サロンNo54 「山手七福神めぐり」(1月27日)

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(記録:きみ子)

地下鉄の「白金高輪」で降りて地上に出ると、身を切るような冷たい空気に思わず首を縮める。先日の雪がまだ道路のあちこちにたまっているが、転ばないように気をつけようねと言いあいながら歩きだす。今日はいい天候に恵まれて、ときにはお日様も顔を出し寒さもそれほどではなくなった。 sichifuku-8.jpg

 今日は「無病息災・長寿祈願」としてご利益のある順で巡る。先ず覚林寺(毘沙門天)。ぴったり閉まっているトビラの中からのぞくときらびやかな衣装の日蓮様が真綿の帽子をかぶって座っておられた。寒い時はそうするのだそうだ。その奥にご本尊。毘沙門天はおがめず。

sichifuku-1.jpg瑞聖寺(布袋尊)。都心にあって堂々とした伽藍建築のお寺だ。祭壇の造りが中国風で、本尊の脇侍に阿南と迦葉という弟子が立っている。その横に大きく黒々とした布袋尊がおられた。豊かなくらしと円満な家庭の守護神とのこと。

sichifuku-2.jpg            妙円寺(福禄寿、寿老人)。ここも小さな窓から中をのぞく感じで拝見する格好だった。鹿を従えているとか何やらとみんなが口々に言うけど、よくわからない。

大円寺(大黒天)。行人坂という急坂の途中にあるお寺。斜め前にホリプロのビル。境内には五百羅漢の群れ。大黒様はガラス戸の中。しかしこのお寺は実にドラマチックなお寺だ。明和の大火のもととなったお寺、こんな辺鄙な目黒の地から出た火事が、江戸市中を焼き払ってしまったのだ。火焙りになったお七の菩提を弔うために、寺小姓だった吉三はここから浅草まで行脚して数十年、あの行人坂を毎日毎日上り下りしてたのだ。その他この坂にはいろんな話があるようだ。

sichifuku-4.jpg「駒八」と言う店で昼食。狭い階段を上ったところに広―い店内、時分どきなのでお客がいっぱい。日替わり海鮮チラシ、コーヒー付きで800円だった。

sichifuku-5.jpg            蟠龍寺(弁財天)。入口に「不許山門辛肉酒」とある。辛いという字が入ってるのは私は初見だ。岩窟内に弁天様の石像があった。

「七福神」ではないが、道すがらなので寄った五百羅漢寺。木彫の羅漢さんが300余も整然と並んでいる。どれも個性的な顔をしておられる。すばらしい、その見事なこと。感動してしまった。そして帰り道「らかん茶屋」という和風喫茶に目を止め、そっとツバを飲み込んだものだ。

sichifuku-7.jpg目黒不動(恵比寿)。さすがお不動様、広い寺域に立派な伽藍。建物や水かけ不動も迫力あったが、青木昆陽の「甘藷記」の石碑、北一輝の碑などの大きさに圧倒された。七福神をめぐり終えて、東急東横線の「不動前」に出る。駅の前の喫茶店で一休みしてから解散した。

  • 参加:  孝儀、多摩江、洋子、善右衛門、恵美子、美保、才美、伊久枝、憲治、吉生、博子、きみ子、達也、茂子、三貴也、Iさん(ゲスト) 16名
 

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