No.180 奥草津・笠ヶ岳(2075m)山行記録(2007.5.7?9)

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Kusatsu_7.JPG【第1日】(5月7日)

(記録担当 泰男)

 朝8時に関越の三芳サービスエリアで、善さん、孝儀さん運転するグループと当方2名が合流する。サービスエリアのテラスで、行程と役割分担買出しの分担を行い出発する。伊香保ICで出て国道253号線を進む。

Kusatsu_1.JPG 新緑がまぶしい。孝儀さんの先導で山菜を購入、群馬原町のベイシア(http://www.beisia.co.jp/)で本日夜のポトフ、てんぷら、明日の炊き込み、パン、果物、飲み物などを手分けして買い10時に出発する。吾妻渓谷の新緑を満喫して11時過ぎにそば処'風'(http://www.dan-b.com/kaze/#top)に到着する。

 孝儀さんの手配にて10割そば、蕎麦がき、屋外のテーブルにて食べる。場所が分かりにくいが、景色は浅間山中心に360度のパノラマ、桜が咲き乱れ、連翹や春の花が高原にさきみだれていました。

Kusatsu_2.JPG 12時50分に出発し、初参加の貞子さん、私たちのために草津温泉の湯畑を車中から見学する。橋梁工事のために今回回り道して3時過ぎに奥草津休暇村に到着する。今回で5回目、貞子さん、私たち以外は既に数度訪れています。3時40分から約1時間の山菜取りや穴地獄や景色を楽しむ。クレソン(西洋せり)以外収穫はゼロに近い。少し早すぎたようです。

 5時前に戻り、男性陣4名は食事の準備する。女性陣は温泉へ。

Kusatsu_3.JPG 勝巳さんの陣頭指揮でポトフとてんぷらの下ごしらえ、テーブルセット 孝儀さんはバーベキューの準備とポークを焼く。女性陣が戻って男性は休暇村の源泉かけ流しの温泉に車で行く。本日は3パーテイ13名、内わがグループが9名です。他に誰もいない温泉につかり、夕暮れの中の満開の桜をみて、静かなときを楽しむ。その間に準備された山菜てんぷら、勝巳シェフの秘伝のポトフ、火の勢いが強くならず少しおくれた、うまい六合(くに)村のポークをあじわいながら談笑、ビール、二俣川で流行の焼酎のお茶わりを善さん、貞子さん 痛飲する。勝巳さんが外にでて星がきれいというころ、女性陣は2階へ。男性は1階にわかれて寝床の準備する。

 明日は6時起床、7時食事、8時出発とのリーダー勝巳さんの説明後22時に寝床につく。

 私は2005年4月24日以来ひさしぶりの参加です。昨年の総会と忘年会は参加しましたが、山へは退院以来始めてです。少し心配ですが、皆様の精神的後押しで明日は笠ヶ岳を楽しみに寝ました。

 

【第2日】(5月8日)快晴

(記録担当 貞子)

Kusatsu_4.JPG 草津白根山の湯釜?笠ケ岳へ

 草津の奥深い山荘ですがすがしい朝を迎える。この休暇村を訪れるのは4回目になるが、食事係は今回も男性が率先して受けてくださり恐縮する。

 6:00朝食  昨夜残ったごはんで作った焼きおにぎり、パン、ポトフ、ふきの煮付、納豆、ポークウィンナー、ヨーグルト、果物と多彩なメニュー。熱いポトフは体が温まる。

 食事の後片付けと昼食用のおにぎり作りは女性が分担して手際よく済ませる。

Kusatsu_5.JPG 7:15湯釜に向かう。

 芽吹いたばかりの唐松の林、白樺、桜、キレンギョ、水仙、芝桜などが一斉に春を告げている。草津温泉街は桜が満開。車は草津白根道路(292号線)を走り、草津白根山に近づくにつれ、除雪車で削られた雪の壁の間を右に左にぬうように上がり、8:00草津白根山の駐車場に着く。

