No.370 嬬恋鹿沢の雪山と温泉。スノーシュー (2018.1.24~26) 2泊3日

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IMG_1075 (2)d.JPGスノーシューとスキーと温泉。昨年は快適に村上山登頂。今年は悪天候で登れず。山は天候次第。宿の送迎利用で雪を歩かない人も温泉三昧の計画とした。

日時;2018年1月24日(水)、25日(木)、26日(金)2泊3日
参加者;(5人)勝巳、才美(25日まで)、憲治、貞子、亮子。
集合;JR長野新幹線「上田」駅。温泉口から駅を15m出たロータリー付近 11時。(宿の送迎バスは11時10分出発)。
切符購入;JR乗車券は横浜――上田往復。帰りは時間未定の為、自由席に。座席指定込みで片道30%引き4753円。JRジパング使用。
数十年ぶりの寒波襲来とマスコミは大はしゃぎ。加えて、22日には近くの草津本白根山で3000年ぶりとかいう噴火騒ぎ。当然宿はガラガラ。それでも来ているのは、怖いものはもうない老人ばかり。恒例の雪山散策もこれで8回ぐらいになるだろうが、こんな悪条件は初めて。かえって、覚悟ができて、すっぱり村上山登頂をあきらめる。トレースは大雪で消えて、ラッセル要員は老いた男2人。時間は午後の為、これから夕方にかけて山は雪と、強風と低温化で荒れ放題。当然安全第一の原則に従い温泉三昧に沈没。計画の半分歩ければ善しとする冬山ではよくあること。
久しぶりの夕食までのトランプもルールを全員がうろ覚えの為か掛け金を回収する方法が不明。外の降雪と山樹を揺らす強風を窓の外に見て、夕暮れる山のこんな時間に歩いていたら芯まで凍えるのにと暖房の部屋で浴衣で過ごす身は申し訳ない気持ち。
IMG_1080 (2)d.JPG夕食はあまり宿泊客がない為、寂しく足元が寒い。やっぱりバイキングは大勢の人が羽織の袖をふれあって、順番待ちするのがいいなどと贅沢を言う。
翌日、宿の送迎は10時出発が今年から9時30分出発に変更。上田駅での新幹線の余裕時間を見れば正解。途中国道に出合うところで上田に行く仲間を見送って4人が途中下車。道は偶然だが雪上車が跡をつけてあり、昨年に比べると楽。しかし借りたスノーシューの調子が悪く悪戦苦闘する。途中、適当なところでシルバコンパスを使い雪原に入る。雪原はどこでも歩け方向が頼りのため、此のコンパスは有効だ。遥かに見える集落らしき方向を目指して行けばいいのだが浅間山の特徴あるスロープも頼りになる。今日の浅間山は白い噴煙が山頂を覆い青空に伸びている。草津の噴火とかかわりがあるのだろうか。時折強風が雪を舞い上げ、一瞬にして視界を遮る。雪煙が治まるとまた青空の快適な雪の平原の散歩だ。昨日登れなかった、村上山や、湯の丸、篭の登等が見事に晴れ渡る空に美しい。汗をかかないようにゆっくりと歩いてところどころにある、風通しがいい高原野菜の集荷場で休憩。道らしき雪上の跡を辿り、国道沿いの寂しい集落に至る。見つけた田代郵便局で八景食堂を聞くが、知っているが歩くとIMG_1087 (2)d.JPGどのくらい離れているかわからないという。車でしかこの辺りの人は移動しない。誰も居ない街道を歩き、村の放送が伝える昼の時間を聞きながら好天の田代集落を縦断して村はずれの食堂に至る。温めてくれていた炬燵に入りビールで乾杯。あとは旨くて量の多い昼食を食べ、元気な主人に車で休暇村まで送ってもらうだけだ。今日は、予想に反して好天に恵まれた。陽に入れば温かい。もちろん誰も人に逢う事は無い。静かだ。此の散策の醍醐味は雄大で静粛な景色に尽きる。まだ知られていないがやがて多くの人が利用するコースになるだろう。それにしても、雪上は何処も歩けるため、時間を正確に取るルート選定が難しい。参加者の体調に加えて、周囲の地形の熟知と正確なコンパスの利用は絶対に必要なことだ。
