No.272「蓮華温泉」登山、ハイキング  (2011年8月29-31日)

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第1日(記録:きみ子)

 

renge-1.jpg暑い日ざかりの中、4台の車は快調に走る。神奈川、静岡、山梨、長野とずいぶん長い道程を走ったものだ。運転手のみなさん大変でした。(後ろのシートで眠りこけていて全く申し訳ありません。)

平岩駅からは山道に。ガスが湧きだしてきて次第に視界がふさがれる。道は狭く、真っ白な前方からふっと対向車が現れる。相手の人が車から降りて誘導してくれる。「あの、これから先3台が通るんですが―――」の言葉を飲み込んで、大きく「ありがとう」と。

  • コース概要:

    6:00二俣川出発(車×4 計14人)――7:00足柄PA――9:00双葉――10:20豊科(大王わさび田見学、昼食)?11:50  13:30JR大糸線平岩駅――14:30蓮華温泉着

    renge-3.jpg龍太さんの友達でもある宿のご主人に出迎えられて「蓮華温泉ロッジ」に到着。荷物を置いて野天温泉巡りに出かける。野天温泉は泉質の異なる温泉が山の斜面に点在する三国一の湯、黄金の湯、薬師の湯、仙気の湯(ここで一言。せんきは疝気(病気の)じゃなくて仙気なんですね。間違えました)。ここの宿を利用している人しか入れないという。

    renge-5.jpg登りつめていくほどに入りたくなったが、ハンカチ一枚しか持ってない。男性陣が仙気の湯に入るというので、女性陣は最奥の薬師の湯に入ることに。湯の温度はちょっと熱めだけど外だし――。逡巡していた面々だったが、一人が入ると次々に入りだした。温泉に身を浸すと、周りの山々に抱かれているんだなーと実感する。満足、まんぞく。

    これも気持ちよさげな男性陣と合流して宿に向かう。 17:00 食事の前に小宴会。ビールのおいしかったこと。 18:00 夕食 工夫を凝らした料理が珍しいしとても美味しかった。

    第2日:2011年8月30日(火)曇り、時々晴れ 風吹大池(かぜふきおおいけ)往復 (登山グループ)

    (記録:勝巳)

    • コース概要  徒歩9時間(実質7時間30分)蓮華温泉発5:00――車――風吹湖登山口5:10(海抜1410m)――急登――笹目尾根着6:20――笹目尾根――栂池からのコース合流地点11:20――急降――風吹山荘8:50――食事休憩(ヘリコプター荷上現場遭遇)9:30発――風吹湖周遊11:00――ブルーベリーの草原11:30――笹目尾根終了13:00――急降――14:00――車――蓮華温泉着14:30
  • 登山参加者4名 勝巳(L)、善右衛門、憲治、貞子
  • 早朝3時起床。懐中電灯で前夜からの準備を確認。登山組は、部屋を別にしていたので、迷惑はかからない。4時には全員前夜のうちに作ってもらった、朝食弁当を食べる。昼食弁当をリックにいれて宿を4時40分出発。ようやく明るくなった5時、宿から100m位離れている駐車場から善右衛門さん運転の車に乗り出発。前日来る時に確認していた登山口手前の橋のたもとに駐車場。天気は曇りがち。気温は、半袖では薄寒いが、登り始めるまでのこと。

    いきなり、急登にぶつかる。道は太く、しっかりしているが、数日来の雨で、かなりぐちゃぐちゃ。周囲は、ブナの大木と過酷な冬の積雪にねじ曲がった木々が続く原生林。全員黙々と高度を稼ぐ。厳しいのは僅か1時間強。標高差300m程度だ。途中1回の休憩で、笹目尾根に着く。ここから、案内書では、簡単な等高線通りの道と書いてあるが、それは間違い。上り下りが長々と続くのだ。100m以下の登り降りだが、急登をこなした後にはかなり疲れる。

    やっと、フスプリ山を経由して右から来る道と合流する頃、風景は一変する。天国があるとすれば、こんな風景に違いない。遠く名も知らぬ山々が白雲に見え隠れし、草原にそよ風が吹きわたる。足元に丈の低いブルーベリーが青く実をたわわに実らせ、真っ赤なこけ桃の実が朝露に光る。秋を感じる空に歌を歌いたくなる気分だ。自然とニコニコしてしまう。木々の間に風吹湖が見えた。静かだ。なんと、控え目な湖だろう。人間に見てもらわなくていいよと達観している姿がいい。僅かな風が湖面に映った森を揺らす。

