新年山行はいつも近くの山で変わり映えしない為、今年は、ゆっくり宿泊しての雪山散策。重装備と危険を避けて、距離も近くたびたび行った鹿沢温泉に。JRの駅から送迎はあるし、国民休暇村は安くて、この季節空いていてしかも設備がいい。宿の周囲はどこも雪の山。少し離れたスキー場にも送迎をしてくれる。天候さえよければこんないいところはない。
- 参考 希望ヶ丘8時16分――横浜8時33分(8時39分発)――東京駅9時10分(東京9時20分発あさま511号長野行に乗車)――上田駅着10時49分――休暇村送迎バス 上田駅発11時10分に乗車
- 切符 上田駅までの往復乗車券(乗車券は横浜――上田。特急券は東京――上田)
座席指定利用は各自自由。ジパング利用可能。上田駅からの送迎は、上田駅公園口を出てロータリのところ。勝巳、才美はJR吾妻線、万座草津口駅からの送迎利用で、13時30分宿で合流。
冬山は天気次第。今回は快晴。曇り。雪各1日と公平で文句は言えない。上田はまだ雪はなかったが、鹿沢の宿の周辺はやはり雪深い。特にことしは雪が多いようだ。さっそくあわただしく村上山に出発。曇っていたが幸い降ってはいない。明日天気が悪ければ村上山へのトレースは消えてしまうため、少し出発時間は遅かったが行けるところまで行く。冬枯れの雪の山は静かだ。動物の足跡が縦横に走る森を抜け、尾根道に入るといくらか景色が開けてくる。慣れないスノーシューは何度かはずれ、そのたびに、雪の中での悪戦苦闘が始まる。
山頂までの道は途中で消えて、浅間が見えるところまで行った人によれば、結構深い雪で難渋したとのこと。冬山の鉄則に従って、少なくても16時には宿に入るため、1割の行程を残して頂上はあきらめることとする。ここの温泉はぬるい。外の露天風呂なんか行けるものではない。中からも雪景色が見えるので、ゆっくり温泉に浸かり、夕食を待つ。6時。新年会。各自飲み物をとるが、年のせいか、弱くなって大して飲めない。バイキングは、気軽でいいが、どんなに我慢しても多く食いすぎてしまう。こればかりは年のせいにできない。節食もこの二日はあきらめた。
第二日は天気予報では荒天。冬の山中での降雪を伴う荒天では行動ができないとあきらめていたが早朝に雪はやんだ。昨晩のうちに大量に降ってしまい、空に雪がなくなったのだろう。9時の他の客がいない我々専用の送迎バスで、湯の丸峠へ。第一リフトの上でスキーをする吉生さんと別れ、湯の丸山に向かう。スキー場はガランとして人がいない。リフトの音だけがやけに大きく聞こえている。流石に2000m近いこの辺りは雪が降り少し風もあるようで寒い。ともかく歩きはじめる。トレースはあるものの、昨日からの雪で大方埋まっている。たまに、雲が切れる瞬間に、雪の原野が広がり、その向こうに真っ白な、湯の丸山2101m、や、角間山1981mが眺望できる。
夏はツツジ咲く牧場のようなところだが、今は見ただけでも相当なラッセルを伴うことが予想できる。あそこの雪原のコースに入り込むことは覚悟がいる。途中、適当な四阿屋で休憩の後、大きな鐘のあるコースの分岐までたどり着いたが、雪も本格的に降ってきたので引き返すこととする。帰り道はスキー場の中だが、誰もいない。ここがスキー場かと疑いたくなるほどだ。あとで分かったことだが、この場所は、スキー専用で、スノーボーのところは人がいるそうだ。今や、スキーをする人は化石人類になってしまった。でも、さすがスキー場だけあってスノーシューでも潜らずに歩けるので、快調な下り道になる。いったん、地蔵峠に出て、第3駐車場まで再び上がる。小高い所にある無料休憩所で暖を取りながら、宿の送迎車を待つ。学校の生徒のスキー教室だろうか。数百人はいるだろう。小学生が倒れては起き寝転んでは立ち、やけを起こして大の字になっているのが何ともかわいい。それにしても、学校の生徒が居なければ、このスキー場には我々しかいない。
送迎車は正確に13時に来た。午後、温泉の後は14時からミーテイングである。主として自然保護や、日本の将来や、世界経済の話などするはずがなく、セブンブリッジ、ポーカー。それに吉生先生に抗議(講義ではない)を受けながら麻雀研修会。気がつくとすっかり夕方になってしまった。あとは温泉に浸かりまた昨日に続く新年会だ。
最後の日が快晴。宿の周辺を軽く散策と甘く考えていたのがいけない。昨日来の雪で吹き溜まりなど1mは優に超す積雪だ。その上、スノーシューの道は誰も歩いていない。雪山のラッセル状態が続く。帰りのバスは13時に出てしまうので、正確に宿に戻らなければならない。かといって、来た道を引き返すのでは面白くない。どこが道かわからない林の中の斜面を行く。途中沢に出て、頼りない橋を渡る。橋だって高く雪が積もり、落っこちそうだ。その先は急斜面が待っている。スノーシューで登る限界。幸い天気がよく上の方に小屋が見え始めたので、強引に直登すると、急に大きな野外施設の駐車場に出る。ここまでくれば安心とやっと全員の写真を撮る。後ろは、晴天の四阿山、横手、草津白根が光って見える。
雪山はどんなところでもなめてはいけない。たとえ宿の周辺の散歩道でもだ。帰りの準備をして12時宿のレストランで昼食。ビールが旨い。
濃い内容のある雪山新年山行だったのはみんなの雪焼けした顔でわかる。
コース
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上田駅送迎バス11時10分発――12時10分「鹿沢温泉着」――勝巳、才美が宿に着いて
から出発13時30分頃――村上山途中までスノーシューで往復、宿着16時―温泉――18
時新年夕食会
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宿泊 休暇村「鹿沢温泉」0279-98-0511
群馬県嬬恋村。白樺棟8畳和室3部屋 一人1泊8000円(一人部屋9030円)部屋はこの 時期は空いていて贅沢に3部屋。 清潔な宿。
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9時00分宿発(宿の送迎利用)――湯の丸第一リフトで雪の高原散策――昼食はスキー場
のレストラン――13時宿の送迎車で宿に帰着14時――新年会研修会、
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9時スノーシューで出発11時帰着。宿の周りの雪が昨日の降雪でかなり深く苦労
――宿のレストランで昼食――送迎バス13時00分宿発――上田駅着14時10分上田駅発――16時横浜着(解散)
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(スノーシュー4時間1500円、スキー類は宿で有料で借りる)洗面具(温泉)常備薬、テルモス。昼食用のパンなどを1食分
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