第65便 ツェルマットでミックスクライミング、ブライトホルンのトラヴァース(2010.9.21--22)

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SN65_3.jpg その後、お元気ですか?

 日本も、秋分の日が過ぎて、涼しくなった頃でしょうか?

 こちらは、寒くなってきたものの、お天気がよく、私はせっせと山に足を運んでいます。

SN65_2.jpg 今回は、なつかしのツェルマットに行ってきました。ロシー・ボランテ(3,700m)というイタリア側の無人小屋に泊まって、4つの4,000mピークを踏みながらブライトホルンをトラヴァースしてきました。

 

 

SN65_1.JPG

 

 それにしても、氷河を横切りついたイタリア側の小屋の恐ろしく汚い事!!驚きました。昼過ぎには小屋について時間があったし、あまりにひどいので、友達と二人でゴミをまとめて、ほうきで掃いて、ブランケットをほして、ピカピカにお掃除しました。笑 もう、この時期にこの無人小屋まで入るクライマーはおらず、私たちは満月に照らされる静かな山の夜景を楽しみました・・・・・が、暖房もないので、寒かった・・・ブルブル。(笑)

 

 

SN65_5.JPG 翌朝、最初のピークまでの氷河上の直登は、表面は雪をかぶっているものの、すぐ下はカリカリに凍っていて、間違ってすべると下にぱっくり口を開けているクレバスへの直行滑り台状態!だったので、慎重にザイルで確保しながら出発。

 

SN65_7.JPG ピンクに染まる朝焼けは、南は今年の春スキーで登ってきたイタリア最高峰グロン・パラディゾ、シャモニーのモンブランを美しく際立てていました。

 

 稜線は、北側はスイス、南側はイタリアという国境で、ツェルマットの村まで3,000m近い目のくらむ高度差!場所によると肩幅も SN65_8.JPGないくらいの細いリッジがあり、空中懸垂下降もあり、面白そうなジョンダルム (岩の大きな突起している部分)など乗り越えて、快適なクライミイングアップ、ダウンを繰り返し、最後危険なせっぴ地帯を横切り、7時間ほどかけて無事やり遂げました。ホッ・・・・。最終のロープーウェイに乗り遅れそうで、あのブライトホルンの上から、駆け足で30分でクライネマッターホルンの駅まで降りました。 SN65_9.JPG(本日の一番ハードな部分?!笑)やはりヨーロッパ・・・・、このレベルの4,000mクライミングでも、さっさとケーブルカーで村まで降りて、その日のうちに汗をさっと流して、自分の登った山を眺めながらおいしいビールを飲めるのはいいですね。去年の夏NHKグレートサミットでお世話になったアルペンロッジホテルの女将さんに会いに行ったら、大歓迎されて、手作りの夕食をご馳走になり、今年のアイガーの取材の話で盛り上がりました。

 山の友達は、ありがたいな・・と心より感謝した私でした。

 ゆきより

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コメント(2)

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NHKのグレイト・サミッツで9月1日に放映された「マッターホルン」の前半でロッククライミングと高所順応のために登ったあの「ブライトホルン」ですね。シモンのサポートで高橋ディレクターがやっとの思いで登っていたのと比べて、すいすいと登っているゆきさんの写真を見て、さすがにベテランの山女?だと感じた次第。
雄鶏のとさかの頂点に立つゆきさんの雄姿? 想像しただけでも足がむずむずします。
あきら

→ あきらさん、

そうです、あのブライトホルンです。が、あの時は、半日コースのハーフ(半分)トラヴァースでしたね。高所順応の為もありましたが、登はん要素が高いので、ここでロッククライミングの技術が未熟だと、ガイドはマッターホルンには連れて行ってくれないのですよ。

高橋ディレクターによると、マッターホルンよりも、こっちの方が高度感があって怖かったと言っていましたね。
あきらさん、またヨーロッパトレッキング企画してください!!ガイドします!!

ゆきより

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