第33便 念願のオート・ルートを達成 (2009.4.19)

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SN33_1.JPG 今年2009年の4月、とうとう念願のオートルート踏破を達成した。最後の峠に着く寸前、一歩登るごとにマッターホルンが徐々に姿を現す、その時の感動を、そして、仲間達とのふれあいを記したので、興味のある方は本文「オートルート2009年春の記録」をご参照ください。

SN33_2.JPG 山岳スキーをする人なら、誰しも一度は憧れる『オートルート』とは、どんなものか簡単に紹介したい。

 

 

 

SN33_3.JPG 今から約150年前にフランス山岳会により踏破された高所道で、その後スキーの発展とともに山岳スキールートとしてポピュラーになったフランスのシャモニーの村からスイスのツェルマットの村までのアルプス横断ルートのことである。フランス語(haute 高い)(route 道)がそのまま一般名称として使われている。

SN33_4.JPG 今では多くのヴァリエーションルートがあるが、いずれも氷河を横切り、3000m級の峠をいくつも越え、名峰を登り、山小屋に泊まりながら5?7日間かけて移動していく。登り下りの標高差はトータルで10000mを超える。クレバスや、雪崩の危険性があり、悪天時のオリエンテーリングは非常に困難を要するため高山ガイドとの同行を薦める。

 ガトリア 由紀

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コメント(14)

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ユキさん、こんにちわ。なかなか目に触れる事が出来ない記録を投稿して頂き有難う御座いました。ヘッドラインが「オートルート」とありましたので、ユキさんも山を降りてオートキャンプでも始めたのか――「多才の人」だなあ?と思いながら読み始めました。興味津々、羨望の思い出で読みました。
やはり、ユキさんは天性の山女なのですね、それから同志の方々、同じ年配とは思えない猛々しい(失礼)人々ですね。一番左端の方は、アルプス生まれのアルプス育ちの方ですか――皆さん魅力的な人生哲学をお持ちなのでしょうね。

私の会社時代の知人で、スイスの山スキーに嵌っている方がいます。もう70歳を超え、大病の手術を数回繰り返した方ですが、スイスのスキーの話になると顔に精気が漲ります。今度会ったら、「オートルート」の話をしてみます。
概念図と踏破の軌跡を教えて頂けませんか。 紘正

50年のスキー人生の集大成と考え日本から遥々やってきて、念願のオートルートの初日、自分の体力の限界を感じ、ほかのメンバーへの迷惑を配慮して無念のリタイアをされた72歳のカツさん、歳の近い私にとっては身につまされる思いでした。
それにしても69歳のトシさんのエネルギーは驚嘆に値しますね。スキーをやらない私にとっても、年代の近い方々から明日への活力を頂戴しました。 77歳のあきら

⇒KOIKOIさん
お久しぶりです!今回のオートルートは、プモリの登頂後の人生大滑落の時代に私を支えてくれた山岳スキーの最高峰に当たるような存在のものでした。その当時は、まだまだ高値の山で、手が届くところにありませんでした・・・・何事も、こつこつやったら必ず到達する日がくるんだなぁ・・・と実感しています。フランス語もそうですが、ジュネーブに来たときは数さえも数えられなかったわたしが、今はフランス語の本を読めるようになったのだから。 人生一生学ぶ事ばかりです。まあ、そういうわけで、今回のオートルート達成は嬉しいです。スイスの山スキーが大好きな知人の方は、もしかしたらもうオートルートやっていらっしゃるのでは??シャモニーからツェルマットまでの高所道です。アルプスの地図があれば、わたしの原稿に書いている峠や、氷河をたどる事ができます。
バリエーションルートがたくさんあります。是非、紘正さん、次回はご一緒しましょう!! ゆきより

⇒あきらサン
そう、そうなのです。カツさんのリタイアはとても残念でした。しかし彼は2007年、ヒマラヤの高峰は6200m地点まで登っています。彼も強い人なのですが、スキーというスポーツは簡単にマスターできるものではないのですよ。(実感している本人!)すでに、滑るという感覚が登山とはちがいますからね。しかしながら、驚くのは彼は65歳から山スキーをはじめたと言う事です。そして、今回短かったけれど、彼なりに夢のように楽しかったと、さわやかな笑顔をのこしてスイスを後にされました。カツさんも、そしてあきらさんも、私にとっては目標にしたい山男です!!
それから、69歳のトシさんは、オートルートと言う自分の長年の夢に対する概念が普通の人と違う!人生のなかの、重要なプライオリティーの一つであり、それを追い続けた結果が、今回の大成功に繋がったのだと思います。彼は新田次郎の本になった谷川岳の救助の手柄話もあります。興味ありますか? ゆきより

由紀ちゃんよりメール有りメールを見たら投稿しろだって69歳の爺でもオートルートは完踏出来ます
気力 体力 其れに貯めた年金が有ればね
日本人が5?6人集まれば 又来年行きたいのですが
何方か居ませんか?

