No.520旧中山道「妻籠。馬籠」宿ハイキング

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  実施日: 2021年10月2日(土)――3日(日)快晴
参加者: 勝巳、才美、憲治、貞子、達也、茂子     6名(男3,女3)
集合: 10月2日午前8時25分八王子駅中央線松本方面ホーム中ほど。

コロナで計画の宿が突然閉館、行先の「勿来の関」を急遽変更。そこへ、やっと決めた新しい行先も、大きな勢力の台風接近と脅かされ、日程を再度変更、切符を買い直しての実施。おかげで台風一過、全行程快晴。無風。コロナも下火でも安心できない。十分な準備の下の催行。

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どうせ、南木曾駅で食べることは出来ないと、塩尻駅で昼食弁当購入。1時間30分もあり、景色を堪能しながら空いてるボックス車両の旅弁当は楽しい。木曽福島を出ればほとんど無人駅。運転手一人。当然ドアなど自動でない。ちなみに、諏訪湖から流れ出るのは「富士川」と「天竜川」。木曽川は「鉢伏山」あたりが源流で長野県木祖村にある、御嶽山ではない。いずれも並行して似たような谷筋をへて太平洋に流れ込み間違いやすい。予想通り南木曾駅に昼食場所はない。塩尻で駅弁購入が正解。

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駅を出て道標に従い初夏のようなのんびりした山村を行く。住民すら含めて誰も歩いていない。道を間違ったのかと思うほど。たまに出る標識が頼り。やがて、一里塚。かつて東海道でも見たが、まことに立派。うっかりしていると本当の小山ともいえる塚で見過ごすほど。むかしの旅人にとって、この里程がどれほど貴重な情報だったかが分かる。周りは山ばかり。木曽は全てが山。前も、後ろも、左右も。そこの狭い谷底に、木曽川と鉄道と、道路が集中。この集中具合は、実際2万5千の地図上には線が太くて正確な表示はできていない。僅かな平地に黄色く実った稲田がある小さな集落。そこを縫うような木曽街道。こんな道を歩いていたのか。旅人も、大名行列も。妻籠宿本陣周辺が妻籠の中心となって桝形のあたりは流石の圧巻。この風景は街道の宝。両側の格子、土間、黒瓦の低い古民家や、旗を出す茶店、石畳が往時を偲ばせる。脇本陣に立ち寄る。中庭のある邸宅。広い廊下。木曽ヒノキの柱。まさに妻籠宿本陣。店はかってより少し衰退している。30年前に、妻籠宿は大ブームになったのに。かつて、この地の木曽ヒノキは桧一本、首ひとつというほど時の権力者に厳重に管理されていた。納税も物納、檜で収める。だからコメの不作時など関係なく一定の納税をする。その結果は米が物価基準の時代には過酷なものとなることがあった。

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懐かしい旗の出ている茶店で「五平餅」。単純な味噌味に遠いむかし人を思う。宿は案外売山道を歩いて、もう集落は無いかと思う頃に木曽川すれすれに大妻籠集落にある。もともと、外人相手の旅館だったが、コロナでさんざん。清潔で、必要なものは何でもある。余分なものは一切ない。食事は宿坊並み。料金は旅館なみ。かつて、妻籠宿には50世帯あったのが、今は20世帯。恐らく人口80人を切るはず。観光用の規制が厳しい不便な生活を逃れて移住するようだ。観光地はコロナには弱い。不要不急といえばそれまでだが。

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翌日7時。例の宿坊並みの朝食。全コース徒歩組みは8時前に出発、馬籠峠までタクシー利用組みは8時30分出発。

案外美しい男滝、女滝を見て山の中の街道を馬籠峠に。峠は旧中山道とオートバイの雷族が多いアスファルトの自動車道が合流、廃業しているようにも見える「峠の茶屋」は休館。ここから一同全員徒歩で馬籠宿を目指して下る。観光地らしからぬ純山村。獣害よけの鉄線の畑。美しい大きな農家。刈り入れ前の田園風景。天気良く、風もない。少し暑いが快適。馬籠宿近くで急に観光客が多くなる。この宿場は自動車で来て駐車場から歩いてくるのだろう。家族連れが多い。人出が多いのは日曜日だからか。石畳の両側はお土産屋、売店。旧街道を喧伝するには少し多すぎるようだ。藤村博物館は入り口だけにして、街道をさらに下る。馬籠宿は坂の中にある。早朝行動の結果浮いた時間でゆっくりした。途中自由時間を経て夏日に「南木曾」行バスを待つ。南木曾に戻るバスは時間がかかる。でも予想に反して空いていた。我々以外は昨夜旅館を同じくした人と、別な人の二人だけ。ここは、車で来る観光地なのだろう。今頃の人は、中山道などまじめに歩かない。(ちなみに中仙道の表記もどちらでもよいようだ)

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今回のハイキングでだれもコロナに罹らないので、鬱憤が晴れた。(10月6日現在)コロナなんかに負けてたまるか。高齢者に残された時間は少ないのだから。

コース: 第一日:(10月2日)徒歩4時間程度  快晴 暑い 八王子発特急あずさ5号南小谷行乗車――塩尻着10時27分(10時54分発中央線中津川駅行)――南木曾着12時31分海抜408m――徒歩――1里塚13時30分――中山道、(妻籠宿脇本陣奥谷郷士館15時海抜430mーー妻籠宿本陣――枡形の跡)――妻籠宿――大妻籠着16時40分(宿) 宿 :「波奈屋」はなや 0264?57?3106 11500円(一人)3室確保 第二日:(10月3日)徒歩4時間程度  快晴 暑い 6時起床――宿発7時50分――男瀧、女瀧8時30分――1石栃白木9時――馬籠峠9時30分海抜790m――水車小屋9時45分――高札場――大黒屋(昼食)11時30分――藤村記念館――馬籠宿――舛形――バス道――バス停(南木曽方面行)13時25分――バス――南木曾駅着14時――塩尻駅(特急あずさ46号乗換)14時21分―― 解散――八王子駅――海老名20時頃

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