夕食自由)――東名高速――見学事前説明(調査者)――八日市IC下車(13:00)――石塔寺――五個荘――八日市IC――天理市宿泊舎
      宿泊先:天理施設「甲賀母家」3連泊(女3部屋、男2部屋確保、1室10畳以上)
    •    
    • 【第2日】4月22日(金)(当日の責任者:憲治)
      平城宮跡、佐保路(調査担当:多摩江、才美、専門説明付) 雨、曇り 集金2万円
      昼食:柿の葉寿司弁当
      朝食――平城京(人のよいボランテア案内人2時間)(昼食)――佐保路(雨の苔の美しい秋篠寺、唐招提寺、薬師寺、西大寺)――天理宿泊施設着(宿夕食)
    •  
    • 【第3日】4月23日(土)(当日の責任者:孝儀)
      高野山(調査担当:伊久枝、貞子、専門説明付4時間) 雨
      昼食:弁当
      朝食――高野山(11:00着、車内昼食弁当)――見学(14:00まで)――高野山出発(15:00)――天理施設(18:00着、宿夕食)
    • 【第4日】4月24日(日)(当日の責任者:三貴也)
      天理施設と帰着、晴天、会計清算
      亀山で途中下車松坂牛ステーキ昼食
      朝食――天理関係施設(11:00終了)――天理出発(11:10)――横浜着(20:30ごろ)
  • 総費用:38,000円 (個別負担は 共通以外の食費のみ)

 

Nara2011_03.JPG【第1日記録】4月21日(木)

(記録担当 善右衛門)

―石塔寺、五個荘―

 二俣川農協裏に参加者全員6時20分に集合座席割りが決まり、予定より4分早く出発。本村インター保土ヶ谷バイバスから東名高速横浜・町田インターから本日の目的地名神高速八日市インター下車して、一路石塔寺、五個荘に向かう。ドライバーは安全運転第一の安田さん、道路は平日のためか順調に走行する。企画担当兼総括責任者より旅行行程の説明と併せて参加者全員の役割確認、予定通り実行していただきたいと挨拶。

 まず最初に3日間の見学地の調査資料を作成していただいた担当者より説明していただく。

 調査担当者からは、資料は旅行期日前にお渡ししているので目を通しているという前提お話します。第1日目の石塔寺、五個荘は案内人はおりません、第2日目の平安京は案内人が説明してくれます。秋篠寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺等の仏像の見方、仏像の構成は如来、菩薩、明王、天部の四種類から形、特徴を観察して下さい。第3日目の高野山は専門の案内人が説明してくれます。約一時間にて説明終了。

Nara2011_04.JPG 富士川SAにて最初のトイレ休憩を取る。これからは車内担当にバトンタッチします。まず綾小路きみまろのCDを用意してあるのでカセットラジオの準備に取り掛かったが、電源が不具合にて稼動せず残念。他に準備した世界一受けたい授業ベスト100、クイズ雑学王、クイズヘキサゴン、なぞなぞクイズ等で約一時間経過、小笠PAにて名物小エビの天ぷらで朝食30分休憩。守山PAにてトイレ休憩を取り、孝儀さんよりこの車にCDの利用の機能が付いている。早速綾小路きみまろの漫談を開始、漫談スタイルは中高年向けの老化現象、高齢化社会、物忘れ、アルツハイマー、痴呆症等を題材、きみまろを語る上で欠かせないのが、あれから40年のフレーズです所要時間約40分にて終了。多賀SAにて昼食30分の休憩。約10分にて八日市インター下車、12時40分に石塔寺に到着。

 受付は山上に登る長い石段の左側に、インドの阿育王(アショカオ)が仏法興隆を願って世界中に仏舎利塔をばらまいた。そのひとつがここにあるとされている。受付前から長い一直線の石段が天に向かって伸び、何段くらいあるかと聞くと158段、最上段に近づくと目の前がずっと開けました。その中央に石塔がそびえ立ち、周囲は小さな無数の石仏が並んでいました。石仏群の奥に往復200メートルほどの歩道がありました。石仏は全部で1万基以上あるそうです。

