No.517 真鶴半島を歩く(2012年4月16日)

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 DSCN4264.JPG真鶴半島は相模湾と伊豆の白波を分けると与謝野晶子が歌った。近いのに知られていない。半島の突先に至る道は山中と海岸にあるのみ。終点でバスを降りる。
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中川一正美術館で時間調整。中学時代この絵を見て声を挙げる感動をした覚えがある。集落は半島の付け根に集中し、先っぽは深い見事な魚付き森で、巨木が密集し深山の森をうかがわせる。

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 古来から漁業関係者に大切に守られてきたのだろう。遊歩道は急峻なところもなく伊豆半島に近い温暖でゆったり幅広い。森は赤腹の磯ヒヨドリがなく広葉落葉樹。植林の影もない。不正確な道標も愛嬌。どこへ行っても道を外れれば海。痩せた細い尾根の岬だ。山や、島の記録は多いが岬そのものの記録は少ない。岬には独特の雰囲気が漂う。果無し山脈にあこがれたように。

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きつく先はどんなところかと探し求める人生のように。峠とは違う。峠の先行きへの胸弾む期待、下れば燈火の灯る村がまつ期待があるが、岬にはない。かって四国で出会った太平洋に突き出す岬の孤高の厳しい暮らしそれが半島だ。半島の行き着く先は白い波音の止まない三石岬先端。この先は何もない。シャガの花咲く森を出れば縹渺たる大海。番場浦の昼食は、岩場に咲く紫の浜エンドウ、白い大根の花の囲まれる。遠い白浜に似た海の音と風。潮の香。再び森を経て閉店状態の魚市場で駅へのバスを待つ。静かだ。

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った次の日の朝刊に「まん延防止重点措置」を近く適用とのこと。結果として隙間を縫っての決行で永い忍耐生活への報復がかなった。「どうだ、コロナのやつめ。思い知ったか」。後は今後10日間にコロナの逆襲が無いことを。それにしても、この行動中コロナに関する話題がなかった。皆、心中、穏やかでないものがあったはずなのに、この配慮ならコロナに立ち向かえるのではと非科学的な思い込み。当然、立ち寄るコースも対策を意識した。コース中人に出合うことはなかった。次に出かけるにもコロナとの知恵の戦いだろうが、道はきっとある。コロナ君がうっかりしてるすきを狙えばいい。 世間を気にしながらだが。

DSCN4298 (2).JPG施日; 2021年4月15日(木)曇り。少し寒い。無風
    参加者; 9名(男4,女5)   憲二  (リーダー)。吉生(写真)、達也(行動記録)。茂子、     勝巳(記録、リーダー)、才美、幸子、亮子、和子
      集合;  JR真鶴駅改札口8時50分
        コース; 歩行8,5km 3時間30分。
            駅発バス9時ーー中川一正美術館10時30分出発ーーお林遊歩道ーー森林浴遊歩

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久々の活動でした。早く正常に戻ることを願っています。

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