No.531嬬恋鹿沢(2022-11月17―19)

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 国民休暇村「嬬恋鹿沢」 0279-98-0511(群馬県吾妻郡の定宿)kazawa-3.jpg

集合:横浜駅中央コース、みどりの窓口前 午前8時25分

参加者:(8名)(男3,女5) 勝巳(企画、記録)才美、憲治(リーダー)、達也(行動記録、写真)、茂子、亮子、和子、恵美子

切符購入:行き 乗車券。横浜―上田間片道218?(ジパング可)             新幹線特急券 大宮――上田
帰り 乗車券。小諸――横浜 新幹線特急券 佐久平――上野(ジパング可)        (上田―小諸間しなの鉄道は現地購入)。座席指定、自由席選択は自由。

第一日:
 11月17日(木)出発日 快晴  宿泊所周辺 徒歩約2時間30分
横浜発8時30分(上野東京ライン8番線)――大宮9時34分着――9時57分発18番線(新幹線乗換 はくたか557号金沢行)――上田着10時52分上田駅北口(温泉口)11時10分発宿送迎バス――宿着12時――宿で昼食、     宿周辺散策13時30分発(2時間程度)――15時宿帰着――温泉――夕食18時

第二日:
 11月18日(金)登山日 快晴 村上山ハイキング 徒歩約4時間30分
7時30分朝食――8時30分宿出発――TVアンテナ――村上山頂――途中昼食、昼寝12時(弁当は宿に依頼)――大岩で休憩12時30分――宿着13時――(有志かえでの小道散策1時間)――温泉――18時夕食――19時より90分懇談

第三日:
 11月19日(土)帰着日 快晴 小諸散策約3時間30分
   7時30分朝食――休暇村発9時30分(送迎バス)――上田駅着10時30分(10 「嬬恋、鹿沢」つまごいかざわ(村上山)ハイキング
                          

実施日: 2022年11月17日(木)――19日(土)全日快晴

宿泊:11月17日、18日2連泊。6室確保。群馬県割引。旅行支援適用時36分発しなの鉄道軽井沢行――小諸着10時50分――小諸城址(ガイド付き)――昼食そば蔵丁子庵13時――小諸市内北國街道筋散策14時30分――JR小諸駅発15時――佐久平で新幹線乗り換えー?新幹線15時30分発あさま644号――上野駅着16時30分(解散)――上野東京ライン――横浜着17時15分着  

費用:交通費1万4千。宿一人1泊7000円(コロナ割引のほかクーポン券一人6000円

持ち物:ハイキングスタイル。(杖、非常用品、雨具。防寒衣類、水筒、懐中電灯。手袋、菓子パン等の非常食。)マスク、 コロナ補助金取得のため、(ワクチン証明と保険証など住所証明できるもの)各自持参
嬬恋、鹿沢。村上山。小諸、と欲張りな計画だったが、終日快晴に恵まれ、時間的にも溶融ある、ゆっくりした、高齢者向きのハイキングになった。 当初、八ヶ岳の計画は、宿を、2か月前予約したのに、「予算がなくなったから、コロナ割引はできない」と急に言ってきたので、今時コロナ割引の効かない宿に泊まることはないと行先と日程を急遽変更。結果的には快晴に恵まれたが。一部の方には、日程変更でご迷惑をかけた

kazawa-5.jpg 第一日快晴。時間に余裕がある。通常一泊の予定を二泊にしたからだが、チェックイン後、周辺散策に出る。宿の裏から「木漏れ日のデッキ」という名前だけ洒落た建物を過ぎ、明日登る村上山への登山口を過ぎれば、人の気配もなく山は深い。行き当たりで進入禁止の道に入る。もとより数年前の大雪のなか苦労した道だし、何度か通っている。だが、意外にも途中で鉄鋼の橋が崩壊、沢の水は多く途渉出来ない。たぶん洪水か、雪崩だったのだろうが知る由もない。多少無理すれば行けたが、「引き返す」との声にしたがい、容易な散策路に戻る。このままいけば、桟敷山(1915m)の山麓を、暗く沢音の激しい深い森に出逢えるのだが。散策路も前回来た時より寂れているが、岳樺の深い落葉輝く尾根道に出会う。やがて道は廃屋の大きなテニスコート跡、ホテルの跡らしき施設を過ぎ、94号線に出る。毎回のことだが、山奥の施設の廃屋に出逢うと、兵どもの夢のあとの感がする。

