オーストリアツアー(5) アルペンローズの中を行くの巻(2009.6.28)

　出発前に、インスブルックの旧市街地を少し散策する。ホテルのすぐ近くにインスブルックのシンボルである『黄金の子屋根』があり、お店のショウウィンドーには、チロリアンドレスが飾られており目を引く。なんと可愛らしいのだろう！！

 　さて、今日は、現地のガイド、ハインツさん(60歳)に案内してもらい、パーチャーコッフェル（2247ｍ）というインスブルックの近郊の山にハイキングである。

 　インスブルックは冬季オリンピックが1964年と、1976年に開催されただけあってスキーリフトが山肌にいくつもかかっている。パーチャーコッフェルも、冬はスキー場になる。

 　青空が見える時もあり、天気はそう悪くない。ちょうどアルペンローズが満開のいい時期にあたった。牛ものんびり草を食んでいる。

 　高台から人口13万人のインスブルックの街全体を見下ろせる素晴らしい眺め、氷河が削った谷が雲の隙間からのぞく。

　スイスアルプスのように、4000mの万年雪をかぶる大きな山がないので、地味なハイキングコースであるが、人も少なく素朴で個人的に非常に気に入った。スキー場をトラバースした後、小さい山をふたつ越して最後急登すると今日の頂上である。

 　一番年長のリーダー今野さんのペースがかなりゆっくりで心配になったが、彼は、ごみを拾いながら歩いているのである。他人がお尻を拭いたかもしれない紙を手でひろいポケットに入れて歩いているのを目の当たりにして、私は非常に感動した。天気は崩れそうで崩れなかった・・・・また奇跡だぁ！神様に心より感謝した。