⇒ トシさん、

投稿しろ!とは言ってないでしょう・・・笑。ツアー中、あんなに優しくしてあげたのに。 ハハハ 冗談はさておき、投稿ありがとうございます。この健ハイクラブにも、体力ありスキーのうまいというメンバーが二人ほどいます。 一度、一緒にスキーをしてみるのもいいですよ。でも、トシさんの馬力にみんな恐れをなしているのが現状?! 
来年、実現すると面白いですね!! 楽しみにしてます。 ゆきより

おっと、出遅れました、Takyです。記録文のは一気に読んじゃったんですが、あまりの感動作に対してうまいコメントが見つからなくて。
やっぱり、この世にはまだまだ素晴らしい世界がたくさんあるのですね。

あの、バレーブランシュに行ったのですね。私の山スキーはあれから始まりました。帰国して山スキーができそうな山岳会に入会し、道具もダダダッて揃えてしまい、GWには欧州では珍しい藪コギスキーツアー。完全にはまりました。そしてクライミングまで始めちゃって。人生かわりましたよ。
ゆきさんもアランさんも、山スキーが大好きなんだなって、嬉しくなりました。

ロングルート、氷河、山仲間との出会い...まだ実現できてないオートルートを、たっぷり楽しませてもらいました。次回こそ同行したいです。

今回のガイドさんも素敵ですね。下山後にピアノ生演奏なんてゴージャスすぎます。

⇒ Taky さん、

どうもコメント、ありがとう!今、昔の記録を見たら、一緒にバレーブランシュに行ったのは、なんと1998年でした。あんなスキーレベルでよくクレバスに落ちなかったもんだ今思うとあきれてしまいます。わたしも、あの日を堺にスキーを真剣に始めたのだから、Takyさんと一緒にいったバレーブランシュは一生忘れられません。オートルート、近い将来一緒に滑れたら最高だと思います!! 記録文に出てくるトシさんは、来年も来ると張り切ってメンバー集めしています。一緒にどう?
ところで、平出和也くんが、昨日シャモニーでピオレドール取りました。新聞に出たんじゃないかな? ゆきより 

皆さんはじめまして
東京在住の白鳥ともうします。

オートルートに参加されたカツさんとは
面識はありませんが、話してみれば
遠い親戚かもしれませんね。

トシさんと同様に由紀より、何かコメントして
私をほめなさいとお達しがあったので、
こうして書かせて頂いております。

由紀とは何十年も前の会社の上司と部下として
知り合いまして、山においても、私は高校、大学と
山岳、ワンゲル部とずっと先輩だったのですが、
仕事一途に打ち込んでいたため、(うそです。)
とんと山とはご無沙汰をしていました。
そんなとき
ある本との出合いをきっかけに、
由紀は猛然と山に登り始め、
ついには海外遠征にまでいってしまい、
今では雲の上のような存在になってしまいました。

その会社時代に社員の皆と
スキーに行ったのを思い出しました。
そのころはボーゲンもおぼつかなかった由紀に一日中
スキーを教えていたのは、この私です。

そんな由紀がオートルートをスキーで縦走とは
時の流れを感じます。

さてさてすっかり前置きが長くなってしまいました。

私も当時の仕事の関係と山が好きだったこともあり、
オートルートは当時より、知っておりましたが、
あくまでも夏のハイキングとして考えており、
由紀からそのオートルートを、スキーで行ってきたよ
と聞いたときは正直びっくりしました。

自分だったら、ここで俺は遭難か? 
今の体力じゃやばいかな?
とかそんな風に自分に置き換えながら
由紀の記録を読んでいました。

でもストーリ的にいうと、カツさんが
皆の足をひっぱてはいけないと
参加を辞退するところが、一番ぐっときました。

ツェルマットもシャモニも新婚旅行で
初めて行ったきりですね。
いつかまた行ければと思っています。

私も今、ある山の同好会に参加していますが、
その会を作るきっかけになったのは
旅行会社主催のスイスハイキングツアーに参加した人たちが
スイスで意気投合したからなんですって。

由紀を訪ねてハイキングやスキーにもいったことがあるし、何かとスイスには縁があります。

スイスを通して、
山を通して、
由紀を通して、
皆の交流が広まっていったら素敵なことですよね。

皆さんどうかこれからも由紀のことを
どうぞよろしくおねがいします。
(最後はナイツの塙風にしめてみました。)


⇒ 東京在住白鳥さん、

こんな、素敵なコメントをしてもらうとは夢にも思っていませんでした!山どころか、スキーに興味のない人は、オートルートの記事といっても、かいてある状況がよくつかめなくて最後まで読めないとおもうのです。だから、山を知っている白鳥さんにお勧めさせていただきました。笑 
こんなに、しっかり読んでくれた読者がいてこの原稿を書いてよかったと感じました。 どうも、ありがとう。

また、自分のことをこんなに客観的にタイムリーに観ていてくれる人がいるの言うのもありがたい事ですね・・・・。友は宝!!

