サロン71 被災時の対策(食糧編)記録

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  (記録:勝巳、三貴也)

  • hisai-1.jpg目的: 非常時を想定し、数日間の食料の作成実習。その経験を通じた、備蓄、調理、手間、燃料、水などを総合的に把握して災害時に備える。今回は食糧に限定。可能な限り実際の災害を身近に想定。災害対策の現実を意識する災害演習はまじめにやらなければ茶番。実施途中での自由な意見提起が貴重。一つでも得るものがあり、災害対策に供すれば目的達成。
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  • 日時: 2013年8月8日 9時―15時
  • 場所; 瀬谷会館料理教室のち魚貝亭での反省会2時間
  • 参加者: 三貴也、美奈子、善右衛門、恵美子、勝巳、才美、伊久枝、邦子、吉生、幸子、、世義、茂子、達也、美知子、美保、龍太  計16名
  • 前提条件の設定: 食糧、水、燃料の供給は14日間無し。ただし食糧調達、調理などの事前準備は全て可能とする。水は各担当2L。燃料は全員でガスコンロ1台。食器少ない。12人分を作成が目標、余震、停電あり。商店での購入は困難。   参加者は朝食を食べないこと(非常時想定)
  • 作成実習の記録

    主食炊飯グループ報告:

  • hisai-2.jpgアルファー米実習(勝巳)水のみで燃料不要炊飯。所要時間1時間。(熱湯15分)  100gあたり366kcal・3人一袋(出来上がり260g)では少し不足、スプーンは袋にセット。袋はそのまま食器になる。   評価 便利で使用に値する。味は悪いがカロリーあり。賞味期限3年。webで購入可。準備費用が高い。2人×3食×14日×一袋450円=約4万円一人一食あたり230円
  • 普通の鍋による炊飯(茂子、達也)  

     炊き込みご飯、無洗米3合使用。蓋に重りをおくこと。所要時間15分。水660ml使用。4人分750円(米5合300円、五目450円)一人一食当たり190円。   評価 便利で使える。炊き上がり直前に水分を飛ばすために強火にして焦げるにおいがするまで炊き込む・おいしいおこげができる
  • 主食補助グループ報告:

  • すいとん(善右衛門)うどん粉、水、調味料、肉を使用して本格的すいとん。   評価 災害食に適する。手をかけすぎると、実際の環境下での作成はこのようなわけにいかないかもしれない。
  • 早ゆでタイプのスパゲッテイ(才美、伊久枝)  

     日清製粉早ゆでスパゲッテイ150g使用。水1Lを沸騰させ後90秒パスタソース(タラコ、ペペロンチーノ)をかけかき回して出来上がり。合計4?5人分。一人分あたり80円。100gあたり358kcal 評価 燃料も少なく、水もほとんど使わず、すぐできる。安い。パスタは長持ち      無駄が出ない。ゆでたお湯は消毒などに使える。取り皿が必要(紙製では弱く適さない)味に好き嫌いがある。(そんなこと言ってられないが)
  • 乾燥野菜など利用の補助食報告(美奈子、幸子、美知子)

    hisai-3.jpg乾燥野菜(キャベツ、ホーレンソウ)を30分程度水1Lで戻し16人分を作成。缶詰ソーセージを加え5分程度加熱し野菜炒めを作る。キンピラ風を目指す。もっと長い時間戻せば柔らかく食べやすい。缶詰のソーセージの残り汁で味付ける。牛蒡と人参はごま油にそばつゆで和える。 費用は二品で136円(一人当たり)評価 味はいまいちだが、災害食が続くときなどに食事に変化をもたらすのには最適。軽量、保存は長期に可能で事前準備によい。乾燥野菜の戻し汁はみそ汁などのだしに最適と思われるが今回は使用せず
  • せんべい事前作成報告(善右衛門)  

     もち米利用のせんべい作成。作成に当たっては若干の手順が必要の為作成方法を個別に希望者に伝える評価  非常食として最適。ただし、食料として繰り返し食するため味付けが濃くならないよう。かなり長期に保存できる(年単位)即食べられて、飽きが来ない。カロリーが高い。好き嫌いがない。持ち運び、保存がしやすい。誰でも事前に家庭で作れる。干し米の炒ったものも効果的。
  • シリアル、スキムミルク、缶詰の即席食糧など(美保)

    シリアルに水100mlでといたスキムミルクを入れ、みかんの缶詰添えで出来上がり評価 適する。何より5分単位で、燃料も使わず出来上がる。常にシリアルは準備するに値する。缶詰も非常食として改めて見直していい。
  • 食器など周辺環境整備(吉生、世義、邦子)  

      hisai-4.jpg使用する食器のすべてに「ラップ」をかぶせ、使用後の水洗いなどをしなくて済むようにする。その際、ラップは食器に比べて大きめに切ること。箸は近くにある竹を利用したが、箸の太さが足らないと使いにくいことが分かった。木の枝では良いものを作りにくい。余震の中で食卓を整備することが難しい評価 箸やスプーンは事前に災害対策用にそろえるのがベター。食卓はダンボール箱の利用や、大き目の板などの工夫が必要
  • 当日のスケジュール: 9時担当者集合―9時30分(各責任者への概要説明)勝巳スケジュール(手順) 9時30分全員集合から10分間  条件設定の説明、食器、水使用制限、ガス制限など、参加費概算1000円徴収 9時40分―10時間(20分間)事前作成担当者から内容の説明と実物提示(当該作成担当者以外は、作成内容の見学と質問、意見提起を依頼) 10時―11時  作成実習。各担当 11時30分――12時30分  試食と、提言など、 12時30分―13時30分  記録作成提出、負担費用支払い。料理教室終了(必会場を改め反省会)
  • 総括: 予想されている大災害に対する準備に完全はない。あらゆる角度から幾度でも準備を行い備える。今回はほんのさわり。此の後の各論は各自の工夫でそれぞれの条件下で対策を立てる。何よりも行動すること。頭の中だけで考えているのでは今や、遅すぎる。知っていることと、実際の準備をすることは天地の差が。次回は、食糧以外の災害準備全般についての話し合いをして不足を補いたい。準備すれば最小の被害で済むかもしれない。医療、住環境、通信情報伝達、移動手段、ガソリン、現金、貴重品の扱い、被災時の場所ごとの対策、具体的避難場所の確認と、避難所での実態(生活食糧支援、医療。トイレ、寝具など)と検討課題は多い。
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