サロン No.39 あじさいの名所「本土寺」を訪ねて(2010.6.26)

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Hondoji_1.JPG(記録担当 多摩江)

天候:曇り

 松戸市の北小金駅改札口に9時半に集合し、0.8km先の本土寺に向かう。商店街の中を通り抜け500m進んだ所に、「長谷山本土寺」と刻まれた石門があり参道に入る。両側には、水戸光圀が寄進したと云われる松や杉の老木が茂る。正面に朱塗りの山門・仁王門が見えてくる。仁王門を抜けたところから本土寺境内に入る。木の間越しに台上の本堂が見え、城域一万坪の起伏に富んだ地形と大小の木々、紫陽花が織りなす景色は心を打つ。

Hondoji_2.JPG 当山は、もと源氏の名門平賀家の屋敷跡と伝えられ、今を遡ること事約700年前に領主曾谷教信卿の協力により領内の地蔵堂を移して法華堂とし、日蓮大聖人より「長谷山本土寺」と寺号を授かったのに始まる。日朗聖人に帰依して開いた古刹である。 階段を数十段降りたところの受付で参拝券500円/1人を購入し入るや否や紫陽花の花が目にいっぱい溢れる様に入ってくる。右手の高台には五重塔が聳えているが、その階段の両側には、色とりどりの紫陽花が一面に咲き誇っている。道添いの左右も延々と青・ピンク・白・紫等の多種類の紫陽花が所狭しと咲き乱れている。実に素晴しい。

 本堂に向かい、参拝した後、秋山夫人の墓の脇を紫陽花を両腕に抱える様に通り抜け、坂を下りると菖蒲池に出る。菖蒲は盛りを過ぎ、代わりに周囲には、紫陽花が竹林や大きな木々を背景に競い合う様に咲いている。池の縁に沿った回廊と紫陽花の織りなす様も見ごたえがある。

 睡蓮池に行く道すがら像師堂を囲む様に一面に心やさしい色の紫陽花が中の像を窺がえる様に咲いている。池には数こそ少ないが、白い睡蓮が可憐に咲き、その下を金や橙色・灰色の鯉が優雅に泳いでいる。池の一辺の縁には藤棚があり、豆のさや状のものが下がり花の時期が偲ばれる。紫陽花の咲き溢れる小道を受付まで戻る。

 仁王門を出て、右手に折れ畑や家が建ち並ぶ道を廣徳寺へと向かう。途中、袋物の店に立ち寄ったり、販売機の野菜を買ったりしながら坂の途中の右手の階段を上ると、曹洞宗金龍山廣徳寺がある。1462年高城氏開基のお寺である。やはり、古木・巨木が目につく。元の境内は広大で樹木が生茂っていたが区画整理で狭くなり、現在に到っている。

Hondoji_4.JPG 根木内歴史公園は、戦国時代を物語る歴史遺産の根木内城(一時、高城氏の拠点)のあった場所を公園にした。一山が鬱蒼とした森で、その中に空堀(畝堀・障子堀)・土塁・土橋などが残されている。又、数多くの動植物が棲む豊かな樹林地でもある。

 朝、予約した「季」に昼食の為向かう。席に着くと冷麦茶を何度もお代わりして一息つく。アスファルトからくる熱気は、蒸し暑く大量の汗をかく為である。松花堂形式のお食事を頂き、エネルギー補給をすることが出来た。

Hondoji_5.JPG 今度は、駅の反対側にある東漸寺へ。5分程行くと右手に総門が見えてくる。佛法山一乗院東漸寺は、1481年創建され関東十八檀林の一つとされた名刹である。明治の廃仏毀釈等で現在の広さになったが、それまでは広大な土地を有して いた。総門向かって右には「勅願所」の石碑が立つ。「勅願所」というのは皇室の繁栄無窮を祈願する寺として指定されたもの。古木・巨木が続く道を山門へ。昭和62年に新しい仁王像を両側に安置している。

 中雀門を通り本堂へ行く。本堂手前には、観音堂があり中には厳しいお顔の観音様が安置されていた。そのお堂の前に樹齢300年は経つ枝垂れ桜が何本もの木柱の支えで偉容を誇っている。本堂の向かって右手には樹齢400年を越える「亀の松」が やはり木柱の助けで天高く又、横に龍の如く佇んでいる。見事の一言である。境内の深い森は、人の心を癒し、しかも優しくしてくれる。

Hondoji_6.JPG 東漸寺を後にし、北小金の駅より電車で松戸に向かう。松戸駅より0.9?のところにある「戸定邸」へ。戸定邸のある戸定が丘歴史公園は、1991年より一般公開され約2.3haに及ぶ自然豊かな所である。「戸定邸」は、面積728?、明治17年建設で大名の下屋敷の建築様式を踏まえ、明治時代の変化に対応しながら建てられた。国の重要文化財指定。殿様の部屋からは、眼下には江戸川、天候が良ければ富士山を見ることが出来る。客間からの庭園は緩やかな起伏のある芝生に丸い樹木の刈り込みを配する和洋折衷式である。邸内が窓、障子、襖が開け放たれている為か風通しはとても良い。これは日本建築の一つの特徴なのかもしれない。ボランティアガイドの方が邸内を丁寧に説明してくれた。歴史館は、臨時休館であった。松戸駅に向かう途中の喫茶店でティー(ビール)タイム。一休みしたところで解散となる。JRと私鉄利用者に別れ、家路につく。

  • コースタイム(着/発):北小金駅(9:30)――本土寺(9:55)――廣徳寺(11:15)――根木内公園(11:35)――食事処「季」(12:40)――東漸寺(13:15)――北小金駅(13:40)――松戸駅(13:50)――戸定邸(14:55)――喫茶店(15:40)――松戸駅(解散)
  • 参加者:三貴也、孝儀、多摩江(記録)、龍太、美保、勝巳、才美(SL)、伊久枝(L)、邦子、きみ子、幸子、以上11名

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このページは、akirafが2010年6月28日 09:56に書いたブログ記事です。

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