今日の参加者は16名。4台の車に分乗し、みな久しぶりの再会に話をはずませながら6時25分二俣川農協裏を出発。東名瀬田より中央道調布IC~談合坂PAでの休憩をはさみ、甲府南ICで高速を降りる。
蛾ヶ岳山麓の四尾連湖を目指し笛吹川沿いを走りぬけ、市川三郷町より登坂道となり急カーブが多くなってくる。山々はいまだに黄色に染まり、紅葉の色付きにはかなり遠いように見えて、このまま冬枯れに入ってしまうのではと思いつつ四尾連湖水明荘駐車場に到着。
歩き始めると空気は爽やか、気候も絶好の登山日和のなか、やはり人数が揃い歩く と歩列が久しぶりに長く伸びて楽しい気分になる。クヌギ、ミズナラ、カラマツ、アカマツ、ホウノキなど雑木林の山道は整備されたようにも見え、また枯れ葉が多い道でもある。
大畠山分岐で休憩。ここからは歩きやすい痩せ尾根道がつづき、木漏れ日が多くさしもれて黄葉がひときわ美しく光っている。
涸れ沢をまたぐ朽ちかけた丸木の橋、リーダーが見守る中を一人づつ慎重に渡り、しばらく行くと西肩峠に到着する。そこにはひっそりと石に彫られた六地蔵や〆縄で祭ってある石塔があり、昔人の山への敬虔な想いが偲ばれる。
ここから頂上への道はきつい斜面となったが、先行組は一気に上りつめて歓声を上 げ、登坂途中のメンバーを勇気づけてくれる。11時20分、全員が頂上に到達。頂上からの眺望は素晴らしい。リーダーから12時まで昼食休憩との指示。
右手には富士山が冠雪をかぶってひときわ大きく見え、左手に広がる甲府盆地の背には八ヶ岳、茅が岳、金峰山、小川山、鳳凰三山、雪を冠した北岳や南アルプス連峰などが連なり、本当に申し分のない眺望を 愛でながら皆々好きな場所を占めて弁当を開いていた。昼食はひと味もふた味も美味しく感じたのではないかと思え、みな満足顔である。
昼食も終え下りにかかる。先ほどは喘ぎながら登った急坂をあっという間に下り、六地蔵に到着。涸れ沢の丸木橋を再び一人づつ慎重に渡って小休止。美保さんが二股に反ったリクライングシートの様な木にもた れて座り、色づいた梢を見上げて、"癒されるわ、私は森の精みたい" の声に大爆笑が湧きあがる。あとは皆で交代に座りながら森の精の気分を味わった。
歩き出し早々に、突然、黒い動物が斜面を駈け降りて行くのが見えた。一瞬はクマかと驚いたが、見れば黒いカモシカでしばらく木の陰にたたずみ我々を見返していた。
大畠山分岐路に戻り着き、ここからは四尾連湖峠から湖畔沿い出る道をいく。狼煙台に到着。山の端で見晴らしがいいのが地名の由来で、武田軍狼煙連絡網の一端の場所であったのだろうか。また、ここには野沢一という詩人の歌碑があった。
ここから四尾連湖湖岸への下り道に入る。湖岸には水明荘という宿があり、ここで休憩。周辺で採れたアカハツタケ、サクラシメジ等5種類の珍しいキノコの入ったキノコ汁を堪能する。
四尾連湖駐車場に戻り、ここでミーティングののち解散。それぞれの車ごとに帰路につく。
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