第12便 狩料理を食べにアインゼンダの山小屋泊り(2007.10.13)

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SN12_1.JPG 9月の末から10月にかけて、今年もスイスの山は2000メートル辺りまで積雪がはじまるが、そんなことはお構えなく今回は「狩料理」を食べに出かけた。

 実は、レマン湖の向こう側の山の裏側辺り(ジュネーブから車で2時間弱)になる。取り付きから3時間ちょっとのぼりが続く。

SN12_2.JPG 森を抜けたあとは何千年も昔の地動変化の名残で、地層がクネクネと曲がりくねっている山肌が美しい。

 

 アインゼンダにあるLa Tour小屋には毎年仲間に声をかけて、山の初心者もベテランも一緒に出かけていくのである。おかげで、現地でも知る人ぞ知るこの小屋に毎年日本 SN12_3.JPG人が狩の時期になったらやってくるので、小屋のご主人とは顔見知りになってしまった。

 私たちは、シャモア(日本で言うカモシカ)の肉を食べた。付け合せには甘く煮た赤キャベツ、洋ナシにジャムを載せたオーブン焼き、スペッツリー(スイスのパスタ)、栗の甘煮などがよく合う。

SN12_4.JPG ちょっと癖があるといえばあるが、とっても、やわらかくておいしいので赤ワインもついすすんでしまう。

 

 

SN12_5.JPG 自然の動物の肉は、スーパーで買う肉とは違って、もともと塩分がかなり多くふくまれており日本人にはソースをつけなくて程よい塩加減といったところか・・・・

 去年は、放牧されている牛が外に出ないようにある斜面にプラスチックの網で囲いが SN12_6.JPG張り巡らされているところにこの鹿が引っかかり、首と角に網がぐるぐる巻きになってもがいているところに通りかかった。仲間達と、「それ助けてあげよう!」と怖がる鹿を抑えて、スイスアーミーナイフで首に巻きついた網を切り助けてやった。その鹿は、感謝するように私たちを振り返りながら去っていった・・・・・。いい気分で小屋に着いたが、その夕方は、しっかり鹿料理を食べたのだから、笑ってしまう。人間って本当にエゴイストである!

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