大平山(おおひらさん)345m ハイキング記録

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侮ってはいけない。低山でもやっぱり山。ひさしぶりに散歩を超えてのヨレヨレ歩き。4000本の桜、ぶどう畑越えて関東平野一望の絶景との「特別宣伝推進協議会発行」観光パンフレットに誘われた。やっぱり「特別宣伝」だった。 でも、春の山は新緑が、空気が気持いい。両毛線の単線の駅での電車待ちは、何とも言えないのんびり気分。乗ってる人も、いくら待っても平然。さすが栃木賢人だ。

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実施日: 2022年4月7日(木) 晴れ、曇り

参加者: (4名、男女各2名) 恩田勝巳、才美。堀尾、両角

集合:  横浜駅、7番線ホーム前から3両目付近 7時53分

コース: 7時58分発JR上野東京ライン宇都宮行-――小山駅乗換――両毛線――JR大平下駅着10時30分―?徒歩――ぶどう畑(里山彷徨)――大中寺12時――大平山神社12時30分―昼食(時代劇の茶店風)―?謙信平(桜咲く)―?六角堂(奇妙な建物)―?大平バス停(国学院前)―バス――栃木駅ー?巴波(うずま)川散策―?栃木駅発15時13分―?JR小山駅16時03分乗換―?横浜着18時(解散)

oohira-1.JPG 「雨月物語」(上田秋成)巻の五「青頭巾」に恐ろしい人食いの話がある。その舞台がこれから行く「大中寺」。「雨月物語」は江戸後期の言ってみれば大衆娯楽本。内容は別にして、こんなところに、題材となった寺が実名で存在する。関三刹のひとつで、名刹。境内には「馬首の井戸」「不開の雪隠」「油坂」など結構薄気味わるい伝説つきの施設。寺は悠然と、森閑の中にある。駅から小さな集落を過ぎて、山門まで奥深く石段が続く。途中寺までは、里山の日本昔話の風景。ぶどう畑、梨畑が、山桜を背景に見え隠れする。茫洋たる春霞む風景。oohira-3.JPGと思ってたら、大中寺から急に厳しい山道。「関東ふれあいの道」だからとなめていたことが裏目に、岩路も急登もありで、ヘコタレル。途中休憩のていたらく。大平山神社(いわゆる山頂)へは私たちは裏道から登ったらしい。進入禁止の標識の裏から、神社正面登り口の広場に躍り出る。真ん前に大きな古びた茶店(これぞ時代劇の茶店)、しかも似たような茶店が6軒連なる。皆、申し合わせのように大きな桟敷。桜咲く香り漂うがごとき景色。春風の中、腰かけて昼食。手書き看板はカレーと団子が中心のまさに峠の茶屋。oohira-4.JPGでも桜は見事。そこいらじゅうに満開に咲いている。やたらに駐車場が多い、明らかに近郊、近在の花見の名所だ。ここら辺が、謙信平というのだろう。その昔、上杉謙信と、北条氏康が和睦したそうだ。そういえばここは関東平野のはずれ。こんなところまで、越後の上杉が来たのだ。この辺は花見客が相当出てる。今迄の裏道の登山道を正規に歩いたものには奇異。皆家族そろって桟敷で団子を食べている。下り道は、自動車道を避け山道に入る。近道だが、急で細い。人はいない。すぐに六角堂の裏に出る。
oohira-5.JPG ここにも大きな茶店がまたある。どうも、この山は、車で家族連れできて、茶店でカレーを食べるのが正規のようだ。国学院大学前のバス停はすぐ。いい環境にある学校だが、通学は大変だろう。などと、PTA並みの心配をして栃木行のバスを待つ。栃木駅で多少時間があったので、観光地図の「蔵の街」を散歩する。結構な川「巴波川」(うずまがわ、と読むらしい)沿いに見事な蔵の古民家があり意外な観光地。餡の入っていない本物の草餅を懐かしく頂く。栃木駅から小山駅までは単線。なかなか列車は来ない。それがいい。 栃木駅では、同じホームから同じ時間に違う方向への列車が出るので紛らわしい。 むかし間違えて大阪から東京に行くのに、岡山まで行ってしまった。そのトラウマがある。oohira-6.JPG 小山駅からの上野宇都宮ラインは電車は怖いくらいに速度がはやい。たった今乗り換えた両毛線が懐かしい。すぐにせっかくの雨月物語の雰囲気が、元の雑踏のテンポに戻ってしまう。

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