(記録:勝己)
奥武蔵と言えばこの展望と陽だまりの山。東急東横線で山に行くなど時代は変わった。今年を締める忘年山行に相応しい低山の代表的なコース。雪はない前提だったがやはり山。北側斜面の山頂付近では少し手こずった。
ともかく全国的に、大雪と暴風、爆弾低気圧などと言う物騒な天気予報。でもこれは今日の地域には該当しない。多少の強風の中晴天の正丸駅を出発。昨日の雨の為舗装道路がぬれ、大蔵山集落のゆるい斜面の沢沿いの道は薄氷で滑りやすく慎重に歩き時間がかかる。登山口までの自動車道の方より、登山口からの正丸峠への分岐後の山道のほうが枯葉があって歩きやすい。滑りやすく足元注意と書かれているコースを選び、三角形の2辺を歩くより1辺の直登をするが、上部は結構な急坂で道もわかり難くやっと稜線に出る。
此のあたりは途切れ途切れに前日の雪が凍りつき道の先がテラテラに光ってアイゼンがほしくなる。ここを下るのは嫌だなと思いつつ行くと厄介な山頂直下の鎖場が現れる。迷うことなく平坦な女坂を登る。こんな雪が凍って張り付いた岩は危険此の上もない。山頂は広く景色はいい。先月登った棒の折れが高くそびえている。遠く、奥多摩の山や、ビル街の向こうにスカイツリーを見つける。山頂の陽だまりには流石数人の人がいたが今日の登山で出会った人はこの人たちだけ。
弁当を食べて、予定の時間も過ぎていたので伊豆が岳と古御岳の途中にある東に下る道を見つけ西吾野に出ようとしたが見落としたのか見つからない。仕方なく当初計画通り高畑山に向かう。このコースは南面の為、雪はすっかり融けて快調な下山。北側と、南側の冬の道は天と地の差がある。高圧線を潜り、左に高圧線を見ながら中ノ沢ノ頭等いくつかのアルバイトを繰り返して天目指峠に至る。峠は立派な舗装の林道だ。ここから子の権現を経て吾野まではたっぷり90分はかかるだろう。相談して今日の登山はここまでとする。少人数だとすぐに決まり、このいい加減さが何とも快適だ。
少し歩いていると、立派な乗用車が後ろから来たので、頼み込んでヒッチハイクとする。親切にも吾野駅まで送ってくれた。おかげで計画通りの帰着になった。歩いていれば、あの車の道はたっぷり2時間はかかり暗くなったろう。駅で、温かい肉まんを食べた。電車はガラガラ。小手指乗り換えは始発快速、直行で横浜へ。
コメントする