    ここは海抜1800mはあるだろう。笹目尾根の切れ目から、風吹山荘までは急降下の階段。地味な色の小さな小屋は誰もいない。ヘリコプターが何度も小屋の前の空き地に越冬用と思われる機材を運んできた。強風は覚悟していたが、水の入った水筒が風に飛んだのには驚いた。ヘリから挨拶があり、風が吹くから、荷物を飛ばされないようにせよとか結構親切、低姿勢に知らせてくる。機材を実に狭い所に正確に降ろしていった。

    小屋の入り口はトイレをのぞいて全て鍵がかかっている。計画時、水の補給を小屋ですることも考えたが、十分各自に準備してもらった。さのごとく小屋での水の補給は出来ない。このような事は、何度も経験した。あるはずの水場が枯れて、水なしで汗をかきかき何時間もの山道を歩く羽目になるのだ。その時の苦しみは、経験しないとわからない。遥か谷底の水の音に絶対にいけない崖を降りて水を汲みに行きたい衝動に駆られるほどだ。

    水は重たいが、それだけの価値はある。この小屋は風吹湖の水を使っているらしい。小屋の看板に、わざわざ、「湖の水をそのままでは飲み水に使うな」と書いてある。つまり、山荘では沸かして湖の水を使っているのだろう。そのくらい、湖は静かで、全く汚れがなく太古から自然のままである。

    周囲を90分かけて回る。風吹岳の麓には、他にも小敷池、科鉢池等があるが、いずれも行くに藪漕ぎ以外に道はない。再び、天国の広場の秋の陽のあたる木道に出て休憩する。青い風が渡り、大きな黒い蝶が来て肩にとまった。福山さんかもしれない。

    帰りは来た道を慎重に降りる。予定より時間は遅れたが、普通に歩いての結果だ。それだけ、山が大きいということか。早く帰って、蓮華温泉につかりたい。ビールを飲んで、個室で昼寝もいい等と考えているうちに立派な林道に出た。熊の気配は感じたが9時間山にいて、人に逢うことはなかった。深い山だ。

    第2日:2011年8月30日(火)(散策組:中部山岳国立公園蓮華の森自然歩道一周コース)

    (記録:幸子)

    今日は、山行組と散策組に分かれての行動です。山行組は5:00前に出発。散策組は少し遅く起床する。山深い白馬岳蓮華温泉ロッジ(標高1475m)窓を開けると、さすがにひんやり冷たい風が心地良い。

    6:30朝食。身支度をして、7:30温泉ロッジ横の案内板の前で、今日のリーダー孝儀さんより説明を聞く。「蓮華の森自然歩道」は素晴らしい大自然と高山植物や原生林、野鳥、北アルプスの展望台と自然のアスレチックコース、一周約4000mです。 男性3名、女性7名。

    7:45出発。ロッジの横を左に曲がり、ヤマアジサイ、真っ赤な実をつけたゴゼンタチバナやガマズミ、足元にはネジバナ、宝石のような紫色のツバメオモトの実などを愛でながら、8:00「蓮華の森キャンプ場」着。

    少し休み、8:20蓮華鉱山道に入る。平たんな原生林の中の道で木道もあり歩き易い。8:40雪倉山麓コース分岐点で休憩。ここからは雪倉滝見尾根になり、ネズコ(ひのき科)の大木やシャクナゲ、木立ちの間から小蓮華岳や雪倉の滝が望む。

    renge-8.jpgカモシカ展望台に向かうが、下りが続き心配でしたが、9:10展望台分岐点に着き休憩。展望台は更に下り、9:40「カモシカ展望台」着。そこは沢の音がザーザーと聞こえ、雪渓が残る小蓮華岳、雪倉岳、朝日岳、数本の滝もあり、素晴らしい渓谷や雄大な景色を堪能する。

    記念撮影後、分岐点まで戻り、10:10ギボシ平に向かう。シャクナゲ尾根に入ると檜や栂(まつ科)の大木が多く、2本?3本の木が絡み合い根は地上に出ていて滑り、とても歩きにくいので慎重に登る。大きなシャクナゲがどこまでも続きお花の頃はさぞかし見事でしょう。

    renge-9.jpg10:55、姫負い峠より下り、沢を渡って11:15「ギボシ平」着。トリカブト、シモツケソウ、シシウドなどが咲き、オニヤンマが一匹飛んでいる。一面のススキの原を背景に記念撮影。天高く雲一つない真っ青な空はもう秋です。

    湿性高山植物の中にある二車線の歩き易い木道が続き、11:30「兵馬の平」着。木のベンチがありここで昼食。お弁当は宿で作って頂いた大きなおにぎりが二個です。才美さん手作りの鰹節の佃煮、美保さん持参の佃煮など大変美味しくご馳走さまでした。ここは大きな湿原で白い花のイワイチョウやアジサイ、数本の沢があり、手を入れると水は冷たく、汗取りを浸して首に巻くとなんとも心地良い。

