例会外 大山をめぐる訓練登山(2010.6.30)

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Oyama_1.JPG(記録担当 昭)

 さすがは健ハイのベテランメンバー。まさにパンクチュァルに当日参加の6名は秦野駅改札前に午前7時集合。リーダーの指示で雨具下とザックカバーを付けて、タクシー2台に分乗、出発点ヤビツ峠に向かう。

Oyama_2.JPG ぱらぱらと当たる雨粒をワイパーがゆっくりとはじく。峠に近付くにつれて霧がかかり始め、コーナーでは対向車を確認するためタクシーは速度を落とす。「この分ではリーダーが中止と云うかも知れませんね」などと車内では希望的観測。峠までの間、帰り車は1台も会わなかった。

 ヤビツ峠に到着。10分ほどで身支度。リーダーを先頭にステップを登って登山道に入る。最後尾は世義さん。上りはさほど急ではないが、林の中は風通しが悪く、霧雨が続き、しかも全くの無風。しばらく歩くうちに額から汗がしたたり落ちる。しかしリーダーはゆっくりとした歩調で着実に歩を進める。

Oyama_3.JPG 40分ほど歩いたところで「休憩!」の声がかかり、ほっとする。早速冷えたキーウィの出動。僅かではあるが暑さが和らぐ。

 再び薄暗い林の中の道をゆっくりと登る。あたりは夏ぜみなどのやかましい鳴き声で満たされる。頭上にはヤマボウシの白い花がこぼれんばかりに咲き誇ってい る。やがて開けたコルに到着。しかし下界はほとんど雲に覆われ、間近の山頂にも雲がかかる。蓑毛への分岐を右に見て進むと、頂上まであと10分という標識、大いに元気をもらう。

Oyama_4.JPG やがて阿夫利神社奥の院への鳥居をくぐる。ここで記念写真。ほどなく山頂に到着。時に10時30分。いつもならところ狭しとひしめいているのに、今日は何とわれわれ以外の登山客は1人もいない。こんな天気で登ってくるもの好きもいないと云うことだろうか。扉の閉まった売店前のベンチを独り占めして、休憩。ここまで1時間40分の所要時間。9年前の2001年8月に、北岳登山訓練のために登った記録を見ると、同じルートで1時間20分となっている。お互いに9歳も齢を重ねているのだから、まあまあの記録と考えよう。

Oyama_5.JPG 休憩ののち、裏の奥の院社殿前に登り、参拝。記念写真を自動シャッター付きで撮ろうとしたが、うまく行かない。ちょうどその頃から雨粒が大きくなり、リーダーの指示で屋根のあるところで雨具の上を着用。見晴台方面への道標を確認して、リーダーを先頭に下山開始。

 下りも階段の連続。濡れた丸太や木の株のステップで足を滑らせないように慎重に歩を進める。不動尻への分岐を左にやり過ごし、さらにステップを下る。

Oyama_6.JPG 突然、「ちょっと待ってください」と云って三貴也さんが立ち止る。見ると右足の靴底がはがれかけている。全員が立ち止り、あり合わせのゴムバンドや紐で応急処置。傷が広がらないように用心して、ゆっくりした歩調で下り始める。

 しばらくして再び歩行が止まる。今度は左の靴底だ。手持ちの紐の類いを総動員して応急処置。

 さらにゆっくりした歩調でステップを下る。見晴台の標識が見えてからもかなり時間がかかった。このあたりで男性の登山者と行き交う。今日初めての出会いだ。

 ようやく見晴台に到着。雨も上がったので雨具をとり、ベンチにそれぞれ陣取ってランチタイム。大山三峰や下界がやっと視界に入る。

 予定ではここから九十九曲を経て、日向薬師に下ることになっていたが、急の事態に対応するために予定を変更して下社に向かうことになった。両方の靴底を何本かの色違いの紐で厳重にバインドして、しばらくは歩行に耐えられるようにする。下社のケーブル終点付近の売店で履き替えできるスリッパを調達しようという目算で、出発。このルートは高低差があまりなく、歩きやすくて助かった。

Oyama_8.JPG 下社への長い登り階段手前の茶店でリーダーの交渉成立。全員で店に入り、三貴也さんは店が提供してくれたスリッパに履き替え、脱いだ靴は袋に詰める。それぞれ生ビールとソフトアイスクリームを注文。お茶うけに出してくれたきゃらぶきと漬物がうまかったので、これも注文。この茶店「さくらや」の売り上げは都合5,300円になった。茶店の前で記念写真を撮ってからケーブルの駅へ。

 下社駅から大山ケーブル駅まで下りの所要時間は6分、高低差約400mで料金は450円。ちょっと高いなという意見も。

 ケーブル駅を降りてからバス停までの長い参道。最初に駅から参道に入る階段、階高が高すぎるのか、これがやけに歩きにくい。段差が30cmはありそうだ。続いて参道の階段に移る。こちらは極めて歩きやすい。勝巳さんの話では、階段の段差と踏み面の寸法には規格があるとのこと。

 (後で調べてみると、階高(蹴上げとも云う)×2+踏み面=61cmから65cmが歩きやすい階段だそうだ。わが家は階高20cm×2+踏み面25cm=65cmだから、まあまあ。江の島神社辺津宮まで181段の階段は、階高15cm×2+踏み面34cm=64cmで、比較的登りやすい階段だ。)

 延々と続く階段が終わり、さらに下りの坂路を下ると、やっとお目当てのバス停に到る。次のバスまで30分ほど待って全員がバスに乗り込む。疲れが出たのかウトウトしていると、突然前方の席で大騒ぎ。後から乗ってきた男性客の衣服からヒルが何匹も落ちて床を這っていると云う。改めて自分の足元を見ると床がチョコレート色に染まっている。ズボンの裾をまくると、ヒルに食われた傷口から血が出ている。痛くも痒くもないが、満腹になったヒルを無意識に踏みつぶしたのだろう。

 30分ほどで伊勢原駅前に到着。ホームに降りて電車を待つ間に才美さんが勝巳さんの上着の裾が赤くなっているのに気がついて、裾をまくるとポロリと下に落ちたのがまるまる太ったヒル。潰すとチョコレート色が広がった。とんだヒル騒ぎの幕切れで、本日の訓練山行は解散となった。

  • コースタイム(着/発):
    小田急秦野駅(7:00/7:10)――(タクシー)――ヤビツ峠(7:40/7:50)――大山山頂(8:30/8:50)――見晴台(11:30/12:10)――阿夫利神社下社前(12:40/13:00)――ケーブル下社駅(13:10/13:20)――ケーブル大山駅(13:30/)――バス停(13:40/14:10)――(バス)――小田急伊勢原駅(14:40/)(解散)
  • 参加者
    三貴也、勝巳(リーダー)、才美、世義、昭(記録)、幸子、以上6名

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このページは、akirafが2010年7月 2日 11:45に書いたブログ記事です。

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