2009年5月の月例会で、安全担当の勝巳さんから説明のあったもの。
- 雨天は悪か?
- 4日に1日は雨天。2日間雨の中を歩くときは悲惨。
- 山小屋では乾かない。濡れたまま寝て、そのまま着て歩く。
- 避けられない雨天の登山。雷雨や夕立ちは予想できない。8月でも雹アラレが降る。
- 雨天もいろいろ、豪雨、強風を伴うもの、雷雨、冬の氷雨(雪よりたちが悪い)、夏の夕立ち、晩秋の氷雨など、下から降る雨もある。
- 服装
- 雨具上下(消耗品、ゴアテックスにこだわらない、トーレでも8,000円程度で同等のものがある)
- リュックカバー(帽子とセットになって、首筋・背中に水の入らない対策)
- 手袋(軍手ではだめ、毛のもの)
- 靴下(予備のため、毛のもの2足)
- スパッツ(できるだけロングで、着脱が容易なもの)
- 着替え用下着・ズボン(濡れた場合は、山小屋で着替える、濡れたままは寝られない)
- 防寒具(ともかく寒い。晴天時より風もあり、10度は低い。3か月前の気候。耳は痛くなり、吐く息は白くなる。手はかじかむ。行動は鈍くなり、判断力は低下する)
- 帽子(雨具用のものを。つばで視野を広げる)
- ストッパーなど(衣類を飛ばされない対策。風と雨は付きもの)
- 行動
- 休んでいても山の雨は上がらない。原則的に山では雨宿りはしない。そのまま行く。
- 行動中の着替え、雨具の着脱を濡れずにするのは至難の技。
- 食事は雨の中ではほとんど取れない。菓子パン、自分に合った非常食。こまめに高カロリーのものを摂る。元気のでるゲル状の飲み物、薬などを持参して雨に備える。
- 休憩時に座れない。軽いビニールシートをかぶる。休む場所もない。それでも水は飲まなければいけない。脱水症状になる。
- 雨の時は団体行動が原則。特に一人にしない。(平標の遭難事例の話)夏山の遭難は、雨と風、その寒さで体力を奪われることによる。
- 山ヒルは元気になる。
- 視界が悪い。道を間違える。標識を見落とす。音も聞こえない。高度計や地図も面倒で見なくなる。足もとが滑る。メガネが曇る。気がめいる。運動神経が半減する。無口になり、体力差でグループがバラバラになる。
- 跳ね上げる泥は勲章。どうせ汚れる。靴の泥はダンゴ状にならぬように注意。
- ともかく寒さ対策を
- 上下衣類は最新の素材で。速乾性、吸湿性、防湿性、軽量性を。長そで半ズボンは雨のときは危険。寒さで足をつりやすくなる。
- リュックの中に大きなビニール袋を、荷物はその中へ。それでも濡れるが。杖、財布はビニールで包む。
- 防水スプレーは気休め。完全防水は期待しない。
- 懐中電灯は早めの準備、すぐ暗くなるため。
- 5枚以上のビニール袋を。
- リーダーは事故者のためのツエルト、各人は防寒シートを持参する。
- 雨の中での登山の訓練が必要。突然の雨は避けられないため。
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