kazawa-1.jpg 第二日も快晴。さすがに朝の温泉はやめ、まじめに登山へ。道は広く、木漏れ日のカラマツの森。既に紅葉は終わったが落葉針葉樹の道は快適。登り坂も苦労せず、高齢者向きの登山道。やがて稜線も近くアンテナを過ぎると、東屋休憩舎。かなりぼろくなり、屋根の錆が目立つ。まだ、腰回りはしっかりして、野宿には耐えられる。この小屋の前にかっては、小さな湿原があり、池があった。今では、枯れて、立ち入り禁止の標識が。こんな山の中でも変化はあるのだ。山頂はここから30分弱、いっきに展望が開ける。雄大な浅間、遠く横手山の雪の断崖、下は高原野菜の起伏した畑と点在する小さな秋の集落。kazawa-2.jpg 特筆することがある。参加者全員が大過なく山頂に立ったのだ。当たり前に思っては困る。高齢、体調、持病、家庭事情、日ごろの鍛錬不足等マイナス要件が満ちている集団なのだから。皆で山頂に立てると、それだけで清々しい。思わず笑顔になる。満足感が達成感がある。村上山は1746m程度の低山だが、私たちにとってはどんな高山に立つより誇らしい。前回、日光白根では無念の途中引き返しだっただけに特にそう感じる。山頂の風景は、冬近い嬬恋のキャベツ畑が黒く横たわり、原発事故で立ち入り禁止になった田代湖や、雪の中を探し回った小さな集落の食堂が見えさえする。かって広大な雪の中で寒さと強風で苦労した風景が嘘のようだ。今日は何という快晴なのだ。浅間も煙を吐かずおとなしくしている、黒斑も、籠ノ登も、烏帽子、湯ノ丸、四阿山さえ見える。遠く雪の中の横手も。360度全開。風もない天高く蒼く、雲もない。ただ晩秋の森と空。志賀高原の先の上越国堺の山脈全部そろって顔を出す。私たちのために。
昼食後の長い休憩時間に、ゆったりした暖かい枯草に寝ていて、 なんという幸運だろう、真上に鷹の群れを見つける。もちろん音はない。ゆっくり天高く、低く、円を描き悠々と空にいる。羽ばたきもない。 鷹柱だろうか、あの貴重な天空の王者が悠然と頭上に高く低く羽を全く動かさずに飛ぶ。それも見える限りで六羽以上も。警戒心の強い鷹に登山中で会うことなどほとんどない。遠い空に見かけるとしても、たった一羽だ。しかも微かに。なんと優雅だ。今日は、快晴、前線は遠い。しかし数日後は天気が崩れることを彼らは知っている。だから今日が旅立の日なのだ。やがて方向を定めて、飛び立つ。その先は誰も知らない。シベリヤか、、遠くアリューシャン列島か。下から見る黒い飛翔の姿は、狗鷲に違いない。開発で狭まれ、出会う機会はほとんどない鳥だ。それが柱を造って飛んでいる。トンビとは品格が違うのだ。まったく羽を動かさずに、天の蟻のように高く小さく舞い上がる。鳴くこともなく、羽音すら立てずに。この季節までどこに生活していたのか。はるかに見える上越国境か。飯豊山脈か、国境の深い山の中に生きていたのか。たまらなく尊崇の念に駆られる。こんな出会いは再びはないだろう。
kazawa-4.jpg 小諸は、名前を聞いただけでも詩情を感じる。藤村の「千曲川のスケッチ」「落梅集」詩集のせいだろう。実施、小諸懐古園から見る千曲川は当時の面影はなく、ながれも細い。 この川がやがて信濃川に合流する越後の飯山あたりが藤村と、千曲川の本当の姿と思う。 昨日はまたかくてありけり。今日もまたかくたありなむ。この命なにをあくせく    明日をのみ思ひわづらう(藤村)
懐古園は穴城。かなり珍しい。千曲川に向かって浅間の火山灰が作り出した幾筋もの深い谷があり、それを利用した城。城址桜の咲くころは見事だろう。5万石碌だかが高い。本物の入口跡は「大手門」として鉄道線路の向こうにある。線路が、城郭を分断してる。古い町並みは、懐古園の反対側、線路の北側にある。藤村が使った井戸は今は水こそが出ないが明治の威厳がある。なんだか朝風呂に入ったためか、日差しが強いこともあってか、小諸は浅間噴火の裾野の街のためか緩い坂に疲れる。ところどころに、古い造り酒屋、味噌醤油屋があって何とか古の北國街道の面影を残している。街の活気はない。新幹線から外れたためだろう。経済圏も、佐久平や、上田にある。でも小諸は藤村とともにこれでいい。

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