実施;2015年7月7日(火)小雨
参加者;9名
吉生(リーダー)、勝巳(記録)、才美、憲治、龍太、美保、善右衛門、
恵美子、邦子、達也(クロノゲート見学のみ)。
京浜急行「穴守稲荷駅」10時30分集合――穴守稲荷神社――白魚稲荷神社――大鳥居――五十間鼻――穴守弁天――羽田の渡し跡――カモメ稲荷(羽田道)――「みさき」食堂、昼食12時30分――13時30分クロネコヤマト受付――14時――15時30分クロノゲート見学(解散)――16時(懇談会)――16時30分終了。
そのご訪れた他の神社がどんなご利益があるか知らないが、多くの分野で、多くのご利益があるのだろう。カモメ神社が、往時の羽田から江戸に新鮮な魚を運ぶ街道沿いにあったことや、羽田の渡し跡が現代の橋が集中して造られている近くにあり、案外合理的に出来ていることは面白い。海老取川沿いには釣り船と思われる船が舫やわれ、結構風情がある。アマチア写真家が何人も撮影している。玉川の河口の沖の杭には、カワウが独特の首を長くして休んでいる。のんびりした風景である。
羽田周辺は海抜が低い。災害にどう対処するのだろうか、電柱に海抜の標示は見当たらなかった。小さな工場が多く、家は道狭く混みあい、いずれも土台が低く、随分昔に見た庶民的な風景である。昼食は名物のアナゴ、天丼、刺身、など豊富。安い為か、気安さが漂う。
クロネコヤマトは運送業。その仕分けをする薄汚い荷物の散乱したところと言うイメージは完全に覆された。近代的なビルに、美しい庭。下手なホテルよりもいい環境だ。それに、案内する人間もしっかりしていて、「この会社は只者ではない」と身を引き締める。荷物の区分が速い速度で黙々と、整然と自動的に、一切人間がかかわらないでおこなわれている。品物の区分と言う比較的目で見てわかり易い流れ作業であるが、そのスピードがすごい。昔、晴海の中央郵便局ができたときに、行ったことがあるが、まるで違う。ヤマトの社長が、中央郵便局を見学して、「これなら勝てる」と今のシステムを導入したと仄聞している。
それにしても、運送業の範疇を超えて、付加価値をつける方向は確かに傾聴に値する。
どだい、運送業の付加価値ほどつけにくいものはない。物理的な移動がすべてで、それ以上でも、それ以下でもいけないというのが従来の考え方。その付加価値に、子会社とはいえ、同じビルの上階に、家電故障修理をヤマトでやっているのにはいささか驚いた。収支はともかくその意欲は素晴らしい。多くのメーカーは競争状態にあり、そのなかで技術の流失をどう防ぐか、本当に、コストが削減されるのか、ユーザはその実態を知った場合、満足するのか。などの問題点はあるだろうが、そこにあえて踏み込んでいる社風は見事でありほかにも付加価値をつける具体策を進めているのは尊敬にすら値する。
だが、付加価値と言えば、「いつ、どんな荷物がどこから、どこに運ばれたか、誰から、誰にか、数量は、季節変動や、経年変化は」等の情報は、運送会社は簡単に獲れるだろう。それを利用するデーターベースから何が浮かび上がるだろうか。対象企業の浮沈か。企業間の融合分離か。マクロ経済の姿か、そんな付加価値方向もやっているのだろうか。そんな心配は余計なことか。心臓部のシステム内容とシステム運営会社その、保守体制、障害時の復旧体制は知りたいところだ。そして個別運送会社の宿命、荷物のロスト率や、最も人海戦術になる末端の配達の効率化と、交通安全対策などの課題はあるのだろう。戦時における軍隊のロジステックが先鞭をつけているに違いない。
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