 五個荘町に移動、五個荘は滋賀県にかって存在した町、近江商人の発祥地の一つとして知られている。現在は町村合併して、東近江市となり廃止された。重要伝統的建造物群保存地区金堂の町並みで、近江商人屋敷、外村宇兵衛邸、外村繁邸を見学。主に呉服・太物を商う、明治期には全国の長者番付に名を連ねた。

 16時に八日市インターから天理教の宿泊施設に向かう。途中道の駅「あまや」にてトイレ休憩、19時に天理・奈良インター下車。

 夕食を各自定食食堂にて食し、20時に宿泊施設に到着、入浴して21時に男性の部屋にて翌日の予定、反省会22時に就寝。

  • コースタイム(着/発)
    二俣川農協裏(/6:26)――横浜・町田IC(6:35)――富士川SA(7:45/7:55)――小笠PA(8:50)――守山PA(10:35/10:45)――多賀SA(11:40/12:10)――八日市インター(12:20)――石塔寺(12:40)――五個荘(13:40/15:30)――八日市インター(16:00)――道の駅「あまや」(17:40/17:50)――天理・奈良インター(19:00)――定食食堂(19:20/19:50)――天理教宿泊施設(20:00/)――入浴(20:10)――反省会(21:00)――就寝(22:00)

 

【第2日記録】4月22日(金)

(記録担当 憲治)

Nara2011_05.JPG―平城京周辺―

 5時に起床、空は明るくなるにつれどんよりとした曇り空であったが6時前より降り出して本日の平城京跡や寺院見学は雨対策が必要となってしまった。

 昨日にバスのなかで佐保路と仏像の見方による楽しみ法などを才美さんと多摩江さんから解説をして頂いたが、本日の記憶はいかに。 6時半:朝食を済ませ7時半より平城宮に向かい行動開始する、が、古都奈良は狭細い道路が多く指定駐車場を行き過ぎてしまったことで平城京の外周を廻りながら宮の地型規模を実感することができた。

 9時:予約したボランティア本田氏のガイドで平城京は約1300年前に10万人の人口を数え、我国最初の本格的な都であり、その中心に平城宮があり、以後日本の都造りの原点となった。また、跡資料館ではガイド伊部氏からも熱心な説明を頂けて、ボランティアガイド両氏は郷土奈良1300年への誇りが表れていた。

Nara2011_06.JPG 11時:小雨が降りだした車中で柿の葉寿司の昼食を済ませ、佐保路の古寺巡りを始動する。

 秋篠寺(11時半?12時半) は降りしきる雨に苔が一面に色鮮やかに映え、見事な美しさである。奈良朝最後の官寺は薬師三尊を中心に天平美人の名をほしいままにして、人々が魅了される伎芸天の姿を拝観し、小雨ふる秋篠の里の狭細い道をバスで西大寺まで移動する。

 西大寺(1時15分?1時35分)は東大寺に対し西の大寺となり、寺域は広大で堂宇の数も多くあったが、縮小して現存する堂内の仏像を拝観するだけでもかなりな時間がほしくなる。

 目が赤く愛らしいので人気のある善財童子像や丈六の弥勒菩薩坐像は、仏心など縁のない私をなぜか敬虔な思いを沸き立たせてくれ、今度、もう一度時間に余裕をもち再来したい場所だ。バスは薬師寺で待ち合わせる手配にして、雨も小降りとなり歴史の道と記された町並みを歩きだすと民家と田畑が混然としている。やがて垂仁天皇陵の池に沿って1時間ほど歩き通すと、森の中に大屋根が見えだした。

