(短縮組記録:憲治)
日の短い冬季山行は集合時間に間に合わせようと夜明け前に家をでることが多い。空はまだ暗く、冷えた外気の風は身体をシャキッとさせられる。本年の忘年山行は2グループ別道での登山となった。秦野駅から体力確認を図るために例年と変えることなく同じコースでの蓑毛口から勝巳・才美さんの2人が進む。もう一組は東京C.C.内登山口から孝儀・吉生・幸子・美知子・憲治・善さんの6人が高取山へショートカットのコース取りをした。
冬枯れの山道に花を見ることはないが落ち葉が厚く敷き詰められている坂道をゴルフ場の鹿よけ柵に沿って歩き出すと心地よく身体が温まりだしてきた。快晴で大気の見通しは気持ち良く澄み、冬の空に冠雪の富士の裾野がとても長く大きく見えている。湘南の方向は海の光に眩しく、はるかスカイツリーなども見えて眺望の良い場所が多い楽しみな山道だ。
高取山や念仏山からの道筋は処どころ木根が露出の坂が続き足首の硬さに悩まされながらくだる。善波峠から吾妻山は歩きやすく整備された山道なので地元のご夫婦やハイキングの方たちと行き違う。午後からの忘年会と総会に合わせ、善波峠から一気に弘法の里湯に予定通り 12時前に下山する。弘法の里湯は平日でもかなりな入浴者が来場していて、また、午後から忘年総会に参加する我々のメンバーと合流し皆で入浴、心地よい汗を流した。
(大山南面別行動編記録:勝巳)
計画は直前に変更されたが、元の計画で行くことに。何しろ元のこのコースはここ10数年来12月に行きつけている定番コースで、自分の体力を測定するには貴重なもの。この年になると、春の明神に加え年に2回ぐらい同じコースを歩いておかないと、急速な体力変化に気づかない危険がある。(頭ばかり歩けると思っても体がダメ)。乗ったタクシーの運転手が「ゴルフ場の登山道はわかりにくいし、ゴルフ場側が通るのを好ましく思っていない」とのこと、3回ゴルフ場コースを歩いた経験があるが、最近は特にその傾向があるのだとか。
横畑からの道がかなり荒れて、道の真ん中が深くくびれ周囲の竹が行く道をふさぐ。一汗で、不動峠に着く。すぐ20M上に林道が走っているのが気になるので偵察。二万五千の地図では区界でありどうも伊勢原から大山に行く道を左折すればこの場所までタクシーで来られそうだ。そうであれば横畑から不動峠までの50分の登りをズルできる。いつかこの林道コースを開拓したい。途中誰にも会わない静かな森を何度も上り下りして高取山に着く。ここから神戸への道は懐かしい道だ。ここを下ると春の桜、秋のみかん、ブドウやお茶畑など豊かな里山のハイキングができる。地図にない念仏山を過ぎ、高圧線をくぐれば、善波峠のトンネルの上に出て善波峠はすぐそば。左手に怪しげなホテル群を下に見て東海大学駅方面の大きな標識を右折すればいいのだが、今回は人数も少ないし、出会うハイカーも少ないので少し急坂だが一本手前で右に入る。
神社の急坂を下れば、お墓のそばの、山茶花の大木が今年も重そうに花をつけているのが遠望される。この景色はいつみてもいいところだ。あとは弘法の里の湯まで晴天冬日のまぶしい道をゆっくり下る。ほかの方に迷惑をかけてはいけないと早めに出発したので時間前に着き温泉に先に入ってみんなの到着を待つ。ゆったりした時間の余裕は温泉では何とも言えない。
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