 まだ観光客がいない静かな自然道をゆっくり登り、山頂の湯釜に8:10着く。風もなく、思っていたより暖かい。神秘的なエメラルドグリーンの水をたたえている湯釜は早朝で太陽があたらないためか少し白っぽい。振り向くと正面に逢の峰、本白根山、下方には弓池が見える。記念写真を撮り下る。

 8:40駐車場に戻り、笠ケ岳に向かう。

Kusatsu_6.JPG 雄大な白根山、本白根山を後にする。山は残雪が色々な模様を残し、自然が作り出す風景に感動する。渋峠を越え、横手山の鉄塔が見え、日本国道最高地点を通過する。

 8:50横手山ドライブインを通り、真正面にこれから登る鐘状の笠ケ岳が見え雪の様子を見る。

 9:00硯川より、水芭蕉公園の先にある笠ケ岳登山口に通じる林道入口に着く。林道は11月17日?5月31日まで通行止めになっている。ここに車を置くと、公園に看板を立てに来た人と出会い、車を少し移動する。

 9:20身支度を整え雪の林道を歩き出す。強い日差しと雪で少し歩いただけで眩しくて暑い。

 9:40小休憩。水分を取り、サングラスをかける。10分程休んだ後歩き出すと、道端の雪の解けた狭いところから「ふきのとう」がたくさん顔を出している。"ワーッ"と歓声があがる。というのは、前日の山菜採りでは収穫できなかったからだ。ふきのとうは延々と続いており、「ふきのとう街道」と名付けて帰りに採取することにした。

 10:15休憩

 

 雪は徐々に深くなり、真っ白雪原に日本カモシカの足跡だけがはっきりついていた。先頭を行くリーダーの足跡を頼りに、一列になって登る。

 10:50笠ケ岳登山口峠の茶屋に着くが、残念ながら閉まっている。ここで、うぐいすの声を聞きながら昼食。さわやかな風が心地よい。

 11:20出発。この登山口より0.8Km 頂上へ30分、と書いた標識がある。登山道はよく整備されているが、すげ笠を被せたような山は急な登りで階段が続く。途中から登山道は雪が多くなりロープや鎖につかまり大きな岩山を登り詰めると笠獄神社の祠があり12:00笠ケ岳(2075m)頂上に着く。

 笠ケ岳は約5万年前、地下のマグマが地表近くで固まり、噴火寸前で活動を停止してしまった山。

 頂上からは横手山、本白根山、雪を被った北アルプスを眺望する。頂上の標識は古くて傾き、かすかに字が読み取れた。記念写真を撮り12:10下山する。

 急な鎖場は間隔を取り、一人ずつ慎重にくだる。また、雪の深い所は膝まですぽっと落ちてしまう。

 12:30登山口に着く。下りはあっという間に着いてしまった。

 ここでアイゼンを着け、12:50登って来た林道を引き返す。下りはアイゼンを着けると歩き易く、ひたすら歩く。

 13:30休憩。アイゼンを外し、ふきのとうを採りながら14:10車を置いた公園に戻る。すると「笠越ミズバショウ公園」と書いた立派な案内板が立ててあった。

 公園を散策する。水芭蕉は芽を出したものから、小さな可愛らしい花をさかせているものもあるが見頃はまだ先のよう。

 ふと目を向けると真正面に今、登って来た笠ケ岳が聳えている。

 14:30一足先に帰られる佐藤さんご夫妻を見送り休暇村に向かう。途中、車の窓から目を凝らしてタラノ芽を見つけて山菜採りを楽しむ。

 16:30山荘に着き、全員で温泉に行く。

 17:00夕食の準備にかかる。焼きそば、焼肉は善さん、天ぷら、みそ汁は勝巳さん、他は女性が担当する。

 19:00夕食。豪華な品がテーブルに並ぶ。野菜がたくさん入った焼きそば、採りたてのふきのとうの天ぷらは色が鮮やか。絶妙な味の具たくさんのみそ汁、ふきのとうのみそ、タラノ芽の炒め、トマト、キャベツ、玉葱のサラダなど、どれも美味しくいただく。

