第8日('02.12.27) クイーンズタウンからマウントクックへバスで移動

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【第8日】2002年12月27日(金) 晴れ

(記録担当 伊久枝)

バスにて ワイナリー――サザンアルプスのマウントクツクヘ、ハーミテージホテル泊クイーンズタウン(9:30発)――ワイナリー(10:10発)――クロムウェル――オマラマ昼食(12:30発)――トワイゼル――ピーターズフッカートン (写真ポイント)――マウントクック村 ハーミテージホテル(15:20着)

 快適なクイーンズタウンのホテル、山と湖の美しい街ともお別れ。出発までの時間を各自散策にあてながら、"湖に突き出たクイーンズガーデンの美しさはモネの絵をみているよだ" "信号や歩道橋も無いし、自販機も無いきれいな街だ" "さすが観光の町だけあってお店は多いが、大きな建物や看板はなく静かで品のいい街だ" ...思い思いの感慨に浸る。 (町中の建物は7メートル以内の規制はあるが土地が広く二階家は高いので平屋が多い) 今日一日は大型バスでなくマイクロバス、ドライバーは奥さんが日本人というエロル氏。

 木暮さんの説明を聞きながら左右に首を動かすのに忙しい。リマーカブルスはスキー場として有名、残雪の山の裏側になるらしい。ショットバー川に架かるカワラウ橋は水路の出口になっており、ワカティプ湖に注いでいる。ヘイズ湖が見え、ここはバンジージャンプの発祥の地で、観光で眺めるだけの場所も設けてある。

 まもなく緩やかな下り道になった右手に、小さなワイナリがあり4本で4ドルの試飲をする。中庭のテーブルでゆったりとした時間を過ごす。各自での購入を止め、一括購入として勝巳さん宅への配送をお願いすることになったが、国内税金のこともあり勝巳さんを悩ますことになりそうで申し訳く思う。日本で購入したら、1本1万円以上の品であるらしい。

 10時を過ぎたばかりなのに、皆ほろ酔い気分。バスの揺れも手伝つてかウツラウツラの人もいる。ぶどう畑の手前にバラが植えてあるのは、虫避けらしいがニュージーランドには虫が少ないのでフランス等の名残のようである。

 カワラウ川は氷河の水が流れ入っているため乳色がかった緑色。この川からはかつて砂金が採れ、小さな小屋も残っている。

 クロムウェル...果物の街 町の入口の飾り付けも大きな果物であった。マヌカ蜂蜜やクリスマスの木から取れる蜂蜜を買ったり、果物を試食したりのトイレ休憩となる。

 レイクタウンスター...釣りやボートレースの盛んな所 珍しくなだらかな山々が見える。ミサ連山のみ残雪がある。ノルディックスキーの練習場として有名であり、7?8月頃は日本の自動車メーカーが耐寒テストコースとして使用しているとのこと。

 クイーンズタウンに次いで大きな観光地ワナカは、静かな3千人の街であるが立寄らずに一路マウントクックを目指す。行きかう車にレジャーボートが牽引されており、あたかもボートが道路を走っているように見えるほどである。道の両サイドには彩りも鮮やかに、ルピナスが群生しておりきれいであるが、ニュージーランドでは牧草地を荒らしてしまうため、害のある雑草として扱かわれている。淡い黄色のみが自生のものであとは外来種。

 オマラマ...昼食をとった街 道路の街灯の下にクリスマスの飾り(リボンや星・鐘等)がまだ下がっている。多摩江さん曰く"アメリカなどでも年内は外さずに飾っておく"と。カフェ方式で500円ぐらいで満腹となり、アイスクリ一ムなど山盛りであった。

 オアウの街を通り越してからは道は真っすぐにのび、ひたすら走る。100キロのスピードにマイクロのドアは悲鳴をあげ、それと共に開いてしまうのには驚いた。白い雲がちぎれ飛んでいくようだ。時々助手席を交替して展望の良さを味わう。