    記念撮影後、木陰がないので早々と、11:50出発する。「アヤメ平」を経由して木道の階段を上り、12:20休憩。野鳥の森に入ると太いブナの林で明るく、淡い紫色の可愛いツルニンジンの花や、近くでは珍しい鳥の大きな鳴き声も聞こえる。

    renge-11.jpg12:40「蓮華鉱山道分岐点」着。キャンプ場を経て13:10「温泉ロッジ」に戻る。ロッジの前で記念撮影。一周約5時間、予定通りの楽しい散策でした。早速、硫黄の匂いがする総湯(内湯)に入る。湯加減も良く疲れた体が癒されます・。今日の宿泊は健ハイのみという事ですので、のんびり3回も温泉に入りました。山行組も戻り、徐々に「ロッジ談話室」に集まる。

    3:00頃より先日、お亡くなりになられました福山先生を偲び才美さん、多摩江さんの音頭により全員で献杯をしました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。夕食迄、自由な時間を過ごす。

    renge-10.jpg5:45夕食。ロッジ食堂前で記念撮影をしてテーブルに着くと、ロッジのご主人様が龍太さんの中学校の同級生との事でして、ビールとコケモモジュースをご馳走して下さいました。コケモモジュースとても美味しかったです。ご馳走さまでした。夕食もロッジ(山小屋)の食事とは思われない品数も多く豪華なものです。食後、山行組、散策組とも一人一人今日の感想を話し合いました。  8:00 部屋に戻り就寝

    第3日:2011年8月31日(水)

    (記録:三貴也)

    宿を出て奥裾花自然園散策後帰路につく。

    renge-12.jpg宿の庭先から、薄曇りのなか乗鞍岳、白馬岳等中部山岳の山々を眺め、集合写真を撮影し、宿ご主人の見送りを受け7時30分宿を出る。途中山中にひっそりと鏡のような水面にあたりの景色を映し出した「白池」の湖畔を散策しながら平岩駅前にでる。148号線を南下、白馬村付近で左折し、小さな農産物販売店で、とうもろこし、カボチャ、等を予約、9時50分奥裾花自然園観光センター前に到着。6月下旬まではバスが運行されていますが、今回は自然園入口まで30分ほどの歩きとなる。

    renge-13.jpg奥裾花自然園は520ヘクタールの面積を有し、樹齢300年のブナ原生林、81万本の水芭蕉、65種類が生息する野鳥の森、天然記念物のモリアオガエル等が季節ごとに楽しめます。短時間でしたが、大自然の中ブナ原生林散策を堪能し12時30分観光センター前を後にした。14時過ぎ白馬駅前で昼食、カソリンの補充をして帰路につく。16時15分諏訪湖SAで解散、私の乗った車は予定通り19時二俣川駅前に到着。何時もながらドライバーの皆様有難う御座いました。

    • コース概要: 宿(7:30)---奥裾花自然園(9:50/12:30)---昼食(14:30)---二俣川駅(19:00)
    • 参加者: 勝巳、善右衛門、憲治、貞子、孝義、多摩江、恵美子、龍太、美穂、才美、邦子、きみ子、幸子、三貴也 14名
  • 会計報告概要: 

    (担当:勝巳)

    総収入 364,000円

    当初集金14人×25,000円=350,000円  追加集金14人×1000円=14,000円

    総支出  36,3813円

    蓮華温泉ロッジ関係 266,640円(19,038円/人) 宿泊費9000×14人×2泊=252,000円 昼食弁当代 14人×650円=9,100円 (税金、個室使用料一人当たり別に2000円は値引きしてくれた) 平岩駅前藤屋商店酒屋 日本酒1本 730円 大町市マルキュウ酒安売り店 ビール、ジュース、つまみ 4810円  

    交通費(4台分)90,573円(6,469円/人) ガソリン代 50,413円 高速代 36,160円 洗車代  4,000円

     

    奥裾花自然園入園料 12人×200円=2,400円

    参加費 14人×300円(3日分)=4,200円

    残金187円は会計上行方不明ご容赦を。実際には、不足金400円が出て、孝義さん、勝巳さんで寄付解決。なお、孝義さんから寄付してもらった珍品焼酎を全員を代表し龍太さんから蓮華温泉主人に贈呈し感謝の気持ちを伝えた。
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    会計から。
    洗車代40000円は4000円の間違いです。(一台あたり1000円×4台)訂正します。

    修正しました

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