第3日('06.6.29) ブレバン山頂からモンブランを望む

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2006年6月29日(木)快晴

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   (記録担当 多摩江)

シャモニー 第3日目 (着/発)

朝食(7:00)......ホテル出発(8:10)......バス停(8:35)......(バス)......レ・プラ教会前......ホテル前......(徒歩)......登山駅(9:20)......(ゴンドラ)......プランプラ......(ロープウェイ)......ブレバン山頂(10:00/10:10)......(トレッキング開始)......小休止(10:55/11:10)......ブレバン湖畔の丘(11:40/昼食/12:10)......小休止(13:00)......ブレバン山頂(15:15)......(ロープウェイ・ゴンドラ)......登山駅(13:45)......ホテル(14:00)......自由行動(買物など)......レストラン・カレッシュで夕食(19:30)

Swiss3-2.JPG シャモニーに来て3日目、夜半には雷雨・風で窓に雨が叩きつけられる。早朝は霧雨で、ちょっと不安だったが、出発する頃には雨も上がった。7時にホテルで朝食をとり、8時10分には出発した。10分位の所にあるメールドグラスのバス停まで歩き出したが、透き通る様な青空になり、陽射しも強くなる。8時35分にようやく来たバスに乗り込 Swiss3-3.JPGみ、シャモニーの街を町外れに向かうように15分ほど走りレ・プラの教会の前で下車する。

 ロープウェイでフレジェールに行き、リフトに乗り換えてアンデックスまで行く。その後、モンブランを映す湖ラック・ブラン迄歩く予定だった。滅多にないという事だが、技術的なトラブルが発生しロープウェイが動かない。それで急遽、目的地の変更を余儀なくされた。Yukiさんの判断でシャモニー谷の更に奥に位置するブレバ Swiss3-4.JPGン(2,525m)に行くことに成る。

 一旦、バスでホテルの近くまで戻り(その間美しいシャモニーの街を一周する事となる)、そこからブレバン行き登山駅迄の急な坂を歩く。6人乗りのゴンドラでプラン・プラへ直角に近い感じで上る。その両側には針葉樹や白樺の森が広がっている。目を足元に転じると、ルピ Swiss3-5.JPGナスやピンクや白・黄色の花々がひっそりと咲いている。遠くにはモンブラン・ボソン氷河が真っ青な空を背景に迫って来るようだ。中間地点のプラン・プラの標高は2,000mある。ここで70人乗りのロープウェイに乗り換える。途中1本の支柱もなく、しかも谷底まで1,500mもある。2,525mのブレバン山頂迄一気に上って来る。

 ブレバンは、あまりメジャーではないのかもしれない。人影が思ったより少ない気がする。目の前にはシャモニー針峰群が居並び、眼下にはシャモニーの街並み、モンブランから流れ落ちるボソン氷河など雄大な景観だ。我々が上って来たロープウェイ側とは反対には、眼下にブレバン湖が見え、未だ1/5位の雪が残っている。そこへ向かってトレッキングする事になった。

 整備された道を下り始める。途中に雪渓が何 Swiss3-6.JPG箇所かあり、冬の厳しさを垣間見る思いがする。岩の間にはゲンチアン・アルペンスミレが見え隠れする。目を上げると雪をかぶったモンブランが輝いて全姿を誇らしげに見せてくれている。途中の雪渓で赤く染まったところがあったが、それはアフリカ大陸のサハラ砂漠からの砂が飛んできたのだそうだ。ユキさんの説明に、思いもかけないことだけに驚いた。マウンテンバイクの三人組が上って来たがそのうちの女性が負傷していて痛々しく思った。この道を駆け下るのかと思っただけでも恐ろしい思いだ。小休止。

Swiss3-7.JPG 辺りには、レンゲや背の低い未だ蕾のアルペンローゼ等が目に付く。小休止している所の近くに雪解け水の池があり、そこで黒い犬が気持ちよさそうに水浴びをしている。冷たくないのかなと思うが、それは人間の感性かも?

 15分ほど休んで再び歩き始める。桜草の一種のシレネ・エクスカーパやプリムラ、アルペンスミレ、アスター、きんぽうげ、殆ど蕾のアルペンローゼ、かすみ草の様な白や水色の花、竜胆等が道の両脇からこれでもかと目に入ってくると、気持ちがうきうきしてくる。本当に楽しい。

Swiss3-8.JPG 湖は近くに見える気がするのだが、一向に近づかない。また、暫く行くとこんもりとした丘があったので、そこで昼食をとることにした。この場所もわすれな草、アルペンスミレ、竜胆、レンゲ、アルペンローゼ、葉がビロードの様な小さい白い花、きんぽうげ、かすみ草、シレネ・エクスカーパ等素晴らしいお花畑である。足で踏まないように各自の場所を確保する。前日にスーパー等で買い求めた物を口に頬張りながらこの素晴らしい自然の空間を堪能している。

 360度の壮大な展望でモンブランの雄姿を望み、そして反対側には頂が横一直線に切れた様な大きな岩山が、雪を所々に残している様は西部劇の一場面を見ているようだ。湖は真下に見えるが中々近づいてきてくれない。帰りの時間を考えてここで引き返すことにする。

 今下りてきた所をブレバン山頂迄登るのだ。途中2,470mの所で小休止する。湖を振り返ると湖の色が変わっている。時間や天候によって変化するようだ。途中、下りて来る短パン・ノースリーブの外国人?に会い、我々の重装備の格好とは対照的である。3時すぎ、無事ブレバン山頂に到着する。

 ここで、昭さん、勝巳さん、紘正さんとユキさんが途中駅のプラン・プラ迄、雪渓を下る事になる。他のメンバーは行きと同様にロープウェイそしてゴンドラと乗り継いでシャモニーまで下りる。ホテルに着き、夕食まで各自自由行動でシャモニーの町を買い物などをしながら散策した。 夕食は"カレッシュ"(馬が引いている箱型の車の意)で頂く。とても雰囲気のある居酒屋風の佇まいのレストランである。前菜は大皿のサラダ、メインディッシュはチキンのローストしたものにソースがかかったものにパスタと人参のグッラセの様な物が付け合せとしてあった。

 デザートの時にサプライズがあり、皆様の暖かい心遣いでバースデイケーキが用意されていた。くしくも6月29日は私の誕生日なのです。62歳まではそうでした。シャモニーでもそうであった訳です。大自然に囲まれたこの地で、しかも健ハイの皆様からの心遣いで誕生日を迎えられた嬉しさは例えようがありません。唯、唯感謝します。有難うございました。今晩がシャモニーでの最後の夜です。名残惜しいです。

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このページは、akirafが2006年8月20日 12:14に書いたブログ記事です。

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