No.233 山形蔵王周辺を歩く(湯治体験)(2009.7.14--17)

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Zao1_1.JPG【第1日】笹谷峠から蔵王温泉へ

 

7月14日(火) 晴れ

(記録担当 邦子)

 二俣川農協前で、勝巳さんが格安で調達してくれた真新しいレンタカーに荷物を積み直して、龍太さんの運転で出発。今日から4日間の運転宜しくお願いします。

Zao1_2.JPG 保土ヶ谷バイパスから横浜横須賀道路より湾岸線へ、首都高速を通過、三郷JCTより東北自動車道へ、蓮田SA、那須高原SAにて休憩、国見SAにて昼食を食べる。 国見を過ぎた辺りから路肩脇にねむの木の花や、山百合が咲いていて遠くに山々が美しく見えた。やがて山形道に入り笹谷峠方面へ。この道は前回蔵王に行ったとき車が大きすぎて通れなかった峠道で、今回は龍太さんの素晴らしいハンドルさばきで、緑深い森の中を通り笹谷峠の八丁平に到着。

Zao1_3.JPG 右正面に神室山が見える道路脇に車を止める。神室山への登山口とは反対側の「雁戸山、熊野岳、有耶無耶の関跡」への標識のある遊歩道へ入る。道の両側には美しい色のアザミの花やウツボグサが咲いていた。

 

Zao1_4.JPG 無線中継所への道の脇に等身大の六地蔵の一体が佇んでいた。この地蔵は昔、6人の人夫が伊達領から最上領へ荷を運ぶ途中、この笹谷峠で荷を背負ったまま凍死し、その霊を慰めると共に再びこのような遭難を防ぐために立てられたもので、又この峠で亡く なった旅人を弔うために建てられた尼寺跡 Zao1_5.JPGもあった。  まもなく茂吉の歌碑の立っている駐車場に出る。

  「ふた国の生きのたづきの あひかよふこの峠路を 愛しむわれは」  龍太さんに車を取りに行って頂き、一路蔵王温泉の国民宿舎竜王荘に向う。

 3時半頃宿に到着。各自の部屋に入りお茶で一服後、24時間いつでも入れるという温泉にゆったりと入り、6時少し前に夕食。8時就寝。

 
  • コースタイム(着/発)
    二俣川駅前(7:05)――蓮田SA(8:30/8:45)――那須高原SA(10:05/10:35)――国見SA(11:40/昼食/12:30)――笹谷峠八丁平(13:30/14:20)――蔵王温泉竜王荘(15:20/)――夕食(17:45/18:30)――就寝(20:00)
   

Zao2_1.JPG【第2日】面白山(1264m) 登山

7月15日(水)晴れ

(記録担当 幸子)

 お天気の心配をよそに明るい陽射しで目覚める。湯治体験と言うことで、朝から温泉に浸かり、ゆっくりお茶を頂く。散歩がてら近くのコンビニで昼食のおにぎりや飲物などを各自購入する。

Zao2_2.JPG 朝食メニューは味噌汁、焼魚(鯖のもろみ漬け)、細切大根の煮つけ、温泉卵、野菜サラダ、焼きのり、梅干、リーダーより朝食をしっかり食べるよう指示があり各自お替りする。朝から気温が上がり蒸し暑いなか、時折涼しい風が頬を撫でる。

 8時すぎ宿舎を出発する。窓を開けると爽やかな高原の風が心地よい。県道267号線を15分位走り山形市街地を左に見て走る。 Zao2_3.JPG天童市に入り国道13号線の山側を走る。りんご、ぶどう、さくらんぼの畑が続き、やがて天童高原入口の標識あり歓声があがる。

 天童高原は広い放牧場、スキー場、キャンプ場が完備している。牧場では牛がのんびり草を食むでいる。天童高原駐車場に着く。気温31度。身支度をして出発。

 面白山登山道入口より少し歩くと、キャン Zao2_4.JPGプ場でテントを張っている人達がいて、テント一張3000円、一人450円で貸し出しているとの事。夏休みが間近なので大勢の人で賑わうことでしょう。周辺には紫色のうつぼ草が沢山咲いている。登山道はミズナラやブナ林の中に幅広い平坦な道でとても歩き易い。