 21:00まで食事をとりながらゆっくり過ごす。

22:00就寝。

 今日は天候に恵まれ、もし林道の通行止めがなかったら登山口まで車で行き、往復一時間の笠ケ岳登山では少し物足りなかったかもしれないが、通行止めのお蔭で雪道を歩き山菜採りを楽しみ充実した一日だった。

 運転してくださった孝儀さん、善さん、泰男さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

【第3日】(5月9日)(水)晴れ

(記録担当 貞子)

 早朝5:00 温泉に行く人もいましたが、私は布団のなかで鳥のさえずりに耳を傾け、から松林に差し込むやわらかい朝日に包まれゆったりと高原ならではの贅沢な気分を味わいました。6:25 前日の残りの食材を利用して、ここでも男性陣が腕を奮ってくれました。おいしい!!

 片付け パッキング 山荘の掃除と手際よくすすみ、清算を済ませ8:00に出発。その直後に元山池付近で山菜採り。

 初めてわらびを見つけました。さらにハギワ林道沿いに場所を変え、わらび タラの芽を採り、皆さん大満足。

 9:55に草津にあるガソリンスタンドに向けて出発、国道292号から新緑が美しい、花々が咲き乱れる谷あいの道を抜け406号で倉渕温泉へ11:50着 ランチは天丼とお蕎麦に小鉢が4個のセットで 山の幸をたっぷり味わいました。

 その後は300年前にさかのぼると言われている源泉かけ流しの内湯のひのき風呂と石造りの露天風呂に入りました。

 それぞれ泉質が違い温度も少しぬるめで体がよく温まったように感じる。(ランチとお風呂¥1,500)1:40に出発 少し山を下り孝儀さんお勧めの牧野酒造で地酒を買う。山麓の伏流水と高精白された酒造米は絶品との事。1:50 前橋I.C.に向かってひた走る。三芳SAで解散。環八から東名町田へ。善さんのご好意で幸子さん、私は共に自宅まで送っていただく。5:15着

 草津は初めてでしたが自然の美しさにただ感動!これも健ハイのすばらしい計画のお陰です。皆様には大変お世話になりました。有り難うございます。

 今回の草津温泉2泊3日 一人¥16,000 とてもリーズナブルな金額だと思いませんか?

 考えてみますと 

  1. 良い季節に良い所にある施設を利用できた。(孝儀様のお陰です)
  2. 自前の車を利用(善さん、孝儀さん)
  3. 自炊(買い物はスーパー、普段料理をしない人が腕を奮った)
  4. 食材(山菜を利用してメニューが増える)5.みんなが同じ物を食べたので無駄が無かった。
  • 日時:2007年5月7日--9日
  • 参加者
    孝儀、多摩江、善右衛門、勝巳、才美、泰夫、朱美、貞子、幸子、以上計9名
  • コースタイム(着/発)
    • 【1日目】
      二俣川集合(7:00)......三芳SA(8:00)......伊香保IC(9:00)......ベイシア(10:00)......そば処'風'(11:30)......草津温泉湯畑......奥草津休暇村(14:20/)......山菜取り(15:00?16:40)......夕食(19:00)......就寝(22:00)
    • 【2日目】
      朝食(6:00)......奥草津休暇村(/7:15)......草津白根山駐車場(8:00/)......湯釜......草津白根山駐車場(/8:40)......笠ケ岳林道入口公園(9:00/9:20)......笠ケ岳登山口峠の茶屋(10:50/昼食/11:20)......笠ケ岳山頂(12:00)......笠ケ岳登山口(12:30)......公園(14:10/14:30)......休暇村(16:30/)......夕食(19:00)......就寝(22:00)
    • 【3日目】
      朝食(6:25)......奥草津休暇村出発(/8:00)......倉渕温泉(11:50/入浴・昼食/13:40)......前橋IC......三芳SA(解散)

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このページは、akirafが2007年5月15日 18:17に書いたブログ記事です。

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