リーダーの孝儀さんが車を出してくださり、早々に最乗寺駐車場に到着、8時40分にスタートする。今回は少人数なので、同一行動することにした。
危ぶまれていた天候も予想に反し日が射しており、風の強さが湿度をふき消してくれたのか、汗はかいてもベトつく不快感もなく快適!例年のように奥の院周辺はシャガの白い可憐な花が咲き誇っていた。
道標は、林道交差の崖側の1本の根元がぐらついていたので、小石を詰めて土壌を補強、稜線分岐の1本は薄くなった一部の文字を上塗り、他はすべてしっかりと地に根を張ったように無事、名板を一枚一枚雑巾で磨き上げてメンテナンスは完了。
コース上の樹々はやわらかな新緑と少し濃さを増した若緑に中に、スミレの薄紫、野イチゴの白、足もとの小花の黄色、分岐あたりの散り敷かれたヤマザクラのピンクなどが僅かに彩りを創り出していた。
今年のコースは何となく手が入れられ、道を塞ぐ灌木や小枝が刈られ、全体に道幅にゆとりが感じられ、見通しが良くなっていたが、分岐手前に掲げられた掲示を見て、その理由が分かった。5月13日から15日までの3日間、「オックスファム・トレイルウオーカー」と称するウオーキングイベントが行われ、そのコースの一部にわが健ハイご用達コースが使われるのだ。小田原の城山陸上 競技場をスタート、山中湖畔をゴールとする100kmのコースを48時間以内に踏破するもので、250チーム1,000人が参加するという。イギリス、オーストラリア、ベルギー、香港などでも行われる国際協力によるイベントらしい。健ハイの道標にはイベント用のカードが掛けられていたが、「終了後は速やかに取り外し、コースの清掃も致します」と明記されていた。「うちのコースもついに国際的になったね!?」と一同感慨ひとしお。
今回は午後から天気が荒れ模様とのことでもあり、早めの下山とし、明神ヶ岳山頂はパス。分岐のメンテを済ませてそのまま下り、13時40分に奥の院駐車場に帰着。3.11の高宕山以来2カ月ぶりのためか、今年は全員が昨年より体力が落ちたことを実感する。
帰路デニーズで一息入れ、昨年の菜の花サロンで立ち寄ったトマトハウスと井上酒造で買物をしていると雨が降り出し、「ついているね!」と喜びながら帰りを急いだ。
- 参加者:
孝儀、伊久枝、昭、幸子、以上4名 - コースタイム(着/発):
最乗寺駐車場(/8:40)――奥の院道標(8:55/9:00)――鉄塔下(9:15/9:20)――林道交差道標(9:35/9:40)――930mガレ場(10:35/10:40)――稜線分岐道標(11:05/11:15)――ガレ場(11:45/昼食/12:20)――林道交差(12:50/13:00)――駐車場(13:40/)(訓練山行終了)
わが、健ハイコースがかくも人知れず活躍していたとは、わが子が褒められたようでなんだかうれしい。それにいても、このコースはいつ行っても少しきついが、いいしースだ。今回は参加できなかったので、個人的に、日を改めて、必ず歩いてみる。5月の上旬のこの周辺は、ハイカーの涎賞の道。しかも人知れず存在しているところがいい。道標も雨風の中、それなりに健在とのこと。なんだかけなげで、泣かされる。あれを作った安齋亭でのご馳走と細野小路男爵の顔も浮かぶ。