No.154 スイス・トレッキング第1日('06.6.27) 成田発、パリ・ジュネーブ経由 シャモニーへ

user-pic
0

2006年6月27日(火) 成田は曇り、パリは晴れ

Swiss1-1.JPG 

(記録担当 勝巳)

成田発、パリ・ジュネーブ経由 シャモニーへ (着/発)
成田(日本時間/8:30)......(エールフランスAF279便)......パリ・ドゴール空港2Aターミナル(現地時間16:05/)......(シャトルバス)......2Fターミナル(/17:30)......(AF2542便)......ジュネーブ空港(18:45/)......(バス)......シャモニー・ホテル・アルピナ(20:50/)

 ずいぶん前から事前準備をしたがいざ荷物を成田に送り出すという段になって何か忘れているようで、また荷物を全部広げての再点検。大騒ぎを演じていよいよ諦め覚悟を決める。

Swiss1-3.JPG さてあすは出発となって今日までのいろいろな思いが交差する。目的はどうするのか、どこに、いつ、どのくらいの期間、どのくらいの予算で行くのか、どこの旅行社にするのか、トレッキングだけでいいのか、観光地も入れるのか、添乗員はつけるのか、それもどこの段階からつけるのか、いわゆる山岳ガイドというのはどのレベルまでの旅の手伝いをしてくれるのか、面倒な会計や、魔の国際線乗り換えはなど、誰がどんな分担にするか、山の状況や事前研究はどこまでするのか、果たして何人が最終的に参加するのか、もっと基本的にいつからこの準備を開始し、どうやって緊張感を実施日に最高の状態にもっていくのかなど多くの課題があったが、なんとかみんなの知恵と協力で乗り越えてきた。

Swiss1-4.JPG このクラブの過去の海外旅行の方法はニュージランド、タスマニアで実証されているように、出来るだけの手作り旅行であり、いわゆる他人任せのツアーではない。それなりの苦労は当然伴うが、参加者一人ひとりが主体的責任のもとで参画する、まさに社会的、精神的、肉体的健康を追求する我がクラブの思想の実践だ。長期にわたる共同生活はそれぞれの人生を長く背負っている高齢者の集まりではとかく行き違いを伴うが、思うようにならなくて当たりまえ。怪我も無く、犯罪にもあわず、病気にもならず、パスポートもなくさず、荷物もなくならず、無事で帰れば成功と割り切ることとした。

Swiss1-5.JPG そう思うと急に気楽になる。現地で雨が降ろうが、雪があろうが準備は万全だ。何回もの旅行社との打ち合わせや、参加者の事前情報交換会の実施、事前トレーニングとして高度順応と参加者の結束を図るための「高峰登山訓練」を実施し、二泊三日にわたって2500m峰を6座登攀している。問題発生は個人的には分からないが団体としてはないだろうと楽観する。

 なのに、簡単に最初からも重大問題が発生した。日本からの飛行機が、旅行社から説明を受けたターミナルに着かないのだ。しかも、事前説明では、第2ターミナルとなっていたがそのようなものは存在せず、A2ターミナルだ。この僅かな違いが国際線接続乗り換えでは命取りになる。どうしても事前情報に振り回されて当初の場所を探し回るうちに時間切れになることがある。A1ゲートから大きくバスで回り、そもそものA2ゲートに無事たどり着く。心臓が痛い。

Swiss1-2.JPG 懐かしいジュネーブではガイドのユキさんの出迎えを受け、荒野で女神にあったようにホットする。もう何があっても大丈夫だ。最初空港でアシスタントの人を上甲さんと間違えて、こんな太った人が山岳ガイドなんて、変だと思っていたが、本物にあったら、さすがに筋肉質の立派な体形の痩身ながらしっかりした強固な意志を柔和な表情の下に持つ聡明な方と見受けた。ちなみに39歳。愛媛県宇和町出身。たぶん自分の両親ほどの年齢の集団と聞いてどんな思いを一瞬抱いたか簡単に想像できる。緊張気味のユキさんに連れられて行ったシャモニーの大きなホテルは工事中でクレーンが外壁を覆っている。「まあ、見つけやすくていいか」などと納得させたが、この三ツ星ホテルはエレベーターがなんと不便なこと。遅く、台数が少ない。挙句の果てエレベーターに乗っても中は真っ暗。「シンドラー社」製ではないが、次の日は朝から動かない。前日の雷のせいになっていたが怪しい。次の日の夕食もホテルが工事中とかで、外の場所に変わる。「まあ、それもいいか、外も明るいし」と納得する。21時過ぎてもまだ明るい。私にとっては妖怪、魑魅魍魎のでる時間だ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kenhai2100.com/cp-bin/mt/mt-tb.cgi/263

コメントする

このブログ記事について

このページは、akirafが2006年8月20日 14:45に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「第2日('06.6.28) シャモニー、エギュ・ドゥ・ミディに登る」です。

次のブログ記事は「北海道ハイキング大旅行案(第1次案:2009.3.17作成)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。