No.269　生籐山、茅丸山行記録(2011.6.6)

　久し振りの山で全員笑顔で上野原駅で待ち合わせる。陽の光を遮えぎるのに苦労する狭い駅前広場に富士急バスが5台並んでいた、登校時間らしく3台のバスに学生達が分乗して発車していった後、我々の乗る8時28分発の井戸行きバスに乗り込み、中央自動車道を渡り20分余りで石楯尾神社前に着く。ここが生籐山へのメインの登山口になっているらしい。いつもながらリーダーの綿密な計画での行動で安心して山登りが出来ることに感謝、準備の後リーダーより今回の工程と個人個人の体調を鑑みながらルートを変更することもありえるのでよろしく、との言葉の後出発する。

　舗装された道の途中に石像が壁のない屋根付きの小屋に安置されていた、販売するためにあるとは思えないので、この部落の人たちの信仰深さから来ているものと思われる。二俣に分かれた所を右に行く。黄色の目立つ色で"ヘビ、ハチに注意"の看板あり。九十九折の道を登りつめ尾根道に出た。久し振りの山行だったためか結構厳しい登りであった。

　ここが佐野川峠で立派な標識があり、三国山方面えと向かう。30分程でかって日本武尊が東征の際に枯渇状態にあった兵士たちに念力を持って水を湧き出させた所、と示されている甘草水に出た。ベンチに荷物を置き、100mほど行った所にある飲む事の出来ない甘草水で冷たさを感じとり、祠に祈りをささげ三国山(標高960m)に着いたのが11時。

　4--5月は桜が見頃とのことで登山者も多かったとおもわれる。老木の多いのが目立つ。今の時期は花の少ない時期ではあるが、ヒトリシズカ、フタリシズカ、ギンラン、キンラン、ツクバネウツギ、ミミガタテンナンショウ、ヤマアジサイなど目を楽しませてくれる。自然林を吹き抜ける風が汗ばんだ肌にとてもここち良く感じ満足感を味わった。ただ残念だったのが天気が良すぎたため靄が立ち込め視界が悪く、空気が澄んでいれば富士山や南アルプスなども見えるらしいが、何とか眺めることが出来たのは三頭山だけで、それがせめてもの慰めであった。生籐山山頂には11：30に着く。ここで昼食をとる。きっと山(屹度山、生籐山)からしょうとう山になったらしいが、それよりも興味を持ったのは、この山の標高が東京都では990.6mなのに、藤野町では990.3m、このコンマ3mの差は何なんだろうということ。他の地図で見ても990.3mになっているのでこちらが正しいのだろう、どうして統一しないのかな？他の山でもこのような紛らわしいことがあるのだろうか？と思いながら結構急な下りを気をつけながら、今回のコースの最高峰の茅丸(標高1010m)に12：00丁度に着く。

　生籐山に次いで2度目の記念写真を撮る。石楯尾神社前で孝儀リーダーから疲労の度合いによっては醍醐丸には行かずバス停への近道を行きます、と言う説明があったけれども、皆さん元気で連行峰や醍醐丸でも巻き道を通らずに、ピークを極めて14:30和田峠に抜けた。峠からバス停まで3.7km、バスの時間は15:47とのことで舗装された峠道をバス停まで歩く。途中村落の庭先に咲くハナショウブやウツギのほか、清水家のコウヤマキと言う樹齢250年の大木を右手に見ながらバス停に到着したのが15:30。

　ここは陣馬自然公園センターとなっていたが、ウイークデイのためか店は閉まっていた。間もなく神奈川中央交通バスが来て他の登山客４-5人と共に乗り藤野駅に到着した。料金240円。一人の落伍者もなく全員無事で何よりでした。

　バス停までの歩行がきつかったけれども、総体的にリーダーの的確な指導力と関東ふれあいの道にもなっている登山道のミズナラ、コナラ、シデ、ヤマボウシ、ミズキ、モミジの雑木林やマツ、ヒノキなどの広葉樹と自然林にかこまれた中を、さわやかな風を背に受けリフレッシュ出来た山行でした、またリーダーのお友達のWさんには花の名前を詳しくて教えていただきました。 有難うございました。

•  コースタイム：(着/発)
  JR上野原駅(8:27/)――(バス)――石楯尾神社前――(登山開始)――甘草水――佐野川峠――三国山(11:00)――生籐山山頂(11.30/昼食)――茅丸(12:00)――連行峰――醍醐丸――和田峠(14:30)――和田バス停(15:30/15:47)――JR藤野駅
• 本日の歩程：石楯尾神社--和田バス停　5時間40分（含休憩60分)
  万歩計歩数：同上　22000歩(内、峠--バス停間5500歩)
• 参加者：
  孝儀、善右衛門、伊久枝、憲治、世義、きみ子、吉生、ほか1名　以上計8名