今年のスイスの秋は、天気の悪かった夏に比べてずっと快晴の日が多く、過ごしやすく快適だ。
秋というと、レストランには季節限定の「狩り料理」が並び始める。シャモア、鹿、いのしし、きじ・・・。この時期、山に行くときは目立つ色の服を着ていたほうがいい。
というのは、毎年動物と間違って、人間が狩人に撃たれて怪我をしたという記事が新聞に載るからである！！
今日も歩いていると、狩人の連れた犬がどこからともなく急に現れ、ワンワン吠えられて恐ろしかった・・・・・。しかも、発砲する音が時々聞こえる！あまりいい心地はしないが、今日のようにいい天気だと足は自然に山に向いてしまう。
しばらく歩いていると、今度は狩人をうまくかわして逃げてきたシャモアのカップルが現れた。岩稜をスイスイと駆け上り、ピョンーンとジャンプ、あっという間に姿を消してしまったが、つい「撃たれるなよーー」と心の中で祈ってしまった。
あぁ・・・それにしても、秋の山というのはなんて優しい色なんだろうとうっとりしてしまう・・・・そういえば、ちょうどシャモアが同系色であまり目立たなくなることに気づいた。自然は本当にうまく出来ている。
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