第5日('09.6.29) 大雪山主峰旭岳登山記録

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Hokkaido5_1.JPG(記録担当 伊久枝)

 この大旅行もあと2日。今日は道内一の高さを誇る旭岳を目指すことになり疲れが出てきついかな?と心配したが、ホテルを予定通りに出発した皆の顔は晴れやか!!

 昨日登った黒岳から稜線沿いに歩けば7.5キロだというのに、バスは層雲峡温泉から大雪山系をグルリとまわり、向う側の登り口旭岳温泉まで2時間もかかるという壮大さ。

Hokkaido5_2.JPG 途中バスの運転手さんがバスガイド顔負けの案内をしてくれる。当麻はデンスケスイカの産地で、休耕地を使ってスイカを作っているので田助という名がついたとか。

 この2~3日、様々な人に声をかけて尋ねていたが不明であった牧草を巻いたものは単に牧草ロールと言うことが判明。 白いビニールと黒のビニールの違いなども・・・・白はエサにして裁断するがパサパサで食べにくいので、黒で発酵させて少しネバリが出たものを混ぜて食べやすくするとのこと。明日予定の旭山動物園はあの山の裾の辺りですよ等等。

Hokkaido5_3.JPG 市街地を抜け林間道に入ってまもなく忠別ダム湖が鏡のような静けさで姿を見せた。逆さ大雪を映し出している美しさに思わず歓声があがる。

 今日の宿泊ホテルに荷物を下ろし、トイレ休憩の後、ロープウェイで上に登る。ロープウェイは登山客以上に一般の人が多く、林の中にも残雪が目立つが、まもなく森林限界を過ぎると褐色の山肌が目立ってくる。 Hokkaido5_4.JPG終点の姿見駅の周辺に造られた大自然の庭園が高山植物で淡く彩られている。登山組8名と散策組3名はここで別行動となる。

 愈々登山開始。登山道の出発地点が既に1000メートルの5合目の姿見池で仕度の再チェックをして出発。雪解けでぬかるんだ道や、不揃いの石がゴロゴロとした道を10分位歩いた所で、下山者の"頂上まで雪がない"の情報でアイゼン等をケルン横にデポ Hokkaido5_5.JPGして身軽になる。今日は天気も良く頂上も見えており、周辺の山々の雪代が、見る人の心を表す様な形で慰めを与えてくれるからか、全員快調な足取り。

 7合目(1930m)地点からは、左手の5~6本も噴煙を上げている地獄谷から硫黄の臭いが風にのって流れてくる。右側は、遠く大雪の峰々が連なり、その下方は緑の林となり、樹間には残雪も見えたりと、左右の落 Hokkaido5_6.JPG差のハッキリとした尾根をひたすら登る。登山道は小石混じりの歩きにくい坂であるが、急坂や険しい場所もなく開けた緩やかな登りのせいか、下山者との交代をロスしないよう上手に休憩を2回取り頂上へたどり着く。

 360度のグルクの眺めに感動はするものの、見知った山々がないためかリーダーが地図を提示してくれるまでは只々"ステキー"となる。平らな頂上で昼食 記念撮影をしてから下山開始。登りよりも小石で滑りやすく ズルッ!ズルッ! という音が多くなる。"ホテルに着く迄滑ったり、転んだり、傷つけては駄目よ!慎重に!慎重に"を全員が合言葉のようにしながら1時間でデポ地点に着く。その後1時間位姿見池周辺の散策で、エゾツガザクラ等の花を楽しみロープウェイ駅へ。4時頃なのに大型カメラを7~8台すえている男性たちに"夕焼けですか?"と声をかけたら"ヒグマを待っている"とのこと! ビックリ!!

 4時発のロープウェイで旭岳温泉のホテルへ。既に散策組みの人がチェックインをして荷物もお部屋に運んでおいてくれたので大浴場でさっぱりと汗を流してレストランへ。利尻岳、黒岳、旭岳とお天気に恵まれて、事故もなく無事に登山が終了したことを祝して生ビールで乾杯!!食後リーダーの部屋にて反省会をし、就寝。

 
  • コースタイム(着/発)
    層雲峡朝陽リゾートホテル(/8:00)――旭岳温泉ホテル着(10:00/10:10)――旭岳ロープウェイ登山口発(10:15)――姿見駅(10:30)――5合目姿見の池見晴台(10:45/10:50)――6合目付近でアイゼンなどをデポ(11:15/11:20)――休憩7合目(11:45/11:55)――8合目通過(12:10)――休憩2100m(12:20/12:30)――9合目通過(12:50)――旭岳山頂(13:05/昼食/13:35)――(下山開始)――休憩8合目(14:10/14:15)――休憩デポ地点(14:50/14:55)――姿見の池(15:15)――第4展望台(15:30/15:45)――ロープウェイ駅発(16:00)――ホテル着(16:20)――夕食(18:00)――打ち上げ反省会(19:30/20:30)――就寝(21:00)

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このページは、akirafが2009年7月 6日 04:23に書いたブログ記事です。

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