第28便 くるみ割り人形(2008.12.3)

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 今日は、ちょっと違った話題をお送りします。

 去年の11月にモダンバレーの巨匠、世界的に有名なモーリス・ベジャー(Maurice Bejart )という人物が80歳で亡くなりました。スイスのローザンヌに彼のバレーの学校があります。今年の春ごろ、彼と親交のあった東京バレー団が、彼の追悼公演にスイスにやってきたのを観に行ったのがきっかけで、私は、バレーの世界に完全に魅せられてしまいました。

 世に存在する一番美しい『スポーツ』だと感じます。ダンサーの汗が飛び散ってくるくらいかなり前の席で見たもので、筋肉の動き、体の信じられないほどのしなやかさ、力強い跳躍力、ダンサー自身が踊る事に陶酔しているような顔の表情など、目の当たりにしました。

 さて、今回は、年末になるとヨーロッパ各国で見られるクリスマスの日を舞台とした『くるみ割り人形』を見てきました。ロシアのボリショイバレー団です。作曲は皆さんご存知のロシア人のチャイコフスキー、ドイツの作家ホフマンの物語をバレー曲にしたものです。

 あらすじは、非常にシンプルなので子供連れの観客を多く見かけました。

 クリスマスにプレゼントされたくるみ割り人形が夢の中でねずみの大群と戦い、勝利を修めた後王子様となって少女をお菓子のおとぎの国へいざなうという童話です。

March from The Nutcracker

Nutcracker

P.I.Tchaikovsky-The Nutcracker

 上記、いくつかの場面をyoutube の動画で見られます。そうです、チャイコフスキーのくるみ割り人形は、どこかで聞いたことのある親しみのある曲ばかりで、衣装も思わず微笑んでしまうくらい可愛らしいのです。

 ここからは、こぼれ話ですが・・・、今回も前から2列目の真ん中に席を取りました。ダンサーがまばたきする表情から、筋肉がブルブル震えるところ、舞台で笑いをこらえきれず吹き出しているダンサーの顔までみえました。男性のダンサーは、ご覧の通り体にぴったり張り付いている白いタイツをはいているので、ちょっとグロテスク??ハハハ。 女性のバレリーナは、不要な肉は1gもないというくらい絞られた細いしなやかな体で、乳房など無いに等しいくらいペッタンコ。つま先を立てて、うっとりするくらいやわらかい動きをする腕から指先、筋肉で引き締まった長い足を頭の上まで軽々とあげて踊る姿は、『鍛え上げられた芸術作品』で片時も目が離せません!美しい!バレーは、やっぱりあの細長い、しなやかな、360度自由自在に動く美しい足がなんと言っても最高です。同じ人間とは思えないですね。何十年も、毎日毎日何時間もトレーニングしてきた賜物ですからね。

 『いやぁ?、素晴らしかった・・・・・・』と、普段は劇の途中で寝入ってしまう主人も今回は感動していました。

 以上、本日は、くるみ割り人形の話でした。

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