最終日、前夜からのパキングも整い、雪降る中を9時30分のバスが出る。鳥居峠を越え予定時刻に到着した上田は快晴で暖か、気力も十分なので、別所温泉にある国宝の八角三重塔を安楽寺に訪ねることとした。鎌倉時代の作で長野県で初めて国宝に指定されたもの。雪の残る寺は森に囲まれて静か、拝観料を取るおばさんだけがやたらと元気だ。別所温泉を囲む周辺の山の高台に安楽寺などもあって、遠く雪に光る上田市街まで見渡せる。帰り道に、大昔の微かな記憶に従って「そば久」で昼食。たしかなそばの味を出す店。炬燵で、野沢菜をつまみながらの日本酒は旨い。別所駅からの電車は、よく見ると「長野電鉄」の名前が。中古の電車でも大切にされている様子がうかがえて微笑ましい。陽の入る窓は大きく、駅間は都電並みに短く、のんびりと塩田平を行く。天気は快晴。
IMG_1089 (2)d.JPG途中で、次の駅は乗り降りが多いとテープの事前予告。学校の授業が終わったばかりの元気のいい小学生がホームいっぱいに電車を待っている。いつもの事だからテープに入っているのだろうが地域で子供を大切にしている姿を垣間見た思いがする。塩田平の緩やかな斜面を下れば千曲川に至る。山に囲まれてのんびりと昔からの平和な里の香りがする。新幹線は悪天候の関係か混んでいて座席指定は満員なのに自由席はガラガラ。皮肉なものだ。熊谷当たり迄雪がなかったのに、大宮は屋根の雪が多い。やはり変な天気だったのだ。東京駅はホームが更に人込み。どうも列車に遅れが出ているようだ。さっきの上田電鉄が懐かしくなる。あの小学生たちがうらやましくなる。
コース;
    第一日(24日)水
    上田駅送迎バス11時10分発――宿着12時10分
    昼食は新幹線の中で済ませ登山出発時間が遅れないようにと張り切っていたが、なにせ、冬山の悪天候には手も足も出ない。村上山は来年に。宿の4階の部屋で中学生に戻って、トランプ。温泉三昧と「沈没」。
    宿泊 国民休暇村「嬬恋鹿沢」0279-98-0511 2連泊2人部屋は一人1万8000円。他は複雑。3部屋
    第二日(26日)木 雪の嬬恋高原畑スノーシュー散策 約3時間
    9時30分、上田行の宿の送迎車で出発、途中の国道出逢い下車。
    10時スノーシュー出発――13時田代集落はずれの八景食堂着――食堂の送迎車で出発14時30分――15時休暇村着――温泉――夕食懇談。
    八景食堂 0279-98-0059(安くて旨い。親切)。
    第三日(26日)金  別所温泉の周辺散策
    宿送迎バス発9時30分――上田駅着10時30分――上田電鉄10時40分発――別所温泉着11時10分――常楽時。安楽寺辺散策(そば久で昼食)――別所温泉発14時30分――上田駅発14時50分ごろの新幹線――東京着16時30分頃(解散)。
tou1a.jpg持ち物;冬山装備(ともかく暖かく)、換え靴下。耳までかぶる帽子、毛の手袋2枚、マフラー、サングラス(ゴーグル)、保温水筒、常備薬、雨具、懐中電灯、杖、スパッツ、お菓子類(持ち込み自由)日焼け止め。ホカロン、非常食(スノーシューとスキーは宿で有料で借りる)。
費用;宿泊2連泊で18000円、新幹線交通費と昼食代等で、総額3万円程度か。
リーダー、記録、写真;勝巳、才美。会計;憲治。

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