No.250 四阿山・根子岳・米子大瀑布山行記録(2010.7.21--22)

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(第1日記録担当 昭)

Azumaya_1.jpg 定刻6時20分より前に参加者16名全員が集合、勝巳さんから今日の行程についての説明があり、定刻前に善右衛門車を先頭に、憲治車、龍太車、紘正車にそれぞれ4名が分乗して出発。

Azumaya_2.JPG 今回は善右衛門さんが検討を重ねて作成した首都高の新ルートを通る計画であったが、紘正さんは不慣れの理由で従来の環八経由のルートをとる。4車は高坂SAで合流することになっていた。

 渋滞する都心環状線(C1号線)を通らずに東北道、常磐道方面へ抜けるルートとして新たに開通した首都高の中央環状線(C2号線)を途中まで利用すれば、少し遠回りになるが全く一般道を経由しないで目的の関越自動車道に抜けられるというのが善右衛門さんのもくろみである。目玉は去る3月に開通したばかりの大橋ジャンクション、高架の5号線から中央環状線 Azumaya_3.JPG(C2号線)の地下トンネルにつながる二重ループのジャンクション。ぐるぐると回るので目が回りそうだった。そこから長大な山手トンネルを走り、途中から5号線に入り、美女木(ビジョギ)ジャンクション経由、大泉ジャンクションに入った。美女木では信号で待たされ、左折の指示がわかりにくかったが、何とかクリアして無事関越自動車道に入ることができた。途中ほとんど渋滞はなく、合流地点の高坂SAには8時5分到着。

Azumaya_5.JPG 一番乗りかと張り切ってサービスエリアに入ると、紘正車のメンバーが15分も前に到着して休んでいた。ハプニングはこの後。憲治車は美女木ジャンクションを直進し、後続の龍太車もそれに続いた。憲治さんはすぐに間違いに気がつき、右折して美女木に戻り、20分ほど遅れて高坂SAに到着。龍太さんは大宮方面に向かえば関越にはいれるものと考えてそのまま直進、渋滞する一般道を辿ってようやく所沢ICから関越道に入ったとのことが携帯経由で知らされた。すでに1時間を経過し、勝巳さんからは龍太車の到着を待たずに先発するように指示があり、次は上信越自動車道の東部湯の丸SAで落ち合うことになった。

 上信越道は軽井沢付近までは車が多かったが、あとはガラガラ。東部湯の丸SAに到着したのが10時40分。しばらく待つうちに龍太車も到着。ここで小休止して11時にこの辺の地理に詳しい紘正車を先頭に本日の目的地、須坂市の米子(ヨナコ)大瀑布に向かう。

 この米子大瀑布は日本の滝百選に選ばれ、権現滝(落差75m)と不動滝(落差85m)の2つの滝が一望のもとに見られる国内でも珍しい滝である。明日登頂予定の四阿山と根子岳のちょうど裏手の断崖を落下する2つ並んだ大滝。上田菅平ICから国道144号線(通称長野街道)を菅平口まで走り、ここから406号線に入る。この道は菅平湖を右に見て、今夜の宿のある菅平に到る。コンビニに立ち寄り、弁当を調達。菅平高原を抜けると、あとは連続するヘヤピンカーブを下降して須坂市に入る。市の中心部の手前で右折してから、うねうねと続くローカルな道を辿ること約20分、ほとんどすれ違う車もなく、米子大瀑布の駐車場に到着。駐車しているのは数台だけ。

Azumaya_7.jpg ここで昼食を済ませてから、水筒と杖1本の身軽になって滝見物に出かける。足下の流れは大滝の水がほとばしる奔流となって、赤茶色の岩肌を削りながら流れ下る。近くには鉱山跡があり、鉄分が多いせいだろう。道の脇には花弁がナデシコに似た白い花が群生している。植物博士の昭二さんも初めて見たと云う。

 米子不動尊で小休止してから対岸に渡り、ベスト・ビューポイントに到る。ここからは2つの滝がまさに一望のもとに見渡せる。紅葉のシーズンにはさらに素晴らしい眺めだそうだ。

Azumaya_8.jpg 不動尊に戻り、ここから不動滝の滝壺に向かう。滝のしぶきを背景に吉生さんが記念写真。自動シャッターをセットしてから曲がりくねった岩だらけの道を懸命に走って集合写真に滑り込んだのは印象的だった。

 元の道を辿って菅平中心部の今夜の宿、菅平スイスホテルに着いたのは4時ちょっと前。2人1部屋、夕食と朝昼の弁当がついて一泊8,500円の格安料金。さっそく5階のそれぞれの部屋に入ってから、風呂で汗を流す。

 風呂あがりはロビーのソファーを占有して缶ビールのパーティ。もっぱら今朝のハプニングについての話題で盛り上がる。 6時からの夕食はジンギスカン風鍋など品数は多かったが、あまり印象に残らなかった。食後は宿にほど近い湿原の散歩。明日の朝が早いので、8時過ぎにはそれぞれ就寝。

  • コースタイム(着/発):
    二俣川JA裏(/6:25)――(中央環状線/環八経由)――高坂SA(7:50/9:00)――東部湯の丸SA(10:40/11:10)――上田菅平IC――菅平――米子大瀑布駐車場(12:00/昼食/12:30)――米子不動尊・滝見物――駐車場(15:00)――菅平スイスホテル(15:50/入浴)――夕食(18:00)――湿原散歩――就寝(20:00)

