第7,8日('04.3.19--20) キャンベラ経由シドニー空港から帰国

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【第7日】2004年3月19日(金) 晴れ

(記録担当 伊久枝)

スレドボ・アルパインホテル(8:15発)......ジンダバイン湖畔(9:00着9:05発)......クーマ(9:50着9:57発)......キャンベラ駅(11:23着12:15発)......(キャンベラ・エクスプレス)......セントラル駅(16:30着17:05発)......シドニー空港(17:15着 搭乗手続き開始18:15、22:15発)......(QF021便)......成田空港(翌3/20 6:05着 7:20発)......YCAT(8:45帰着)

 モーニングコールが鳴った時には皆すでに起きていた様子。特別に早い出立ではないし、帰り支度も昨夜のうちに万全だったしとはいうものの、やはり落着かず、いっもはゆとりの朝食も簡単に、済んだ人から部屋へと引きあげる。

アルパインホテルの前にはマイクロが待っており、今日はアジア系のドライバーさんだったがとうとう名前は聞かずじまい。谷あいの静かな山々に別れの挨拶をして乗り込む。

少しドアがガタガタと鳴り、気になるが相変わらずの100キロ走行である。

昨日の夕方目にした、あのユーカリの木々たちはオブジェのようでとても楽しい。

来るときは気付かなかったが、帰路では、随分と山を下っているのだということがよく解る。進行方向の牧場が下に見え、周囲の景色も下になっていたのだ。

途中、何度かエンストしそうで......こんな山の中でどうするのだろう?と不安に思っていたらジンダバイン湖畔のガソリンスタンドで給油、ホットする。湖の朝靄が美しく、日本の風景を懐かしく思い出させてくれた。

 道路工事の場所もこんなに近かったかしらと思うほど、帰りは早く感ずる。工事の辺りはポプラ並木が黄葉している。昨日のドライバー、グレイク氏はポプラが落葉する時は、"秋の雨"というのだと言っていた。なんと情緒のある云い方かと感心する。

 スピードを出すドライバーさんが気になって助手席に座った勝巳さんが、いろいろと話しかけては気を散らしたり、眠気を覚まさせていた。

 1時問半程走ったところがクーマの街。屋外ステージのある公園で大きな木がそこここにあり、芝生では子供たちが遊んでいたのに、トイレ休憩の間にサッといなくなった。クーマから30分も走ると牧場がなだらかな丘になり、全体に拓けてくるのでスピード感がない。今日も晴天、空も牧場も道も"何と広いのだろう"と見惚れるだけ。

 キャンベラの駅には出発50分前に到着。小さな駅には見送る人も含め人が一杯来ており、預けるトランクに重量制限があるのでチェックをしている間も、どんどんとやって来ていた。駅の入口で記念撮影などして発車を待つ。別れを惜しむ恋人達も見かける。

 定刻に発車。キャンベラ・エクスプレスはシドニー駅まで4時間強。始めは単線であったが途中駅より複線となる。ホームも日本のように高い位置にあり、ヨーロッパスタィルではなかった。特急なので随分ととばしていく駅はあったが、停車するたびに、乗降客は多かった。利用者が多いとのこと。3両編成で、前の2両は普通車両で、我々の乗った車両はファーストクラスとなり、車両内に簡単な食事も作れる売店がある。食事の注文を取りにくるのも、席の点検も同じ乗務員がやっている。

 昼食は各自で購入し、ゆったりとした席で食べる。外の景色は単調ですからと天野さんは前もって言っていたが、とんでもない、景色は今までとは異なり牧草地でも緑が濃くなり、牧場の馬もサラブレッドが目立つ。牧草地・森林地帯・整備された牧場・果樹園等変化に富んだ車窓であった。中でも子鹿とも小馬ともつかない動物が羊の中におとなしく座っているのが珍しく、懸命に望遠鏡を覗いたがついに何であるのか突き止めることは出来なかった。

 あと1時間位という辺りから、遠くに少しの海が見えたり、街や車、人が多くなり通過するローカル駅にも人が待っている。シドニー駅に近づくにつれ、日本と同じようにホームの床に座り込んでいる若者、輪になっておしゃべりしている女学生が目につく。

 16時半シドニーのセントラル駅に降り立つ。さすが中央駅、ヨロッパ風のドーム型の駅舎には人が溢れており、右に左にと人が行き交う中を、トランクを操ってローカル線のホームヘと急ぐのは、ちょとしたスリル。旅行者なのか、単なる移動者なのかは不明だが多民族国家をよく表していた。ローカル線は全て二階建の電車。10分位で空港駅に到着、そのままエスカレーターに乗っていると、空港内に着く。

 搭乗手続きまでの時間がかなりあるので、各自自由に空港内のお店を見て歩く。

 特急電車は、乗務員の健康の理由から20キロの制限をしているので、トランクの詰め替えは搭乗手続きまでに終わらせる。荷物を預けてから、出国審査、勝巳さんのみランダムチェックにぶつかり全身と荷物のチェック。待っていた我々も同じメンバーということでノーチェック。代表して下さり感謝! 搭乗までの間も美味しかったワインを捜したり、お土産屋さんを物色したりでアッという間であった。

 飛行機内はほぼ一杯。所々に空席もあるが、離陸後にシートベルトがはずれると移動が始まり、要領の良い人の勝ち。

 夜食として、チキンまたはビーフ、パンナコッタ、チョコレート、飲み物が出た。帰りの飛行機はまだ新しく気持ち良かった。前の方の席に若い男女学生が多くいたのでうるさいのではと心配したが、みな良く寝ていた。ときどき、赤ちゃんの泣き声がしたが長泣きしないのには感心する。5時ごろアナウンスがあり朝食になる。寝呆け眼の人、まだ寝ている人などおかまいなしにべ一コン・ソーセージ or 焼き魚とご飯の選択、マフィンとオレンジジュース。食べおわった頃時計を2時間戻すが5時半。成田空港の利用時間が6時からとの規定があり着陸出来ないため、成田の上空を30分位調整飛行する。窓から見える空はドンヨリとしており、時問が早いせいではなく雨雲のようである。

 

【第8日】2004年3月20日(土)

 予定時間に成田に降り立ったら寒いこと寒いこと。いくら南半球からとはいえ、この寒さは異常ではと胸元をかき合わせる。早朝なのに人が多いのに驚く。入国審査も無事終えてから荷物を受け取りに行く。それほど遅いわけでもないのに、今までが待時間5分位での処理だったせいかジッと眺めていても出てこない、出てこないと気になる。それでも15分位で手元に揃い、宅配に依頼する。

 YCAT行きのバスを待つ間、天野さんとの挨拶。バスの発車まで見送っていただく。順調に横浜まで帰り着き、全員が怪我もなく元気で帰国できたことに感謝!

 解散の挨拶をして8日間の楽しかった旅が終わった。

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