 発電所のあるペタポ湖(運河)は澄んだきれいな緑色をしている。トワイゼル...発電所の街 原子力発電の無いニュージーランドでは90%が水力発電であり残り10%は地熱・風力発電によるとのこと。

 トワイゼルを過ぎるとやっと直線の道が終わり左折、その時はるか前方にマウントクックが見えた。うたた寝のひとも何処どこと目覚める。運河の水の色が微妙に変わってきた。

 マイクロバスのドアが何度か開いてしまい、木暮さんが思い切り蹴つたら壊れてしまったようである。ニュージーランドには自動車産業が無いのですべて輸入車であり、中古車が多いので仕方がないか...とはいえ、通常走行のスピードが100キロ・街に近付くと70キロには驚く。

 クリスマスからお正月にかけての今が一番交通量が多いとのことであるが、我々にはたまにしか通らない車を数えるほうが、大変なくらいである。

 マウントクックまで55キロ、の標識あたりから植林地帯となり前方の展望が素晴らしく感嘆詞が飛びかつている。マウントクックも全容を現して聳えたつている。

 エロル氏の好意によりピーターズフッカートンに降り立つ。天気も良く、足下に咲くノイバラのピンクと氷河湖のターコイズブルー、その後に雪をかぶったマウントクックの白、サザンアルプスの峰々、わきあがる白い雲......こんなに付いていていいのだろうかと思えるほどの最高の景色。和夫さんの熱中ぶりはわからないでもないが、腹ばつてしまったのには傍らでカメラに見入っていた外人もビックリ!後退りしていたのには大笑い。

 全員での記念撮影も、やっとポーズをとったのに"彼は何をしているのか?"に皆一瞬 "??" 指差す方を見たら、彼は一人後を向いてカメラを構えていた。それほどまでに素晴らしい大型展望という場所でした。

 左方向の山(セフトン)は雲に覆われて見えない。タスマン海の風が3000メートル級の山にあたり雲を発生させ、雨を降らせるので、見える日の方が少ないとのこと。

 走るうちに雲がクックを見え隠れにしているが、どんどんと近づいてくる。5時間程の走行でホテルが2軒しかないマウントクック村に到着。屋根の色や外壁も緑か茶に限られており、自然との調和が図られている。珍しい4階建ての高級ホテルに宿泊、しかも居乍らにしてマウントクックが望める4階の素敵な部屋である。一泊3万円はするらしい。

 天気も上々なのでオプションのヘリコプター遊覧をすることになり、40分後身仕度を整え4時ホテル玄関に集合となる。飛行場は今来た道を10分程戻るので迎えの車を待つ。

 ヘリ1台に6人なので2台に別れるが、1台目はスムーズに出発、2台目は25分も待ち、ここで陽に焼けてしまいそう。待ちくたびれた勝巳さんはしきりと望遠鏡を覗き、後の山に2人の.登山者を見つける。かわるがわる覗いても見つけられない人もいて笑いあう。

 やっと迎えが来る。前に2人後に4人乗り耳の保護用のヘッドホンもする。眼下のプカキ湖のミルキーブルーが何とも美しい!雲が出始めたので20分コース16,700円であるが、この展望は一生に一度の価値あるもの。クックを目の前の稜線上に降り立ち、暫し雪と戯れたり、パイロットとの写真を撮ったりのあと帰路につく。

 飛び立つ時に足元が急に無くなるのは怖く、なんとなく酔ったようだと勝巳さん。飛行場で待つ1便の人と共に、全員でホテルに帰る。1便の人は2人と4人のふた組になつたとのこと。車の中でパイロットと撮った写真を見せあう。

 18時45分夕食 立派なホテルにしてはバイキング方式は珍しいと思ったが、内容はかなり充実しており満足。ワイナリで貰ったワインを部屋で飲むので、アルコールはひかえよとのこと。各自グラスを持って和夫さんの部屋に集まり、楽しい歓談や指圧?柔軟体操?に悲鳴をあげる。南十字星を期待したが、曇っているようなので流れ解散となり眠る。

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このページは、akirafが2003年1月 6日 03:37に書いたブログ記事です。

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