 

Azumaya_21.JPG(第2日記録担当 きみ子)

全員が四阿山(2354m)に登頂

 5時20分、スイスホテルを出発。車で登山口へ。さわやかな朝の牧場で朝食。かすかに朝霧が立ち込めている中から、かっこうが鳴いている。あちこちに牛がのんびりとたむろしている。

Azumaya_9.JPG  6時、身支度を整えてから、いざ出発。牧場の柵に沿って歩きだす。しばらくして豊かな樹林帯に入る。空には雲があついが、空気は澄んでいる。私たちのおしゃべりに負けじと、鶯の声もにぎやかだ。足もとには、次々と高山植物が現れる。ホタルブクロ、ミネウスユキソウ、ハクサンフーロ、ウツボグサ、 Azumaya_11.JPG オバギボーシ、オトギリソウ、クルマユリ、アザミ、ツリガネニンジン、オダマキ、ヤハズハハコグサ、ワレモコウ、ハギ、ヤナギラン、イチヤクソウ、コケモモ、マルバダケブキ、シオガマ、ハクサンオミナエシ、イワギキョウ、ソバナ、ゴゼンタチバナなどなど。あ、こんなものも。みれんのあやめ?終わりかけたアヤメのこと。でも、上の方には凛として咲いてるのもあった。

Azumaya_12.JPG わーっきれいねー、かわいいねーと興奮気味に語りあいつつカラマツ林の続く登山道をどんどん登っていく。頭の上を飛び交うトンボの群れ。どこからかわいてきたような蟻の大群。全く自然は興味が尽きない。樹林帯を出たり入ったりしながら高度を上げていく。まだ日差しも強くないので気持ちがいい。

Azumaya_14.JPG 8時半、中四阿山に到着。元気のある何人かは尖った岩峰のてっぺんまでよじ登る。

  9時55分、頂上に着いた―。ほぼ予定した時間通り。南峰にある祠に、みんなが無事に着いたことを感謝して手を合わせる。ここで早めの昼食。北峰の頂上に広がる360度の展望は素晴らしい。 今日は曇っているので、遠くの山並みは望めなかったが眼下に、根子岳が見える。あの道は鳥居峠へ行く道か。途中振り返りつつ見た高原や牧場を擁するメルヘンチックな眺めもまた印象的だ。

  10時半、下山開始。根子岳は"花の百名山"といわれているそうだ。下山は根子岳(2207m)を経由して下山する組と、元来た道をたどる組とに分かれる。根子岳分岐までもどり二手に。

Azumaya_16.JPG 根子岳組は、樹林帯の中の急坂を一気に下る。木の根が張り出して錯綜し滑りそう。歩きにくいことこの上ない。こんなに下っていいのと思うくらい下ったところで、傾斜も緩くなり、一面のササ原になる。急坂が終わり、小休止。

 ササ原の中の一本道をまっすぐ根子岳に向かって上る。やっと頂上かと思ったらさらに奥があり、大きな岩を抜けてからが本当の頂上だった。 Azumaya_17.jpg頂上は中学生と思われる子供たちでいっぱい。雲行きが怪しく、雷が来るかもしれないので、早々に頂上を出発して下山開始。

 頂上からの下りはまっすぐ菅平牧場にむかっていく。平たい滑りやすい石が敷き詰められた広い道で、歩きにくい。それに、日差しも強くなり、逃げる木陰もない。時折吹く一陣の風にほっとするのみ。 Azumaya_18.JPGすぐそばに駐車場の車が見えているのに、道は左に右に曲がりながら降りてゆくが、なかなか近づかない。牧場の柵の間を抜けてやっと管理事務所に辿り着いた。食堂で食べた、ブルーベリーとバニラのミックスソフトアイスのおいしかったこと。暑さと疲れが一気に引っ込んだようだ。一休みして出発。

Azumaya_19.JPG どこかでお風呂に入りたいと思っていたら、先発の紘正さんが菅平プリンスホテルの日帰り温泉を見つけてくれた。なんと1人500円! 早々に風呂掃除を切り上げて入れてもらった。昨夜のぬるい風呂に比べて気持のよいことこの上なし。サッパリした。

Azumaya_20.JPG 牧場入口で入山料のチケットを係りの人に渡して菅平を後にする。藤岡インターの道の駅では主婦バージョンになって野菜などを買い込んだ。充実した行程に大満足の2日間だった。リーダーをはじめ、4人の運転手さん、本当にありがとうございました。

  • コースタイム(着/発):
    菅平スイスホテル(/5:20)――登山口管理事務所(5:40/朝食/6:00)――(登山開始)――小四阿山――中四阿山(8:30)――根子岳分岐――四阿山南峰頂上(9:55/昼食/10:30)――根子岳分岐(10:40二手に分かれる)――根子岳山頂(12:10/12:15)――登山口管理事務所(13:25/13:50)――菅平プリンスホテル(14:00/入浴/14:50)――上田菅平IC――東部湯の丸SA――藤岡SA――三好SA(17:30解散)――二俣川
  • 参加者
    多摩江、龍太、美保、善右衛門、勝巳、才美、伊久枝、紘正、憲治、貞子、世義、昭二、きみ子、昭、吉生、幸子、以上16名

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このページは、akirafが2010年7月28日 08:39に書いたブログ記事です。

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