第25便 恒例の秋のシャス(狩り)山行の巻(2008.9.11--12)

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SN25_1.JPG 毎年秋になるとシャス(狩り)の肉を食べに山小屋一泊でハイキングに行くのはスイス便り12便を読んで頂いた方はご存知の通り、わたしの恒例行事になっている。7年目になるのだが、今年も新たなメンバー1人を加えて、ジュネーブの隣のボー州にある、アインゼンダの山小屋を目指した。

SN25_2.JPG 今年はバリエーションルートを取って、氷河の上まで足を伸ばし、どんな芸術家も真似の出来ない大自然の作った素晴らしい芸術品を目の当たりにする。地動変化による地層が、大小の見事なカーブを描いている。

 

 

SN25_3.JPG (標高差1,500m、小屋まで登り5時間、下り2時間程度)自然の織り成すアートに比べたら、たとえピカソの「ゲルニカ」であろうと、モネの「睡蓮」であろうと、焼け石に水であろう・・・。

 

 

SN25_4.JPG 天気は、不安定で、晴れたり、くもったり、その後ザーザー雨に降られたりしたが、途中、今回はたくさんの動物に出会った。雨の中、ポツリと立ち尽くしているロバ、生まれてまだ間もない子牛とお母さん牛の親子、農家で買われているアヒル君たち、茶色いヤギと、白いヤギ・・・・・。ヤギのミルクで手作りチーズを作っているおじいさんのところへ寄って、おいしいチーズを購入。

SN25_5.JPG このおじいさん、「昔はなぁ、100頭以上の牛を買っていたんだ。」と、自慢げに話すとても気さくで面白い山男。何十年も山の仕事をして来た、ごつごつの、すごく大きな手に、まだ"67歳"だというのに、顔に深く刻まれたたくさんのしわが山での生活の厳しさを物語っているようだった。

 

SN25_6.JPG 今回は、山小屋での夕食は、鹿肉とシャモア(日本で言うカモシカ)肉のオイル・フォンデゥーにしてみた。サイコロに切ってある肉を細長いフォークの先に突き刺して、テーブル中央で沸き立っているオリーブオイルの鍋に『ジューッ!』と突っ込む事1分程度。その肉を7種類ほどのソースの中から自分の好みのソースをつけて頂く。

SN25_7.JPG こっそり持参した『お醤油』をたらすと一層おいしかったのは言うまでもない。ハハハ しっかり歩いた後は、これくらいカロリーを取ったほうがいいだろう・・・・と、勝手に決め付けて地元の赤ワインもついついすすんでしまうのであった。

 出発:Pont de Nant( Bex 村) 標高1,200m

 最高地点:Col des chamois (カモシカ峠)2,550m

 宿泊:Anzeinda Refuge de la Tour (アンゼインダの山小屋)1,800m

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