ホテルの窓から見えたあの景色、嬉しくて忘れられない・・・・。今日は、今回のチロルトレックの一番の目玉であるシュトゥーヴァイ谷にあるスルツェナウ小屋への3時間の登りである。
この谷の最深部、グラバアルムまでバスで入り、森の中へ。間もなく勇壮な滝音が響き巨大な滝が姿を現す。本日のガイドは、この谷に住んでいるクリスティーヌさん。静かな感じで、ゆっくりいいペースで歩いてくれる。
スルツェナーアルムといわれる平らなところへでると、馬蹄形になった岩壁から何本かの白い滝が流れ落ちており、アルペンローズのピンクとよくマッチしている。その滝のすぐ横をジグザグのぼり、あっという間に小屋へ到着!
その頃ちょうど小雨が降り始めたが、この先、希望者だけ3500mを越すツッカーヒュートル(砂糖の帽子)とその山腹を流れ下る氷河と、青い湖を見にいったのだが、結局雲が晴れてとってもきれいだった!
参考までに、オーストリアの小屋は、スイスの小屋のように暖房がされてなく、スリッパも用意されておらず、お湯もでない。
2191mに位置するだけあり、部屋の中も寒かった。スイスの小屋に比べて質素である。しかし、食事はボリュームがあり、掃除は行き届いていた。
翌朝、早く小屋を出て同じ道をさっさとくだり、バスでオーストリアの最高峰グロースグロッケナー(3789m)のお膝元、ハイリゲンブルートを経由して、有名な国立公園の中心部を貫く20kmの山岳道路を楽しんで、ザルツブルグへと急いだ。
ホテルに到着したら、すぐにシャワーを浴びて、髪を乾かす間もなくタクシーでザルツブルグの城塞であるコンサートへ急行! なんという凄まじい日程であろう・・・今思い出してもストレスで汗が吹き出てきそうだ。(笑)
お城でやっと落ち着いて、バイオリンと、チェロ、ピアノの音を聞きながら、目を閉じる。
何百年も前に貴族たちがロウソクの明かりでこのようにコンサートを楽しんでいたのだろうと想像すると、ほんとうに夢心地である。そして・・・・・何より無事にこのツアーが終了したことを心より嬉しく思う。
結局ウィーンあたりはずっと大雨だったらしい。神様に私たちの移動するところだけ守ってもらったのだろうか・・・・。心より感謝したい。
また、寛容な北海道の百松山岳会の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいになった。
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