愛媛生まれの愛媛育ちの私にとって、スキーと言うスポーツは地球の反対側に存在するようなものでした。白鳥サン、今でもあの会社の社員スキー旅行覚えています。だいたい、忘れるわけがありません!!一生懸命教えてもらっても、滑る感覚というのはそう簡単に身につくものではなく・・・・ひどかった。おまけに、板がはずれてスキー靴を再びはめるのに何十分もかかっり、皆を待たせのを覚えています。(オートルートのカツさんの心境よくわかります!)正直、雪の扱いがさっぱりわからなかったのです。

あれから年月が過ぎて、やっとひとり立ちできるようになりました。笑 
何事も、あきらめない事で頑張る事ですね・・・。

本当に、山や、スイスや、私を通して皆の交流が広がるといいですね。ちなみに、白鳥さんの入っているハイキング同好会は、ブログなどないのですか?ハイキングの行き先情報の交換や、いろんな面で役立つと思うのですが・・・・。

では、また一緒に山を歩ける日を楽しみにしています。 ありがとう。
ユキより

拝見いたしました。
茨城県水戸市の掛札(カケフダ・61歳・スキー屋)ともうします。
ユキさんの素晴らしい記録に感激し、たいへん参考になりました。
と言うのは、来月4月21出国・5月4日帰国の日程でオートルートに夫婦でトライします。格安チケットの手配を完了しあとは出発をまつばかりです。しかし不安だらけの計画でして、英語はもとよりフランス語などには全く縁が無く、言葉の不自由を覚悟の上です。拠所は30年ほど前にシャモニーにはスキーで二回行った事があるので、古い記憶をたどりながら先ずはシャモニーまで行けばなんとかなるだろうと計画した次第です。
この場をお借りし恐縮ですが、同じ時期に行かれる方いませんか?
ユキさん!ありがとうございました。

⇒ 掛札さん、

コメントありがとうございます!! わたしのスイス便りを読んでいただいて参考になったそうで、うれしいです。
それにしても、素敵ですねぇ?、奥さんとオートルートに挑戦されるなんて!
と言う事は、旅行会社の手配無しでいらっしゃるのですか?すごい勇気!!
と言う事は、ガイドも直接手配されているのでしょうか?シャモニーのガイド協会で直接手配されたのですか?
オートルートは、スキーでの登りが長いですし、高度がけっこうありますから高所順応しないと最初はしんどいかもしれませんので、余裕を持って来欧されたほうがいいと思います。4月21日から5月4日ですから、十分ですね。 成功を祈ります。
オートルートやりたいといっている人、知っています。ちょっと連絡とってみますね。良ければ、掛札さんの個人のメールアドレスを教えてください。

では、追って連絡します。
ゆきより

⇒ 掛札さん、

知り合いにコンタクト取った所、今年、4月1日から13日でオートルートにいくと決まっているそうです。アトラストレックという山専門の旅行会社を通してだそうです。つまり、現地の手配会社はシャモニーのアルプスプランニングジャパンで、わたしの友達が働いているところです。

お力になれず、すみません。

シャモニーの山岳ガイド協会がやっている寄せ集めのオートルートに参加する人もいます。問題は、他人のレベルがわからないということですね。 

ちょっと気になることがありますが、4月23,24,25あたりは、スイス山岳レースがあります。ツェルマットからヴェルビエまでスイスアーミー主催です。

また、なにかあれば、連絡ください。
yuki.alain@bluewin.ch

上記、プライヴェートなアドレスです。 ゆきより

早速のご返事おりがとうございます!!また、無謀な計画にご心配までしていただき感謝!感激!です。心して行動します。
私のメールアドレス:spkb2ny9@road.ocn.ne.jp
オートルートに同行できる方いるかな??ワクワクゥです。
ここで愛する私のカミサンを紹介します。
名はchieko・49歳の超美人(幼少時のあだなはムクロジ玉)・三女を出産済み・テニスざんまいで体力有り・スキーはSAJ2級程度、但し山スキーの登りにはメッポウ強く、爺の私はついて行くのがやっとです。
+-.+-.+-.+-.+-.
以下、当方の旅行日程です。(ホテル予約はこれから)
4/21・ジュネーブ19時着泊
4/22・電車でのんびりシャモニーまで移動(時差ボケ対策)
観光協会で夕刻に日本語での受付が有るとの事ですので、そこでシャモニーガイド組合に事の次第を伝えていただき、申し込む予定です。ツエェルマットに到着後のスケジュールはゆったり骨休みをしたいと考えています。
4/23,24・この2日間をご心配いただいた高所順応にあてる予定
4/25?30・憧れのメインイベント!!
5/1、2・予備日、又はツェルマット散策
5/3・ジュネーブ12:00発
5/4・成田9:35着
それでは同行者がいることを期待し、一旦待機します。

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