第2日('06.6.28) シャモニー、エギュ・ドゥ・ミディに登る

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Swiss2-8.JPG2006年6月28日(水) 快晴

(記録担当 勝巳)

シャモニー (着/発)

朝食(7:00)......ホテル前(8:15)......ケーブル駅(8:40/9:00)......(ロープウェイ)......ポン・デュ・ミディ......エギュ・ドゥ・ミディ山頂駅(9:30/11:00)......ポン・デュ・ミディ(11:10/11:20)......(トレッキング開始)......ブレチェール(12:30/昼食/13:00)......メール・ドゥ・グラスの見える丘で小休止......動物博物館......カフェテラス......モンタンヴェール駅(15:15)............シャモニー駅(15:40)......ホテル......自由行動......レストランL'Mで夕食(19:30)

Swiss2-2.JPG 朝5時、野鳥が鳴き始める。野鳥は時間とともに森を移動している。その声がまた実に良く似ている。孫の持っているおもちゃの鳥の声と。例によって小さな街を朝早く散歩。朝は7時に食堂、8時15分出発。爽やか。まったく湿気を感じない。いきなりだが先に言っておく。ホテルの弁当は実にうまいおにぎりだった。何しろ塩加減といい、鳥のから揚げの味付けといい、お新香まで入っ Swiss2-3.JPGている。日本人が誠意をこめて作ったものに違いない。

 いきなりエギュードミデ(3,842m)にケーブルで登るのだから誰でもが高山病の初期症状を表して当たり前。周りであくびや、無言になる人や、頭痛、めまいの人がいたようだが、日本での訓練効果があっていずれも軽いもの。もちろん人によるし、長期の飛行と、時差の影響で睡眠の取れなかった人にはこたえるはずだ。ともかくゆっくり行動すること以外にない。

Swiss2-4.JPG 360度の展望台の鉄の階段をヨロヨロ登り、そして見たシャモニー針峰群、グランジョラス。こんな罰当たりな絶景が、こんな親不孝な景観がこの地上にあるのか、どうやって作ったんだ、なんという神の悪戯か。快晴なのに寒い風が身を引き締める。光が眼をまともに射り開けられないほど強い。空の色は深い底なしの青。雪の峰に音がない。静かだ。これが今をときめく文明のヨーロ Swiss2-5.JPGッパか。それを生んだ山や渓や村落の地形か。

 展望台からブランデレギューの2,310mまでロープウエイで降りてからシャモニーの谷を左に見ながらの3時間程度の大きな石を巧みに組み合わせた広い幅の道を行くハイキング。これが結構ある。高山植物を愛でながら最後の峠の登りきったお花畑の草原でゆっくりした時間が流れる。広大なメールドグラス氷河とどこまでも続く山並み、ドリューの尖峰、フランスのアルプスの薫風、それにあのうまい握り飯。色とりどりの可憐な高山植物。どうだこの奏で続ける協奏曲は。なんだか、これで堪能したから日本に帰ってもいいような気になる。ま Swiss2-6.JPGだ2日目なのに。シャモニーまでの登山電車はアブト式。ゴトゴトと喘いでいるのも無理はない。急傾斜の氷河渓の絶壁を危なっかしく走るのだから。

 それにしても日本人ばかり。それも全部中高年。チョッキを着て、帽子をかぶり、ミレのリックを背負い、添乗員を先頭に列で歩く。遠くからも日本人のグループは判別で Swiss2-7.JPGきる。村社会に生きる日本人は100年ぐらいの歴史では変わらないのだろう。

 やはり時差がこたえる。夕食の飲みなれないワインも奏効してか、やたら眠い。ここはフランス、アルプスの村、その現実感がない。たぶん、いろいろあったので頭の中が消化不良を起こしているのだろう。そのうちなんとかなると能天気に眠りに着く。お休み。いったい、今、日本は何時なんだ。いけね、目覚まし忘れた。でも明日もまたこのホテルだ。なんとかなる。明日も無事目覚めますように。そうだ、3人部屋の人にいつもペアの勝巳、孝儀夫妻が申し訳ないという気持ちで、山小屋宿泊時に全員にビールをご馳走することにしよう。ウッカリ忘れるところだった。おやすみ。

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このページは、akirafが2006年8月20日 13:50に書いたブログ記事です。

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