Nara2011_07.JPG 唐招提寺(2時25分?3時10分)の金堂の平成修復のさまをテレビ特集などで見ていたので、屋根を覆いながらの瓦工事は重量分散を計算尽くした古の建築方法に感激することしきりである。

 雨が降ったり止んだりの道を10分ほど歩くと薬師寺である(3時20分?4時)。

 修学旅行以来48年ぶりの薬師寺である。覚えていたのは東塔と薬師如来像だけであった。数ある薬師寺仏像が神々しく見えているのは、年齢を重ねた証しかとふっと肝に染みる。

 4時:駐車場からバスに乗り一路奈良町へ、のはずが私のナビゲーションが悪く、奈良駅周辺を行ったり来たりで奈良町散策は時間が押してしまった。散策は中止として天理宿泊先に6時着目標に周辺をドライブしながら今夜の懇親会の買物をすまし、5時45分帰着する。

 6時より食事、入浴後の7時半より懇親会となり仏像の話題で盛り上がり9時に御開きとなった。

  • コースタイム(着/発)
    朝食(6:30)――宿舎発(/7:30)――平城京・跡資料館(9:00/11:00)――車中昼食――秋篠寺(11:30/12:30)――西大寺(13:15/13:35)――唐招提寺(14:15/15:10)――薬師寺(15:20/16:00)――奈良町――天理宿舎(17:45/)――夕食・入浴(18:00)――懇親会(19:30/21:00)――就寝

 

【第3日記録】4月23日(土)

(記録担当 孝儀)

―高野山―

Nara2011_08.JPG 天気予報通り雲が低く小雨が静かに降っている。

 高野山までの交通事情と高野山春の大法会の混雑をも考え7時に出発。

 バスのマイクの調子は昨日より悪くダウン。仕方なく口頭による簡単な行程説明後、「綾小路きみまろ(CD)の爆笑漫談」に興じながら8:30に高野山の麓、九度山町に到着。いよいよ海抜900mにある高野山を目指し老大杉が茂る急坂を曲がりに曲がり... 町石道、大門を越え、9時30分に金剛峯寺駐車場に到着。

 雨の中。先ず、壇上伽藍と称する聖地へ。蛇腹道より東塔、三昧堂、大会堂、国宝「不動堂」、愛染堂を拝し、真言密教の中心たる根本大塔の大日如来像等の多くの仏像を見上げる。午後の大法会「旧正御影供」の準備が進む「御影堂」の入口で「高野山献花」について華道高野山の方からお聞きした。そして高野山一山の総本堂「金堂」に入り本尊、曼荼羅に見入り神妙な顔でバスにもどる。

Nara2011_09.JPG 「奥の院」入口の「中の橋駐車場」にて奈良名物「柿の葉すし」「焼サバの押しずし」を美味しく食べ、11時に案内説明に駄洒落が上手な高野山ガイドさんと観光センターにて落合う。

 高野山の天候は年間1/3は雨天、きっと今日は最良の高野山詣でかもと勝手に理解し雨傘を拡げた。

 一の橋から御廟までの続く約2キロの石畳は老高野杉に覆われ、その両側は名の知れた武将、文人、法然上人、天皇陵、庶民、企業等の供養塔・墓所名を読み、水向地蔵に水を掛け、御廟橋を渡り燈籠堂、奥の院へ。

Nara2011_10.JPG ここ高野山は高地であるため稲作が出来ず、藁が取れないため「しめ縄」が出来ず、代わりに、切り絵「宝来」を1年中貼り、墓所・供養塔等の供花には高野杉が使われている。

 帰路は御供所、親鸞聖人供養塔を通り、高野山のお守り、高野杉の線香等を買い求め、中の橋駐車場に13時頃戻る。

 総本山金剛峯寺への石段を登り、屋根に大きな天水桶を持つ主殿に入る。大広間、持仏間、梅の間、柳の間を通り襖絵の美しい別殿、新別殿では茶菓の接待と御詠歌のお話を聞き、京都の石庭より雄大と思われる蟠龍庭は、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されている石庭を観ながら見学終了だが、40有余年の経験を持つガイドさんの実力か?非公開の奥殿、新書院、茶室を回廊し最後に主殿の台所を観ながら往時を偲んだ。

