オート・ルート:あとがき

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 久しぶりに、深く山の懐に抱かれた心地がした・・・・。

 昔は年間100日を軽く越すほど山に入っていたのに、ジュネーブに住み始めてから手軽な日帰り山行が主で、その日にかいた汗はその日に流すのが当然のようになってしまっていたことに気づかなかった。それって、まさにヨーロッパ人が好む山の楽しみ方。

 6日間履き続けたくさい靴下、脂ぎった髪の毛・・・すべてが懐かしい気がした。

 でも、一番心が揺さぶられたのは、私と同じレベルで山を愛する日本人の山仲間とのふれあいだった。やっぱり違うんだよねぇ・・・・祖国、『日本』の心。早いものでスイスに住み始めて16年も経ち、海外の良さも悪さも、日本の良さも悪さもよく見えるようになった。

 久しぶりに、日本人の山男と山女と共に山に入り、私は最高に楽しかった。こんなに気を許して大笑いした一週間はいつ以来か想い出せないくらいだ。

 もちろん、今回オートルートを無事にやり遂げたということも嬉しい。しかし、それ以上にタカヨ、カズヤ、トシ、カツという素晴らしい山仲間達に出会えたことが私にとっての最大の喜びであり収穫だ。あたたかく歓迎してくれた神田さん夫婦との久しぶりの再会も心温まる想いだった。皆から大きな刺激を受け、たくさんのエネルギーをもらった。

 みんな、本当にありがとう。

 それから、こんなに素晴らしい天気をプレゼントしてくれた神様に深く感謝。

 最後に、世界で一番大好きなわたしの理解者、アラン君、今回は日本人グループに混じってオートルート同行どうもありがとう。

 また近いうちに、みんな、山で会いましょう。

 ゆきより

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