第3回　東京ウオーク（東京都庁、明治神宮他）（特例会）

雨の止んだ新宿の人ごみを新大久保に向かう。途中、歌舞伎町を通過するのだが、なんとコマ劇場がない。いつも慰安会が行われていて、大きなお土産の袋を持った田舎のオジサンたちが弁当の酒で顔を赤くして満足げに群れをなしていたものだ。ずいぶん変わるものだ。

コリアンタウンは雨だと言うのに聞きしに勝る人混みである。狭い道に大声を上げる呼び込みのエネルギーに圧倒される。 昼食は韓国家庭料理。思ったほど辛くないしニンニク臭くない。日本人向けに味付けしているのだろう。軽く飲んで一人1000円は安い。引きも切らさない人混みの中、韓国料理屋と連れ込み宿が同居し、妙にマッチしているのが新大久保らしい。

                                                                       代々木駅から明治神宮に向かう。駅から少し歩くが、森閑とした神社林に出会える。人も少なく僅かばかりの雨に玉砂利の音がしみ込んでいる。500円払って特別な園内に入れば、見事な菖蒲園。特に雨の中では緑が煙り美しい。

原宿の竹下通りは歩いている人は日本人にして日本人に見えない若い女の子、服装は粋がっているが、どことなく芯はまじめな人達のようだ。しかし高音で発する言葉は簡単には理解できない。どう見ても価値不明の商品単価は500円を切っている。たぶんこれぐらいの商品が売れ筋なのだ。駅では多くの人が切符購入に並んでいる。近県へ帰るに違いない。人間にぶつからないで道を歩くことは竹下通りでは出来ない。かき分け、突き分け、仲間がはぐれないように目を皿にし、何かの競技のようにしてやっと進む。それが毎日だからどうみてもここは異国だ。