No.350 太刀岡山(たちおかやま 1295m)(2016.11.9)

user-pic
0

PB090031.jpg交通機関の便が悪くて、名もない、誰も行かない山。特に冬の初めのこの時期がいい。軽ハイキング。車利用の計画。
日時;2016年11月9日(水) 出発時小雨、途中から晴れ。
集合;相鉄線 二俣川駅前 農協裏 午前6時
(車提供;一朗車、吉生車に8人。望月車に2名。車移動は個別行動)。
参加者;(10名)
勝巳(リーダー、記録)、才美、憲治(サブリーダー)、吉生(写真)、一朗、進、達也、茂子、邦子、幸子。

朝は小雨。天気はすぐに快晴の予報が見事的中。中央道甲府付近では甲斐駒ケ岳、鳳凰三山が秋の雨あがりの朝の光で一層見事な雪山。新しい竜王駅北口で3台が合流し山道に入る。といっても、目的地奥に牧場があるためか、全面舗装。しかも対向車もなく快適に目的地駐車場を目指す。厄介なのは、その駐車場。せいぜい10台と狭CIMG0047.JPGい。この山は恰好な初心者向け岩場練習場があるため、運が悪いと駐車場が満車になり、登山口から更に遠いところに駐車する羽目になる。それがとり越し苦労だった。誰も駐車していない。そうなると心配でもある。前日まで強雨だったため、みんな警戒して登らないのか。そんな複雑な気持ちで道標に従って歩き始めたが、今日はなんという好天。時折の山風と、歩く落ち葉の音のみ。岩登りの2人以外一日中誰にも逢わなかった。
登り始めから結構な急登。ジグザグを足元だけを見てゆっくり上る。こんなところで急いでも、10分と変わらない。初めは、例によって、杉、ヒノキの植林であるがそのうちクヌギ林のどんぐりが足元に見え始め自然林になる。相変わらず急登で、途中何度もたったままで呼吸を整える。左手に大きな姿の茅が岳、金ガ岳が見え始め、やがて静かな南峰山頂1295m。木漏れ日が当たる枯葉にPB090054.jpg座って談合坂で買った高い握り飯で早めの昼食。ここからの甲斐駒や富士は、昨夜降ったらしい新雪に朝日が反射、渓筋を黒く色取ってどっしりと静寂のなかにいる。茅が岳からくる林の風に吹かれて曲岳や黒富士をめがける緩い上下を散策する如く行けばすぐに最高峰の北峰1322m。枯れ葉散る季節でも大きな景色こそないが、豊かな自然林は黄色と赤の秋をいっぱいに宿している。三角点は落ち葉に埋もれているらしい。汗ばんだ体に少し寒い風が心地よい。正面に黒富士農場や、平見城牧場が木々のすき間から時々俯瞰できる。典型的扇形山地の渓を詰めた行き止まりの牧場で、傾斜がかなりあるところを見ると放牧は少ないのだろう。越道(こいどう)に着く。峠道で舗装こそないが、幅のある立派な道だ。この道はどこに通ずるのか、昇仙峡の方角だが。ほとんど傾斜は無い。いくつかの分かれ道を過ぎて平見城の牧場の馬に挨拶しながら下る。初めに燦々と降る日光に2頭の馬がのんびりうずくまっている。どう見PB090079.jpgても床屋に随分行っていない汚れた髪の毛だし、体形もラバを思わせる。目が合うと「おまえ、どこいってきたんだ」と言うから説明すると「暇なんだな」と自分の暇を棚に上げてにこりともしない。少し下ってサラブレットが薄暗いしっかりした小屋から軽蔑の目で見ている。なんだか今日当選したどこかの大統領を思わせる。さっきのとても競争なんか興味もなさそうなラバ風馬君の方がいい人生を歩んでるに違いない。と思いたい。なにしろあんなに陽を浴びて寝そべってるんだから。大きなハサミのような岩山を左に天高く見て、亀沢川を下るとやがて休業中のビッグホーンオートキャンプ場。駐車場に帰り着くと何台か車が増えていた。まだ日は高く温かい。温泉でも立ち寄りたい雰囲気だが、帰り着くころには日も陰るだろう。解散地点を土産の買える談合坂と定めて出発。一日中、歩きながらの軽快な話声でクマ君は寄ってこなかった。その余裕がこの山の秋には似合う。
コース;徒歩約4時間弱(時間は目安。休憩含む)。
二俣川6時――中央道――甲府昭和インター下車8時――国道20号――JR竜王駅(トイレ休憩。達也車合流)8時30分――下芦沢登山口駐車場9時(ここから徒歩)――PB090067.jpgハサミ岩10時――太刀岡山11時――越道(こいど)12時――平見城(ひらみじょう)12時20分――林道出会い12時40分――ビッグホーン13時――下芦沢登山口駐車場13時10分発――途中(コンビニ等)――中央道14時――談合坂(解散)――横浜17時着。
地図;25000「茅が岳」
持ち物;(夏山は終わり、秋の山。日暮れが早いので注意。)
雨具。杖。防寒具(手袋等)。昼食(途中購入可能)。水1リットル。非常食。薬。懐中電灯など。
余滴
車利用分担金は新方式で一人4000円(通常の交通費より安いばかりではない。長い林道歩きを必要とせず、登山口まで横づけ、途中の弁当購入ができ、面倒な電車の乗り換えは無いし、一日に何本もないバスの時刻も気にしないで歩けるし、同乗者との会話も貴重、天気が急変すれば計画を大幅に変えられる、よいことばかりだ。(安全には充分注意が必要だが)。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kenhai2100.com/cp-bin/mt/mt-tb.cgi/1829

コメントする

カウンタ

月別 アーカイブ