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第44便 イタリアの花の谷の巻 (2009.7.11-14)


 名古屋にある『山の旅社』の社長、木戸さんが懇意にしているお客様6人のために手作りのモンブラン周遊トレッキングツアーを催行することになった。フランスの部分はシャモニーのガイドが、そしてイタリア部分は私が担当することになった。


 ご存知の通り、モンブラン(4810m)は北側はフランスのシャモニー。南側はイタリアのクールマイユールの街。そして、11.6kmのモンブラントンネルがその二つの街を繋いでいる。トンネル内火災で39人の死亡者が出たのは、もう10年前である・・・・。

 今回私達は、そのトンネルの代わりに、シャモニーからロープーウェイでエギュイ・デゥ・ミディまで上がり、ゴンドラを乗り継ぎ、氷河の上をトラヴァースしてイタリア側に移動。


 まあ、こんなに山一つ超えただけで天気が変るのものかと、朝曇のシャモニーから、青空の広がるクールマイユールの街に下りて驚いた。おまけに、ゴンドラ乗り場のお兄ちゃんも、レストランのおじさんも、なんとイタリア人のノリのいいこと、笑いが絶えない。イタリアに来るたびに感じるが、本当に食べ物がおいしい。

 さっそく、モンブランの南側を西に伸びる谷がヴェニの谷に向けて定期バスに乗る。お札で払ったおつりが足りないので、車掌さんがくれるまで待っていたら、「お釣りないんだよ。だから、仕方ないだろ。後ろに行ってくれ」と言われ、えぇぇぇ???イタリアはすごい国だなぁ・・・とあっけにとられてしまった。(笑)


 ヴェニの谷のVisaille (ヴィザイユ)でバスを降り、そこから1時間程徐々に登る小道をゆっくり行くと、コンバル湖といわれる湿地帯がひろがる。そのまままっすぐ平坦な道を1時間ほど歩いて行くと今日の宿エリザベッタ小屋が見えてくる。しかし、見えてから30分は、グ~ンときつい登りになる。
イタリアの旗が風にたなびいている。まあ、この小屋の食事のおいしいこと・・・・スープ、新鮮な彩りいいサラダに、子牛の肉、とうもろこしのポレンタ。ヨーロッパに来て16年間、たくさんの山小屋に泊まって来たが、この小屋の食事は、私に言わすと一番おいしい。小屋のお姉さんたちもとっても愛想がよく、人気があるので夏はいつも混んでいる。ツール・ド・モンブランをやる人たちの多くは、シーニュの峠(2512m)をこえてこの小屋にやってくるのである。


 翌日は、クールマイユールに戻り、次の日はモンブランの南側を東に伸びるフェラの谷へ。定期バスでアルプヌーバまで入り、高山植物の種類と数の多さで定評がある『花の谷』のハイキングである。6月下旬から7月上旬が一番美しい時期で本当に圧巻である。お昼はエレナ小屋(2055m)でリゾット・パスタ・ポレンタのキノコづくしを頂く。これまたおいしかった。

 ここからは、グランドジョラスの南側の岩壁や、山頂がスイス・フランス・イタリアの三つの国境のポイントになっているドロン(3819m)などが見える。残念ながら、氷河は毎年後退しており、痛々しいが・・・・。このエレナ小屋から1時間半も行くとフェレの峠があり、峠をくだるとスイスになるが、私達はのんびり昼寝タイム。本当に、なんのストレスもない贅沢な手作りツアーである。

 6人のお客様たちは、快晴に恵まれたこのイタリア・トレックに大満足し、ビールを片手に「カンパ~イ!」と笑顔が絶えなかったのは言うまでもない。

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2009年10月10日 16:12に投稿されたエントリーのページです。

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