Zao2_5.JPG 10時すぎ休憩。沢から吹き上げる冷たい風が気持ち良い。平坦なこの道が続き、長命水で冷たい水を飲み、補給する。長命水から左に急坂を5分ほど登ると尾根道に出る。カラマツ林になり、足元には大きな平茸や派手な赤い茸が目につく。カラマツ林を抜け、木陰で休憩。ここから灌木帯に変わり、やがて三沢山(1042m)山頂に着く。

 快晴で目前に面白山が見え、アキアカネが群れて飛んでいる。 記念写真を撮り、少し休憩してから面白山に向って出発。三沢山から一旦少し下りて登ると明るい尾根道は歩き易い。登山道にはマイヅルソウ、ゴゼンタチバナの群生がどこまでも続きツルリンドウも咲いている。急登の途中で休憩。急登を登りきると面白山の尾根に着く。

 リーダーが振り返り三沢山で待っている恵美さんの姿が見つけ、"ヤッホー ヤッホー"と叫ぶと恵美さんから"ピュー ピュー"とこだまが返ってくる。皆で大感激する。ここからほんの少しで面白山山頂に着く。

 山頂には面白山大権現の石碑が建っている。360度の眺望で間近に大東岳や船形山、朝日連峰、遠くには月山、鳥海山も一望でき、又、幾重にも重なった山並みが墨絵のようで森の深さを感じる。ここで昼食、記念写真を撮り、来た道を一気に下る。

 展望の開けた所で、リーダーが三沢山の恵美さんに向かって笛を吹くと、恵美さんから今度は手拭いを大きく振って答えてくれた。こちらからも手を振りまたまた感激の一時であった。 三沢山に戻る。風が強いが爽やかで気持ちが良い。

 休憩ののち、来た道を引き返す。長命水で冷たい水を補給して、キャンプ場駐車場に戻る。キャンプ場ベンチでゆっくり休んでから、宿舎に向かう。途中で給油して竜王荘に戻る。

 昨日同様、女性は他に宿泊客がいないので貸し切り温泉でゆっくり汗を流す。夕食のメニューは鮎の塩焼き、牛肉と野菜の鍋物、鰹と烏賊のお刺身、さくらんぼと茄子のお漬物。今日はお天気に恵まれ、面白山に登頂出来たことに乾杯して夕食を頂く。夕食後、リーダーより明日の予定と少し歓談をし、各部屋に戻り就寝。

 
  • コースタイム(着/発)
    朝食(7:45)――竜王荘(/8:15)――山形市街、天童市街――天童高原駐車場(9:20/9:40)――(登山開始)――休憩――長命水(10:30/10:40)――休憩――三沢山(1042m)山頂(11:10/11:15)――面白山山頂(12:00/昼食/12:30)――三沢山(13:00/13:20)――長命水(13:40)――天童高原駐車場(14:25/15:00)――給油――竜王荘(/16:30)――入浴――夕食(17:45/18:15)――就寝(20:00)

Zao3_1.JPG【第3日】刈田峠から屏風岳を目指すが

7月16日(木) 曇り、ときどき晴れ

(記録担当 恵美子)

 朝の天気予報は曇り時々晴れ、朝食の前にコンビ二で昼食用のおむすび、飲み物など購入して出発準備を整えてから朝食、鯖の焼き物、菊の花の酢の物、納豆、のり、サラダ。今日は刈田峠まで車で登り、そこから屏風岳(1,817m)山頂まで4時間程度で往復する予定でした。

 宿舎を8時出発、刈田峠に近づくにつれて、深い霧にはまばれて運転が困難な状態になりました。駐車場で霧が晴れるまで待ってみようということになり、様子をみながら駐車していると同じように待機している人達が、1人、2人と次々に話しかけてきて、今日は屏風岳まで行けないよ、こんな経験は初めてだといってその人達はあきらめたようでした。

Zao3_2.JPG でもリーダはなんとか皆にお花畑を見せてあげたいと、GPSを持って深い霧の中を下見に出て行きました。なかなか帰ってこないので、あきらさんと龍太さんが心配して迎えに行きましたが、見当たらず戻ってきました。