 14時頃、金剛峯寺見学後高野山の思い出としてガイドさんより推薦された土産物屋「数珠屋四郎衛門」への途中、高野山では裏路地は肉屋さん等々のお店が配置されているとのことでした。

 買物終了後、14:40天理の宿舎に向かう。車中では歌を歌いワイワイ、奈良市近傍で紫色が鮮明な大きな虹を観て、全員感動!!!

 17:10宿舎に帰着、その後夕食、入浴。懇談会では明日の昼食は松阪牛のステーキを楽しむことに決定。夢に出ないかステーキを・・・午後10時前に就寝する。

  • コースタイム(着/発)
    天理宿舎(/7:00)――九度山町(9:00/)――金剛峯寺駐車場(9:30/)――蛇腹道、東塔、三昧堂、大会堂、国宝「不動堂」、愛染堂、御影堂、総本堂「金堂」――中の橋駐車場(柿の葉ずしの昼食) ――観光センター(11:00)――御廟橋、燈籠堂――奥の院――御供所、親鸞聖人供養塔――中の橋駐車場(13:00/)――金剛峯寺――土産物屋「数珠屋四郎衛門」周辺で買い物(14:00/14:40)――天理宿舎(17:10/)――夕食、入浴。懇談会(22:00就寝)

 

Nara2011_12.JPG【第4日記録】4月24日(日)

(記録担当 三貴也)

―天理教基礎講座、松坂肉ステーキ、帰途―

 「おはよー」と窓を開けると穏やかな天気。予定より早い朝食をいただき、早朝の石上神宮を訪れる。雨上がりのすがすがしい境内に射す木漏れ日の中の散策は気持ちがよい。しばらく耳にしていない長鳴き鶏の一種「東天紅」の鳴き声があちこちから聞こえてくる。ゆっくりする時間がなく早々に移動し、9時30分からの天理教・基礎講座を受講するため天理陽気ホールに向かう。90分の講座後「とにかく人を助け、感謝されなくてはいけないんだよー」と言う人、皆さんそれぞれの感想を胸に帰路につきました。

Nara2011_11.JPG 昨夜のミーティングで決まった「松坂肉ステーキを出す店探し」が始まる。責任者は善右衛門さん、補助役として運転席の隣に孝儀さん、土地勘のある勇さんが知恵を絞る。お土産店に入るやいなや、店員さん、通行人とあたりかまわず「美味しい松坂肉のステーキをたべさせてくれる店をしりませんか?」と質問攻め。親切な店員さんから店名は不明、「しゃぶしゃぶ」と「ハンバーグ」の店との情報を頼りに、「亀山駅」と「しまむら」を目標にして出発。周辺を一回りするがわからない。再度情報収集、駅から800m程離れた商店街に「レストラン向井」に13時到着。店先は肉や風で、店内は一行14名と先客数名で満席の規模。「松坂肉220g・4200円+ライス、サラダ、コーヒー・1200円」と願いどおりのメニューを注文した。満足して14時店を出る。

 あとは、二俣川に向けて一直線。車内では迷調子の善右衛門さんから、クイズやトンチの出題で大賑わい。きみ子さんの司会で歌い。全員から旅の感想、思い出話等。トイレ休憩、荷物の整理のためPAに立ち寄り、交通事故による渋滞に巻き込まれながら20時30分二俣川駅前に到着。解散。

  • コースタイム(着/発)
    天理宿舎(/8:15)――石上神宮(8:30/9:00)――陽気ホール(9:10/11:10)――レストラン向井(13:00/14:10)――新城PA(15:50/16:05)――二俣川駅(/20:30解散)

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