No.345牛奥ノ雁ガ腹摺山1994m・黒岳1987m(2016.8.4)

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harasuri1a.jpg何とも長い不思議な名前の山。大菩薩から富士を真正面に下り滝子に向かう小金沢連峰 の南面尾根の途中にある。2000mと比較的標高が高く風が通る日川、葛野川に挟まれた尾 根筋の道である。この時期梅雨は終わり、熱中症と雷を警戒して登ると意気込んだが、途 中の黒岳(1987m)まで。理由は急激な雨と雷の音だけではない。途中の中央高速道で大きな 自動車事故が発生90分にわたって渋滞して登山口の湯ノ沢峠に大幅に遅れて着いた為。今 回は8人参加。久しぶりに健ハイの大旗で元気が出る。しかも1名は今日入会した新人。

実施日時;2016年8月4日(木)(日帰り)晴れ、曇り、雨のミックス。
参加者;勝巳(リーダー、記録)憲治、貞子、吉生(写真)、亮子、幸子、邦子、進(新人)。
集合;相鉄線「二俣川駅」前農協裏 6時。全員時間前には集合。頼もしい限り。
コース;(3時間30分程度)
二俣川発6時――(車)――甲斐大和駅前――60分(車)――湯ノ沢峠1650m(トイレ、駐車場有)10時40分――黒岳1988m 12時30分着(往復)――湯ノ沢峠14時30分着――車――天目山温泉15時(16時発)解散。
持ち物;水(1リットル以上)昼食、杖、雨具、懐中電灯、医薬品、虫よけ等(熱 中症対策必要)。
地図;「大菩薩峠」。「笹子」。
harasuri2a.jpg目的の山には行けなかったが、さすがに2000m、歩き停まれば初秋。赤トンボの群湧高山植物も夏の栄華を語るのみ。黒い森を抜け、牧場のような広いお花畑を過ぎ、また深い森に入る尾根道は延々と続き大菩薩南稜を形作る。
今回の途中の交通事故による渋滞にはまいった。このようなことは起こりうるのだと改めて思う。今回は8人参加で車3台と余裕。(一台は軽で2人乗り)。
前日まで、集中豪雨の警報がTVで賑やかに伝えられていて不安。何しろ林道を山深く行くので道路状況が心配だ。何とか湯ノ沢峠の駐車場にたどり着くと晴天成れど雲の動きが早い。午後は雨にやられるだろうと早々に出発。思ったより急こう配、昨日までの雨で道は濡れて杖が役立つ。一汗かいて展望の白谷丸に着く。初秋を思わせる風が心地よい。途中巨大な高圧線群に出会う。2000年に完成した揚水発電所の関連施設だろう。我が国最大の地下発電所があるのが不思議な気がするが、この付近の林道がどこも舗装されガードレールがあることと、何等かの関係がありそうだ。牧場の展望台のような巨岩の山頂で一休みすると黒岳へのくだりと登りの道に入る。周囲は黒々とした森で、一瞬にして秩父の深山に入ったような錯覚を覚える。なにしおう、モミ、ヒノキ、の黒岳の原生林ともいえる樹林地帯だ。ここにこれだけの森があれば、先ほどの展望の山は黒に対して白谷丸の名になるのは自然だ。大体此の稜線は不思議な名が多い。地域名の牛奥にしても、少し離れるが、ハマイバル、米背負峠等実に豊かな想像をかき立てる。黒岳山頂で少し遅い昼食をしていると遠雷。いよいよ来たかとばかりに早速雨具のズボンをはく(雨の中での雨具ズボン着用がいかに困難か骨身に浸みているため)。ポツりと降る雨に背を押されて一気に下山開始するが、途中、やんだりまた降ったり。黒岳の森は一層雲に見え隠れして神秘的だ。道から遠く、人知れず森奥に黄色の花が群生している。周囲のharasuri3a.JPG黒い森にその姿は優しさより、凄味すらある。たぶんつわぶきの花だろう。そこだけ森が切れ、日さえさしている。何とも神宿すような不思議で気高い所だ。やっと駐車場に戻った瞬間、急激な豪雨。車の屋根に当たる雨音が騒がしい。早く林道を下山しないと通行止めになる可能性すら出て慌てる。何とか、天川温泉に到着。雨もやんでここまでくれば一安心。ゆっくり着替えもできる。つるつるした510円の温泉は空いている。運転者に遠慮しながら飲むビールも悪くない。各人、売店の土産の野菜などを買って車に積む。今日はここで解散。車ごとに帰路に向かう。

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