 まもなくリーダが霧のなかから姿を見せて、手前のお花畑まで行くことになり、雨具の上下をつけて霧の中を歩き出しました。ありました、ありました、チングルマが霧の中で薄いピンクのはかなげに咲き終わったものの、とても可愛い花達でした。チングルマの群生の中にランに似たチョット濃い目のピンクのトキソウ、ゴゼンタチバナ、ハクサンチドリ、こんな条件の中で見た景色満足です。

 がっしりした避難小屋に入って昼食を取り、車に戻り、下山しました。

 一風呂浴びてからおみやげを求めて蔵王温泉探訪です。ゆっくりのんびり足湯にはいったり、ベニバナの花束、プラム、おまんじゅうの専門店と買い物を楽しみ、前日約束していたお土産やさんのおばさんが休業日にもかかわらず店の前で私たちを待っていました。皆で4万--4万5,000円ほどお買い上げ、今日、明日2日分の売り上げだと喜こんでいました。

 夕食を食べた後、一杯会、トランプゲーム、勝巳さんと龍太さんの手品、大いに盛り上がり、山登りの時とは違う表情で笑いころげて3日目は終わりました。

 
  • コースタイム(着/発)
    宿舎(8:00)――刈田峠(8:50/待機/9:30)――(ハイキング)――前の山――避難小屋(11:00/昼食/11:20)――刈田峠(11:30)――宿舎(12:20/)――買い物(14:00/15:00)――夕食(17:45/18:00)――懇親会

Zao4_2.JPG【第4日】鴫の谷地沼を散策

7月17日(金) 晴れ、ときどき曇り

(記録担当 昭)

 今日は宿を出てすぐの静かな池に寄って、あとは一路帰途につく予定。7時半には荷物を持ってロビーに降りる。今朝もいつもと同様の朝食メニュー。温泉卵、焼き海苔、野菜サラダ、焼き魚と梅干し、山菜の和えもの、味噌汁にごはん。食事を終えて玄関で靴をはき、ハッチバックを開き荷物を詰め込む。

 宿の精算が手間取り、8時10分、全員が乗車して宿を後にする。会計の才美さんと美保さんによると支払いが意外に安く済んだとのこと。飲み物も入れて1人1泊5,500円程度とか。

Zao4_3.JPG 宿を出て、温泉街を抜けたところを左の斜面の道を上り、「鴫の谷地沼」に出る。1周1.5kmほどの静かな沼の周りをゆっくり散歩。薄紫と白のガクアジサイが咲き乱れ、沼のほとりには大きな葉だけが茂るミズバショウが群生、空に向って吹き上げる噴水。1時間ほどの散策を終えて、帰路に就く。

 帰りは山形から上山、南陽、米沢を通る13号線を走り、福島手前で休憩、当地名物の白桃を頬張る。福島飯坂ICから東北自動車道に入り、安達太良SAで昼食。土産物などを買う。佐野SAで休憩してから、首都高、湾岸線、横浜駅東口をを経て、二俣川駅前で解散、それぞれの家路につく。

 
  • コースタイム(着/発)
    宿舎(8:10)――鴫の谷地沼(8:20/散策/9:30)――(13号線)――米沢――福島飯坂IC(11:20)――安達太良SA(11:50/昼食/12:30)――佐野SA(休憩)――首都高――湾岸線――横浜駅東口――二俣川駅前(17:30)(解散)
  • 参加者
    恵美子、龍太、美保、勝巳、才美、邦子、昭、幸子、以上8名

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コメント(1)

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ゆっくり湯治の筈がやっぱり登山。偶然にも濃い霧で引き返したことによる空き時間が湯治にふさわしいゆとりを作った。われら老兵にとっては全部を厳しい登山だけにすることなく、このような山登りも魅力がある。年齢相応の登山の第一回の実験であったが、まだ脂ぎった計画の残影がある。きっぱりと割り切れるには少し早い。端境期か。悩むところ。 勝巳

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このページは、akirafが2009年7月19日 15:43に書いたブログ記事です。

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